腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

587. まるごとトマト the premium @八咫烏(九段下):YOY第1位!冬バージョンも絶品!隅から隅まで美味しすぎる超豪華な一杯!

ついにやってきました。

八咫烏・オブ・ザ・イヤー

第1位のラーメンの紹介である。

 

ちなみに先週紹介したこちらはYOY第2位 

kenshinkk.hatenablog.com

こちらも大変絶品であったが、

第1位に選ばれたラーメンを食べないわけにはいかない。

 

ということで、

今日、時差出勤で早めに退社して八咫烏さんへと向かった。

 

紹介するといっても、

実はすでに本ブログでは紹介済の

まるごとトマトである。 

kenshinkk.hatenablog.com 

kenshinkk.hatenablog.com

 

初登場時の季節は夏であったので、

冷やしラーメンのひとつとしての登場であった。

詳細は記事を参照していただきたいが、

あまりに美味しかったため、

YOYの投票では、清き一票を入れさせていただいた。

それが見事1位に輝いたところまでは良かったのだが、

今日の気温は最高でも9℃。

こんな寒い日に冷たいラーメンなんか食べられるかな?

 

なんて心配をしていたのだが、

前日の店長さんのブログにて、

「温かいバージョンで提供します」

とのことであったので、一安心。

さらに、今回はスペシャルバージョンとのことで、

期待に胸を膨らませながら、行列に並んだのであった。

 

さすがに1ロット目には間に合わず。

2ロット目で待機すること約30分。

店内に入ると、

マスクを突き抜けんばかりのトリュフの香りが・・・。

これは期待しかない。

 

今回のラインナップは

・まるごとトマト the premium 1600円

・ローストビーフ丼 うにの特製ソースde  700円

・牡蠣のコンフィ ダージリンポン酢de 400円

ホットワイン 500円

(・カリモーチョ  500円 ※注文せず)

 

ということで、

サイドメニューが充実していたので、

初めてお酒を頼んでみることに。

 

まずは飲み物から

お茶(レディグレイ
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レディグレイとは、

アールグレイのバリエーションのひとつらしく、

オレンジとレモンの果皮を加えた紅茶であるとのこと。

 

温かくて爽やかで、仄かな甘酸っぱさを感じるお茶であり、

ラーメンの合間や、下記のワインの合間に飲んでも美味しかった。

クセが無いので、なんにでも合いそうである。

 

ホットワイン

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今回まずびっくりしたのがこちら。

タイトルがシンプルだったので、

単純にワインを温めただけなのかなーと思いきや、

飲んでみてそのインパクトにびっくり。

とんでもなく度数が高いのかと勘違いするほどの刺激的な味。

なんだろうと思っていたら、店員さんから解説があり、

スパイスの刺激フルーツの甘味を加えているとのこと。

どうりで辛いと思ったー。

 

こちら、スイス流のワインの飲み方らしく、

色んな国の植民地であった影響もあり、

スパイスを入れて飲むのはフランスの影響

フルーツ(リンゴ)を漬け込むのはドイツの影響とのことである。

そんな解説まで聞くことができて非常にラッキーだった。

 

なお、単体で飲むと、かなりスパイシーなので、

辛いのが苦手な人は気を付けた方が良いかもしれない。

 

でも、後にでてくるサイドメニューやラーメンが、

クリーミー系でまろやかなタイプが多かったので、

このスパイシーさが良いアクセントとなり、

全体としては凄くバランスが良かったように思う。

 

お次はサイドメニュー

まずは

牡蠣のコンフィ ダージリンポン酢de 

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この牡蠣がとにかくでかかった!

広島産の3Lサイズの牡蠣であるとのことで、

状態としてはミディアムレアという感じ。

雑味が全然なくて、クリーミーで、

なおかつ上にかかるソースが超絶品

 

こちらの牡蠣は、紹興酒にくぐらせた後に、

オリーブオイルに漬け込んだとのこと。

仕込みにかなりの時間がかかっていそうで、

本当に頭が下がる思いである。

 

そして、絶品のソースはダージリンポン酢とのこと。

紅茶のソースなんて聞いたことが無かったが、

牡蠣と紅茶を合わせるのは、フレンチの最新技法らしい。

紅茶の香りが、

牡蠣の香りの中の若干クセのある部分だけを、

魔法のように消してくれているので、

苦手な人でも食べられるんじゃないかと思うくらい、

美味しさだけが後に残るのである。

いやー、これは凄い。

 

最近、店長さんのツイッターにて、

店長さんがフレンチの限定ラーメンで有名な稲荷屋さんに

訪れている写真があったので、

もしやそこで情報交換が?と勝手に予想してみた。

海老丸さんともよくコラボされているので、

そちらかもしれないが。

 

続いては・・・

・ローストビーフ丼 うにの特製ソースde
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ローストビーフ雲丹って聞いていたのに・・・

おいおい、キャビア乗ってるよ。

反則でしょこれ。

といわんばかりの超豪華な構成。

 

牛のもも肉のローストビーフだけでも、

すでにとんでもない絶品であり、

超絶柔らかな質の良い赤身肉の美味しさが楽しめる。

そこに雲丹自家製マヨネーズが効いているソースが、

とんでもない美味さなのである。

これだけでご飯がとんでもないスピードで消えていくのに、

とどめのキャビアである。

どれだけ豪華にすれば気が済むのだろうか(有難うございます)。

なお、ご飯はもち米ブレンドしているらしく、

さらには塩昆布で一体感をだしているとのこと。

これは最高ですね。

 

気付いたらあと一口で終わりというところまで来てしまったが、

後の雑炊のために、全部食べたい欲を懸命にこらえたのだった。

 

まるごとトマト the premium 

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ここまでですでに2000字を超えているのだが、

ようやく本編に突入である。

 

温かいバージョンということで、

一体どうなるのか、気になってしょうがなかったが、

トマトが主役で、そこにクリームチーズ系のスープという、

大きな構成は変わらずに、周囲が神アレンジされていた。

 

スープは、店長さんのブログによると、

地鶏あさりマッシュルーム

クリームチーズキャラメリゼオニオン 

ということらしい。

夏の冷やしはスープというよりもソースという印象だったが、

それよりも若干水分量が多く、貝出汁感が強めであり、

よりラーメン感は増した気がする。

カエシは、ニンニクを効かせた生醤油がベースということで、

たしかにガーリックのコクはインパクトが強かった。

 

麺は、夏は平打ち麺であったが、

今回は通常の丸い中太麺といったところ。

こちらも、よりラーメンに近づいた感があった。

 

トマト横にかかっている餡には、

白ワイン、バター、からすみ、黒トリュフ

が入っており、これが強烈な香りの正体であった。

もちろんスープともよく合うし、最高に美味しい。

この餡の存在が夏バージョンとの一番大きな違いだったかな。

 

そして極めつけは主役のトマト

夏は土佐酢漬けだったので、酸味があったが、

今回は出汁炊きということで、かなりまろやか。

これだけでも本当に一食の価値がある逸品である。

温かくて崩れやすくなっているので、

スープや麺への絡みも良く、

箸で崩してスープや麺に絡めながら食べると最高である。

 

他のトッピングとしては、

ひとつは、夏にも入っていた、オニオントースト

これをクリーミーなソースに浸して食べることで、

もう完全に優勝である。

こんがり焼かれているので、そのサクサク感や香ばしさもあり、

それが少しずつ染みてきて、しっとりした感じも美味しい。

 

もうひとつは、自家製ベーコン

これはチャーシューの代わりということなのだろう。

自家製だからなのか、変なしょっぱさがなく、

それでいて燻製の香りはしっかりとついていて美味しかった。

トマト、チーズとくればベーコンが合わないはずがない。

 

 

そして最後に

〆の雑炊
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〆の雑炊が毎回最高である。

崩れたトマトとチーズがベースのリゾット、

美味しいのは言うまでもない。

さらに今回はベーコンも、ローストビーフもあったので、

もの凄く豪華な感じになった。

とはいえ、単品で完成されているものを、

私が勝手に合わせてしまっているので、

若干、申し訳ない気持ちもある(笑)

でも、とにかく美味しいので、

雑炊が嫌いでない方はぜひやってみて頂きたい。

 

ということで、

この激動の1年の中で1位を勝ち取った一品だけあって、

隅から隅まで感動的な美味しさであった。

 

このラーメンが食べられるのは、

12/17(木)、12/18(金)の残り2日間なので、

ご興味ある方はぜひ。

 

まるごとトマトは今年のべ3杯食べたことになるのだが、

どれも三者三様で美味しく、1位を決めるのは難しい。

 

あえて挙げるなら・・・、

やはり最初に食べた一杯が美味しかった気もするので、

また来年の夏を楽しみに待ちたいと思う。