腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

810. まるごとトマト2023@八咫烏(水道橋):絶品のトマト限定麺は今年も健在!〆はまさかのタコライス!

今週(先週)の八咫烏さんの限定は、

まるごとトマト2023

ということで、

これまで何度も登場した名作限定

まるごとトマトの新バージョン。

 

私が食べたことのある過去の作品はこちら

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

 

ということで、

何作品も出ているのだが、

どのバージョンも凄まじいクオリティで、

毎回度肝を抜かれている。

 

いつも夏頃だった気がするが、

今回は3月ということで、意表を突かれた。

八咫烏さんの限定の中でも、

シリーズ化している代表的な一杯、

もちろん食べ逃がすわけにはいかない。

 

今回も初日の水曜に並んで食べてきたのであった。

 

まずは、食前茶から。

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東方美人という台湾烏龍茶らしく、

発酵度が高い特殊なお茶だそう。

ベースはオーソドックスな烏龍茶、

普通の烏龍茶より香りが若干甘かった気がするが、

全体的にはスッキリしていて飲みやすかった。

 

続いて、

特製シュウマイとプチベールのサラダ

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プチベールとは野菜の一種で、

ケール芽キャベツを掛け合わせて作られた野菜だそう。

たしかに両者によく似た特徴があるが、

クセが無くて苦みも少ないので、すごく食べやすかった。

普段野菜不足なので、ありがたい。

 

シュウマイは、とにかく超ジューシーで、

何もつけなくても美味い

肉がぎっしりでネギも生姜も程よい感じ。

また、ウーロン茶とも相性抜群だった。

 

そしていよいよ

まるごとトマト2023

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まず、盛り付けが凄い。

周囲には正体がわからない白いスープ。

そこに麺が折り畳まれて浸かっており、

麺の上には白菜が敷かれている。

その上には、なぜか赤い色をした鶏肉と、

揚げ茄子が2本置かれ、

頂上にはトマトの出汁浸し

このそびえたつタワー感がすごい。

どこから食べて良いのやら。

 

まずは、スープからいただく。

これまでの「まるごとトマト」では、

チーズやカレーなどベースの味があったが、

今回はそのいずれでもない。

口に入れた瞬間は、

野菜のすり流しと思われる甘味がきて、

まろやかながらすごい爽やかで軽くて、

ごま油の香りコクもあって美味しい。

和風と中華風のちょうど中間のような感じで、

印象としては胡麻が結構強いので、

辛くない坦々麺のようなイメージ。

 

解説によると、

蕪と紅大根のすりながしに、

青紫蘇とニラのオイルを入れており、

これに干し貝柱と生醤油のカエシ

さらにごま油薫る香味オイル

とのこと。

 

なるほど。

爽やかさの正体は紫蘇だったか。

ほのかに感じる塩味もちょうどよく、

このスープと麺だけでも、

するする行けてしまう。

 

ただ、今回のメインはこちら。

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今回のトマトもすごかった。

かじった瞬間ジワっと出てくる出汁と、

トマト果汁の甘酸っぱさのバランスがたまらない。

今回は土佐酢ではなくて白ワインビネガーを使用していると、

誰かのツイッターに書いてあったが、

たしかに印象がこれまでとは少し違っていた。

 

このトマトを崩しながら食べることで、

スープに酸味と甘みが加わって、

より複雑な美味しさになっていくのである。

 

さらにはあしらいの、

白菜とシソの発酵漬がまた秀逸。

独特の酸味と、ほのかな苦味もあって、

もちろん爽やかさもあって、

アクセントとして秀逸であった。

 

揚げ茄子

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そしてこの揚げ茄子がめちゃくちゃおいしい。

最近オープンされた八咫烏プロデュースのカレー屋さん

入れているトッピングと同じだろうか?

細かく切れ込みが入れられているので、

スープに浸すとたっぷり絡んでくれる

さらには、トマトとの相性も抜群であり、

これが2本も入っているのは嬉しかった。

 

鳥のクランベリー焼き 

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そしてびっくりしたのが、この鶏肉の色である。

なぜこんな色をしているのか、不思議だったが、

その正体は、クランベリー

果汁に漬け込まれて真っ赤に染まった鶏肉が、

オーブンで焼かれていた。

鶏肉の旨味がすごいのは勿論のこと、

表面にほんのり甘酸っぱさが残っていて

いつもと違う味わいになっていて新鮮だった。

 

そして、今回の〆はこちら。

追いタコライス

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見た目としては、

普通にチャーシュー丼かなという印象。

ただ、チャーシューの上に、

こんがりと焼かれてトロトロになったチーズが乗っていたり、

マヨネーズとチリパウダーがかかっていたり、

レタス等の野菜が入っているのが違うポイント。

下のご飯は、味は薄めだがチャーハンっぽい感じで、

角切りチャーシューもごろごろ入っている

単純にマヨチーズチャーハン丼としても美味しい。

 

だが、ここからが本番。

残ったスープに投入すると、こうなる。

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スープに崩したトマトと果汁が残っているところに、

チャーシュー、レタス、マヨネーズ、チーズ、チリパウダー

という組み合わせが追加されるわけで、

具材としては完全にタコライスなのである。

実際に味もそれに近く、

むしろ野菜スープのまろやかさな感じがある分、

タコライス味のリゾットのような状態になっていて、

初めて食べる感覚だったが、めちゃくちゃ美味しかった。

 

八咫烏さんお得意の、

最後混ぜるとその料理が完成するというパターン。

伏線回収にまんまとハマってしまった。

こういう演出好きなんですよね。

タコライス自体はもともとそんなに好きではないけど、

これはおいしかった。

 

 

ということで、

毎年おなじみのトマト限定麺であったが、

今年もまた違った角度で美味しすぎる一杯であった。

 

個人的には、

トマト・チーズ・バジルの組み合わせだった、

初回のまるごとトマト2020が麺単体では一番好きだが、

〆の演出だけでみると、

今回の追いタコライスが群を抜いていた。

 

また、八咫烏さんはGWに新宿の地下でイベントをされるらしく、

そこでは、これまでのYOYから選りすぐりのメニューが提供されるそう。

投票で決めるらしいので、是非参加したいと思う。

楽しみに待ちたい。

 

また、来週(今週)はサーモンの限定と言うことで、

これもまた期待大である。

楽しみに待ちたいと思います。