腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

667. まるごとトマト~毛蟹のプーパッポンカレー@八咫烏(九段下):昨年のYOY第1位のまるごとトマトが毛蟹カレーバージョンで華麗に再登場!

約100日ぶりとなる八咫烏さんの紹介記事である。

久しぶりの記事化とはいえ、

実は月1ペースで通い続けていた。

そのため、ストックはいくつか貯まっているのだが、

今回は本日食べたばかりの一杯を先に紹介したい。

 

その名も

まるごとトマト~毛蟹のプーパッポンカレー

である。

注:名前こそカレーだが、れっきとしたラーメンである。

 

なお、

まるごとトマト

とは、

昨年登場した八咫烏さんの限定ラーメンのひとつであり、

2020年の限定ラーメンの年間1位を決めるイベント、

Yatagarasu Of the Year (通称YOY)において、

見事第1位を獲得したラーメンなのである。

 

自分もこのまるごとトマトに投票したのであるが、

酢漬けのまるごとトマトと、

特製ソースの組み合わせが抜群に美味しすぎる一杯であった。

 

あまりの美味しさに、

バージョン違いを含めて年間3回も食べてしまった。

↓各回の記事はこちら。 

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

 

昨年これだけ熱狂した伝説の限定麺が帰ってくる!

というのをお店のtwitterの告知で知ったため、

今年も食べに行くことにしたのである。

 

冒頭のタイトルの通り、

今年のソースはカレー

しかもプーパッポンカレーという何だか聞きなれない名前。

 

調べてみると、

タイ語「プー」

「パッ」炒める

「ポンカレー」カレー粉を意味するらしい。

 

まるごとトマトだけでも美味しいのに、

毛蟹という人気食材、

さらにはみんな大好きカレー味

 

これは、まちがいなく長蛇の列になるな、

と思い、仕事終わりにダッシュで店へと向かう。

 

すると、ラッキーなことに、並びは5人!

いつもの長蛇の列はどこへやら、

みなさんオリンピックを見るために帰宅したのだろうか?

 

たしかに、オリンピックも今しかないが、

録画で見ることができる。

でも、八咫烏の限定麺は今しか食べられない

どちらを選ぶかは、火を見るより明らかである。

 

そして、ラッキーなことに、

限定ごはんも、限定の飲み物も、

まだ残っているということだったので、

もちろん全部注文して、着丼を待つのであった。

 

まるごとトマト~毛蟹のプーパッポンカレー:一式

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食前茶:マンゴータイティー

限定飲み物:トロピカルティーソーダ

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右が食前茶、左が限定飲み物である。

 

食前茶は、バニラの香りがほんのりする甘めの紅茶なのだが、

マンゴーフルーティな香りも加わって爽やかで飲みやすい。

水出し紅茶ということもあって、渋みがほとんどなかったのも、

飲みやすかった一因なのだろう。

イカレーとも合っていて、非常に美味しかった。

 

限定飲み物のトロピカルティーソーダ

正直ティーソーダというものを初めて飲んだのであるが、

こちらはトロピカル感が強く、かなり甘め。

濁りは無くクリアだったが、

マンゴーや様々な果汁がおそらく入っているのだろう。

カレーの辛みと対照的で、口直しに最適であった。

 

限定ご飯:地鶏ととうもろこしのガパオライス

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「よく混ぜて食べてください」

という説明とともに運ばれてきたこちら。

何を?と最初は思ったのだが、

よく見ると、上に乗っているのは半熟卵であることに気付いた。

 

その指示の通りやってみると・・・↓

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こうなるわけである。

もうこれだけで主食で良いくらい美味しそう。

 

さっそく一口頂くと、

青じそバジル爽やかな風味が口いっぱいに広がり、

そこに地鶏のそぼろトウモロコシ濃厚な卵の黄身米粒が絡んで、

もう最高に美味しい。

 

黄色パプリカも良い味出している。

これは最後にスープに投入しなくては・・・!

と決意した矢先、

ついに本編の開始である。

 

まるごとトマト~毛蟹のプーパッポンカレー

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何といっても、この圧倒的なビジュアルですよ。

・まるごとトマトの酢漬け

・レアチャーシュー

・揚げワンタン

・ヤングコーンの炭焼き

・特製バジルオイル

・冷製毛蟹カレーソース

・カエシが絡まった麺

列挙しただけでも、要素が多すぎる。

 

どこからいこうか、迷ってしまうのだが、

まずは、注目のカレーソースから。

冷やしカレーというだけでもかなり斬新なのに、

そこに毛蟹が加わるという斬新すぎる組み合わせ。

色的には、カレー強めなのかな?

と思いきや、口に入れてみると毛蟹の濃厚な旨味がドーンとくる。

そして、スパイスの辛み爽やかさに、

ココナッツミルク甘味も加わってそのバランスが最高。

店長さん曰く、

試作した時に毛蟹よりもカレーが強くなってしまったため、

毛蟹の量を追加したとのこと。

150人前の仕込みで、160杯の毛蟹を使用したそうで、

なんと1人前あたり1杯を超えているのである。

原価割れしてないかな?と不安になるが、

食べる我々としては、店長さんへの感謝しかない。

 

さて、そしてお次は注目のまるごとトマトの酢漬け

一見固そうにも見えるが、サクッと箸で切れて食べやすく

噛んだ瞬間にトマトの果汁にくわえて、

漬け込んだ出汁とビネガーがジュワっとでてくるので、

「とんでもなくジューシーすぎるトマト」

をイメージしていただけると良いかもしれない。

店長さんのtwitterによると、

アメーラトマトを湯むきしたのちに、

和出汁ワインビネガーに漬けているとのこと。

手がかかっているよなぁ。

 

通算4個目のまるごとトマトであるが、

回を重ねるごとにどんどん美味しくなっている気がする。

本当に美味しい。

 

また、このトマトは、

かかっているバジルオイルとも相性抜群。

バジルレモンパームレモングラス行者ニンニクのオイル

を混ぜ合わせているらしく、

普段食べているバジルオイルとは一味も二味も違う、

酸味コクほのかな苦みも含んだ、

とんでもなく美味しいバジルオイルであった。

 

なお、ここまでで、

・毛蟹の旨味

・ココナッツミルクの甘味

・トマトの甘味と酸味

・スパイスの辛味

・バジルの苦味

という5つの味覚がバランスよく登場しており、

さすがの構成だなと思った。

 

そして極めつけはそれらが絡まるである。 

生醤油赤ワインカエシが絡まった状態で綺麗に折り畳まれており、

それだけでも美味しいのだが、

そこに上述の毛蟹カレートマトバジルオイルが絡まるのである。

もう最高としか言いようがない。

 

付け合わせの揚げワンタンも最高で、

カリカリの食感も素晴らしいし、

少しずつ割りながらカレーソースをつけて食べるのも美味しい。

 

ヤングコーンはしっかり炭焼きされていて香ばしくなっており、

こちらも単体でも、ソースをつけても美味しかった。

 

また、最後の紹介になってしまったが、

レアチャーシューはいつも通り美味しい。

バジルやトマトとくるとベーコンの方が合いそうなイメージもあるが、

このレアチャーシューは余計な塩味が無くて、

肉の旨味を感じながら麺やソースと一緒に食べられるので、

まさにベストマッチだったと思う。

 

と、全部の要素を紹介するだけでも大変なのだが、

ここからが、ラストスパート。

麺を食べ終わった後のお楽しみ。

残しておいたガパオライスを残ったスープの中に投入

である。

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正直、これをやりたいがために、

会社から走ってやってきたと言っても過言ではない。

いつも限定ご飯は早めに売り切れてしまうので、

注文が確定した瞬間は大歓喜であった。

 

今回は、冷製毛蟹カレースープがたくさん余ったので、

ガパオライスの半分くらいはカレーライスとして食べてしまった。

 

味はもう言わずもがな美味しいわけであるが、

地鶏そぼろの旨味や、

パプリカとうもろこし甘味が新たに加わり、

美味しさがまた一段と重層的になっていくのが最高であった。

 

ということで、

トマト×毛蟹×カレーという斬新すぎる組み合わせのラーメンであったが、

さすが去年の人気No.1メニューということもあり、

まさに圧倒的な美味しさであった。

 

そこらのタイ料理屋に行くより、

本格的なタイ料理フルコースだった気がする。

とはいえ、完全にタイ料理に振り切るのではなく、

しっかりラーメン要素も残っているのが素晴らしかった。

 

なお、このまるごとトマトは、

今週金曜日までの提供とのことなので、

ご興味のある方はぜひ。

 

そんな素晴らしい限定ラーメンを、

毎回提供してくださる八咫烏さんであるが、

来週、八咫烏さんの5周年記念イベントとして、

特別な限定ラーメンを作られるとのことである。

なんとしても食べに行かなければ・・・!