GWにブログを書くことをさぼってしまったこともあり、
数週間まえの八咫烏さんの限定メニューが、
またしてもとんでもなかったという話である。
今回と次回、2連続になります。
今回のタイトルは、
和麺2022 プライマル
ということで、
イエモンさんの曲名からの引用。
感想をまとめると、
・のどぐろ煮干しのスープが神がかり的美味さ
・先付のチャーシューのクオリティが高すぎ
・豆水の和え玉に極上出汁がマッチし過ぎ
となる。
まずはいつもの食前茶から。
たしかザボン茶だった気がするのだが、
詳細は忘れてしまった。
食べてすぐにブログに書くことが重要だなと反省。
ザボンというフルーツは、
ブンタンとも呼ばれる柑橘系のフルーツで、
ほんのり香りを感じる程度で、
甘さ控えめの美味しい緑茶だったのは覚えている。
先付一皿目
前菜三種盛りである。
まずは、こちら
・もち米
が合わせられた一品で、
ほんのり味が付いたモチ米のおにぎりに、
旨味たっぷりなホタルイカがよく合っていた。
フキノトウのほのかな苦みも丁度良く、
本当に懐石料理だなという感じ。
続いてはこちら。
スナップエンドウを明太子とワサビで和えたもの、
ということであるが、シンプルながら美味しい。
スナップエンドウをこんなに美味しいと思ったことは、
今まで確実にない気がする。
それだけ、明太子ソースとの相性が抜群で、
茹で加減もバッチリで美味しかった。
ほんのりピリ辛なのも食欲をそそる良い塩梅。
3つ目はこちら。
極太メンマであるが、
ゴマの風味と山椒の辛味と痺れ感があり、
これまた非常に美味い。
ラーメンに入れたら絶対美味しいと思ったので、
少し残しておくことにした。
先付二皿目
ラーメンの先付が2皿出てくる時点で、
明らかに常軌を逸しているわけだが、
この2皿目がとんでもないレベルの逸品であった。
豚肩ロースのスーパーチャーシューに、
新海苔と瀬戸内レモンのソースと醤油タレかかっている。
このチャーシューがとんでもなくて、
少しレア気味なわけだが、
食感が今まで食べてきたレアチャーシューよりも、
一段と柔らかくて、なおかつ旨味も凄まじかった。
ちょっと別次元だなと思った。
それもそのはず、
オーブンで5分焼いて5分休ませて温度を0.5下げて、
また5分焼いて5分休めて、という、
厳格に温度管理しながら焼いていくこと、
なんと6時間...
そりゃこれだけ美味くなるわな。
と大納得のスーパーチャーシューであった。
和麺2022プライマル
そして、メインの麺であるが、これまたすごい。
麺とスープの上に鰤がドンと乗って、
その上に薬味が散らされているシンプルなビジュアル。
だが、それぞれのクオリティが鬼であった。
まずスープは、
のどぐろの上品な旨味と甘味が全面に押し出され、
そこに円やかな醤油の香りと塩味がプラスされている。
いつまでも飲んでいたくなる優しい和風スープで、
ラーメンと名前はついているけれど、
スープだけを飲めば、和食とも錯覚するほど、
上品なスープであった。
そこに合わせるのは、絹のようなと評された滑らかな麺。
それなりにコシもあり、しっかりラーメンになっている。
これは美味い。
そしてそこに乗ってくるのはこちら。
極上のブリ照りである。
これが最高過ぎた。
鰤自体の質が良いのもあるだろうが、
炭火で焼いているからか、
ジューシーさとふっくらさ加減が良い塩梅で、
もう完璧と言わざるを得ない。
これをおともに白飯をかきこみたいくらい、
一品としての完成度がすさまじかった。
上に乗る薬味も秀逸で、
辛味大根と穂紫蘇と玉ねぎがミックスされた感じ。
これがブリ照りにも、スープにも相性が良く、
大根と玉ねぎの2種類にほのかな辛さが、
スープや鰤の旨味、甘味に対して、良いアクセントになっていて、
美味いという言葉しか出てこないわけである。
そして、締めくくりがこちら。
〆の和え玉(豆水わさび)
今回は、珍しく和え玉まで注文してみた。
というのも、事前に店長さんがtwiiterにて、
今回は和え玉まで食べてほしいと仰るもんだから、
そりゃ食べなきゃ失礼でしょ、
ということで、満腹だった胃に頑張ってもらって、
食したのである。
ビジュアル的には、
クリームソースのパスタと見間違えそうになる。
だがこれは、
平打ち麺と豆水(とうすい⇒豆乳を出汁で割ったもの)の組み合わせであり、
麺の上に乗っているのはワサビ。
そのまま食べていくと、
豆腐の味に、出汁とワサビが良いバランスで効いていて、
単独でもしっかり美味しい豆乳冷やしラーメンなのだが、
ここに、先程の極上のどぐろスープを入れていくのである。
それがこちら。
これがとんでもなく美味かった。
豆乳鍋の〆ラーメンの上位互換のような感じ。
元々のスープが美味しすぎたこともあるが、
こんなに大変身するのか、と思うくらい、
印象がガラッと変わって面白かった。
スープ単体で飲んだ時に感じていた塩味の尖りが、
豆水によって一気にマイルドになっていくのである。
イメージとしては、
ブラックでメチャクチャ美味かったコーヒーが、
カフェオレにしてもすげー美味かった、
みたいな感じ。
そこに平打ち麺がまた絶妙に合っていて、
ワサビの辛味もアクセントとして丁度良く、
締めの一杯として素晴らしかったわけです。
いやー、注文してよかった。
満腹をとうに超えていたはずなのに、
あまりの美味しさに、一気に食べてしまった。
ということで、
数週間前の限定で、今更感はあるのですが、
とんでもなく美味しかった限定麺でございました。
次回の和麺シリーズを楽しみに待ちたいと思います。