腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

898. ニボシエヒガシエ のどぐろと金目鯛@八咫烏(水道橋):のどぐろ煮干しの旨味が凝縮された極上スープの淡麗塩ラーメン!

今週の八咫烏さんは、

ニボシエヒガシエ のどぐろと金目鯛

ミスチルの名曲をオマージュしたタイトルなので、

店内BGMはもちろんミスチルであった。

 

久々の淡麗塩ラーメンであり、

のどぐろ金目鯛という、

これ以上ない組み合わせ。

 

父が魚介出汁の塩ラーメンが好きだったこともあり、

この日は、両親を連れていくことに。

運よく個室が空いていたので、

待たずに店内へ。

 

今回のメニュー表はこちら。

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たくさんありますとのことだったので、

折角なので、日本酒も頼むことにした。

 

まずは食前茶から。

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文山包種(ブンザンホウシュ)という、

台湾の烏龍茶であるとのことで、

緑茶っぽい爽やかさがあり、

ラーメン合間の口直しにも最高であった。

 

そして日本酒は・・・

酔鯨 純米吟醸吟麗

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これがとんでもなく美味しすぎた。

酔鯨が美味しいことは知っていたが、

吟醸酒酔鯨は香りが爽やかで、

キレがよく非常に飲みやすい印象。

香りが派手過ぎないので、

料理にもめちゃくちゃ合っていて、

それでいて味もしっかりある。

最高でした。

 

限定プレート

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地鶏焼き生海苔クリームトマトソース

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地鶏焼き(皮付き)

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この地鶏焼き2種は、

いつもながらとんでもない美味しさ。

生海苔クリームのまろやかさと磯の香りに

トマトの酸味が合わさって最強すぎた。

 

湯葉と菜の花

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完全に和風な一品。

胡麻和えのような味付けで、

日本酒がよく合う。

 

ワサビ昆布

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さらに日本酒によく合ったのはコチラ。

ワサビの風味がほんのり聞いた昆布で、

辛味と旨味のバランスが絶妙。

見た目ほど塩気はそこまでなく、

噛めば噛むほど旨味が出てくる。

 

この一皿だけでも、

油断すると日本酒を飲み切ってしまいそうだったが、

今日はグラスにたっぷり注いでくださったので、

まだまだ楽しむことができた。

 

桜エビと桜タルタルDON

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先週の桜吹雪で登場した、

あまりにうますぎた桜エビの揚げ

それがなんと今回も登場!

サックサクの揚げたてサクラエビに、

鮮やかなタルタルソースがたっぷり。

これは海老好きにはたまらんだろう。

海老とタルタルというと、

パン粉を付けたエビフライを想像するが、

このパターンもアリだなと思った。

当然ながら、塩スープにも合いそうなので、

いつも通り、半分残しておく。

 

ニボシエヒガシエ のどぐろと金目鯛

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いやーなんと美しいことか。

黄金色にほんのり色づきながらも、

綺麗な麺線がくっきり確認できるほど、

透き通った美しきスープ。

見ただけでこれは美味しいとわかる。

そして、その上に乗った、

鮮やかな桜色のあしらいと、

金目鯛の唐揚げにドライレモン。

さっそくそのスープから味わうことに。

 

スープと麺

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さっそくスープから一口。

飲むやいなや襲ってきたのは、

想像を絶するほどの優しい旨味であった。

これは凄い。

これまで「のどぐろ」のラーメンを幾つか食べてきたが、

断トツで一番美味しいスープだったと思う。

雑味が一切なく、純粋に美味い。

カエシやオイルなど、様々な要素が絡み合い、

絶妙なバランスを保っているのだと思うが、

いつまでも飲んでいたいスープであった。

 

店長さんの解説によると、

・スープ

のどぐろのアラ、小さいのどぐろを、

フードドライヤーで乾かしセミドライ煮干にしたのち

炭火で焼いて昆布とマンガリッツァ豚の清湯に入れて

じっくり火を入れて作る極上のスープ

・カエシ

白醤油 日本酒 塩 レモン

・オイル

太白胡麻油をベースに

ロイヤルマンガリッツァの自家製ラード

大量ののどぐろ煮干しで作りました

 

とのことである。

のどぐろのセミドライ煮干しは、

新たに購入したというフードドライヤーを

今回初めて使って作ったそうで、

ここから様々な「干し」ものを使った

スープを味わえるのかと思うと、

次回以降が、今から楽しみである。

 

また、そこに泳いでいる細麺は、

信州産の小麦を使用した香り高い全粒粉細麺

とのことで、

スープとの相性が素晴らしく、

家族3人とも美味い以外の言葉がしばらく出ず、

ひたすらすすり続けてしまった。

 

桜おろし

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桜おろしの中身は、

紅くるり大根 新玉ねぎ 桜の花びら たで

とのことで、ほんのり桜の香りと、

爽やかな辛みの大根と玉ねぎで、

スープに混ぜていくと徐々に甘味が出てきて、

少しずつ変わる味わいが最高であった。

 

金目鯛の唐揚げ

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揚げたての金目鯛の唐揚げ。

サクサクの衣の食感も、

中の身はフワフワなところも、

のどぐろスープに浸した後の食感も、

全てが最高であった。

のどぐろと金目鯛を同時に食べられるなんて、

まさに夢心地のような一杯だなと改めて感じた。

 

鶏むねチャーシュー

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シットリの鶏むねレアチャーシュー。

プレートに乗っていた鶏よりも一段階柔らかく感じた。

スープで温まっただけかもしれないが、

あまりの柔らかさと美味しさに驚いた。

ひと口で食べるのが勿体なかった。

聞き間違いでなければ、

紹興酒で漬けたと店長さんが仰っていた。

さすがひと手間かけたチャーシューは違う。

 

ドライレモン

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これがまたアクセントで美味しい。

少し外側の皮の部分は乾いて固いが、

中の実の部分はみずみずしさが残っており、

スープに浸けているとじわじわ酸味が出ていく。

たまにかじると、酸味が加わって良き。

 

そして、あっという間にラストスパート。

最後はお決まりのこちらです。

 

〆の雑炊

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タルタルでスープが濁り気味になったが、

のどぐろのスープの旨味に、

こんどはサクラエビが加わるという、

こちらも超豪華コラボ状態であった。

香ばしさがプラスされて、

さらにおいしくなったスープを吸ったご飯。

それを一気に書き込む幸せたるや、

筆舌に尽くしがたい。

 

あっという間に〆雑炊も平らげ、

スープを飲み干そうと思った時、

個人的に衝撃を受けた。

 

なんと自分よりも、

両親ともに先にスープを飲み終えていたのである。

子供の頃は別として、成人を過ぎてからは、

基本的に自分の方が早く食べ終わり、

両親が食べ終わるのを待つことが多かった。

それに、今回のメニューはラーメンである。

まさか、60を過ぎた両親に食べる速度で負けるとは、

1ミリたりとも予想していなかった。

というか、せっかくの個室なのだから、

もっとゆっくり食べればよかったのに。

 

まあでも、しっかり最後まで飲み干すくらい、

美味しいと思ってくれたということで、

満を持して連れて行った甲斐はあったなぁ、

と思った次第である。

 

それだけ、今回のラーメンは、

幅広い年代の人にも突き刺さる、

まさに究極の一杯だったのではなかろうか。

 

ということで、

また今年の八咫烏オブザイヤー候補が、

爆誕してしまった。

 

まだ上半期終わっていないが、

どれに投票するか、

もうすでに悩みの種である(嬉)。

 

また次回の限定を楽しみにしたい。