腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

678. 青豆と狭山茶のすりながしfeatスーパーうに@八咫烏(九段下):今年のラスト冷やし限定はスーパーすぎる極上素材のオンパレード!

八咫烏さんの限定。

前回、5周年限定で行って以来、

約1ヶ月ぶりとなる訪問である。

 

※前回の限定

kenshinkk.hatenablog.com

 

それ以来なかなか忙しくて行けていなかったが、

9月に入り、今年ラストの冷やしとのことで、

たまらず行くことにしたのであった。

 

今回のメニューは、

青豆と静岡茶のすりながし

というメニューであり、

毎年恒例の一品であるらしい。

 

しかも、twitterの過去投稿をあさってみると、

どれも大好評に次ぐ大好評

さらに、店長さんのtwitterでの、

過去を塗り替える最高傑作にしますとの宣言。

これは行くしかないっ・・・!

 

ということで、

いつものとおりノー残業デーに九段下へ直行。

 

まだ18時半だったというのに、

店の外のは長蛇の列。

20人以上はいただろうか。

それでもサクサク列は進み、自分の番に。

 

そして、数量限定だった丼もまだ残っていて、

一安心して席に着くと、

まずはいつものとおり食前茶から登場。

 

食前茶 柿の葉茶

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聞き違いでなければ柿の葉茶とのこと。

ノンカフェインビタミンポリフェノール豊富な健康茶であるらしく、

あまり特殊な味こそしなかったものの、

渋みもなくスッキリ飲みやすいタイプのお茶であった。

 

続いて、丼が登場。

 

チキン南蛮丼 青豆とたくあんのタルタル添え

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唐揚げのような風貌の鶏もも肉に、

特製タルタルソースがたっぷりかかっている。

いつもなら、ラーメンが来るまで待っているのだが、

行列を並び切って完全空腹だったこともあり、

もう我慢できず、食べ始めてしまった。

 

最初は、特製タルタルご飯をひとくち。

この一口目がとんでもない美味さであった。

たくあんがご飯に合うのは勿論なわけだが、

マヨネーズ青豆とが丁度良いバランスで混ざり合っており、

ちょっとピリ辛風味も感じられて、食欲をさらに掻き立てられる感じ。

青豆の甘さも際立っていて、これだけでご飯1杯行けそう。

 

そして、その特製タルタルをつけて鶏肉を頂くと、

当然ながら激ウマである。

鶏モモ肉は柔らかさ重視というよりは、かなり弾力があって、

しっかりと肉感を感じられるボリュームタイプ

着丼時は小ぶりに見えたが、食べ応え十分であった。

 

そして、いよいよメインの登場である。

 

青豆と狭山茶のすりながしfeatスーパーうに

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もうタイトルだけで、情報量がすごいわけだが、

ビジュアルも物凄いことになっている。

 

まずは敷き詰められた鮮やかな黄緑色のスープ

そしてカエシと共に綺麗に折りたたまれた平打ち麺

さらには、その麺の上に乗っかっている様々な極上トッピング

とりわけその頂上には、薬味と共に、大量の生雲丹が鎮座している。

果たしてこれはラーメンなのだろうか。

もはやラーメンという存在をはるかに凌駕した極上の創作料理である。

 

さて、そんな極上の一杯について、

店長居山さんのツイッターでの解説から、

この一杯に注ぎ込まれた情熱を読み解いていきたいと思う。

 

まず、スープ。

ポロネギ青森ニンニクを炒めたものに、

クリームチーズ青豆・だだちゃ豆・狭山緑茶を入れて、

コトコト6時間かけて煮込んだとのこと。

 

作り方は文章だとたった3行なのだが、

このスープ、奥が深すぎてとても3行で収まるものではない。

 

じゃがりこのファン投票で1位に輝くほど好相性のチーズ×枝豆

そこに炒めたネギニンニク旨味と、

狭山緑茶によるほのかな苦み爽やかさが加わって、

さらにはそれがキンキンに冷やされているのである。

これがもう、がぶ飲みしたいくらい美味しく

暑い中並んだ体に心地よく流れ込んでいったのであった。

 

続いて、麺は特製の平打ち麺

かなり薄めの平打ち麺という印象で、

スープがしっかり絡んで持ち上げてくるのは素晴らしかった。

 

また何より、そこに絡むカエシがもうたまらん中のたまらん。

独特の香ばしさ旨味塩気があり、

麺だけでも、いつまでも食べられそう。

このカエシの正体は、

鴨ガラを炭火焼きして黒蜜醤油に漬けて、

生雲丹を冷めてから溶かし入れる、

という工程を経て作ったカエシであるとのこと。

素人目には何のことやら、

という感じであるが、

独特の香ばしさの正体は鴨ガラの炭火焼きによるものなんだろうな、

というのは、感じ取ることができた。

炭火で焼きたての焼き鳥を美味いと感じるときの、

あの香ばしさ成分だけを凝縮した感じ。

といえば、伝わるだろうか?

それが麺とともに口の中に流れ込んでくるのである。

そんなん美味いに決まってるではないか。

 

続いて、オイルはエシャレットと生姜のオイル

あしらいには

・大山どりの紹興酒漬けチャーシュー

・白茄子のトロトロ揚げ浸し

・スーパー雲丹

・すだちのポン酢ジュレ 

・マイクロ青紫蘇

・すだち

とのこと。

先日金メダルを獲得した侍ジャパンでさえかすんでしまいそうな、

とんでもないラインナップである。

 

まず、鶏チャーシューの時点で、

普通のお店の鶏チャーシューの遥か上を行く逸品。

しっかり味がしみ込んでいながら、

しっとりで柔らかな鶏むね肉は超絶品であり、

それがなんと4枚も入っているのである。

 

もうそれだけでもすごいのに、

サブウェポンのはずの白茄子のトロトロ揚げ浸しが、

メインを越えてくるほどの美味しさなのである。

 

↓白茄子の揚げ浸し

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ちょうど茄子にポン酢ジュレがかかっていて、

単独で食べても死ぬほど美味いわけだが、

そこに、生姜オイル枝豆スープなど、

色々な要素を絡めながら食べていくと、

どんどん味が変化していくのである。

よって、一本の茄子の揚げびたしなのに、

何度も何度も美味しい感動に襲われ、

噛みしめるたびに幸せが訪れる。

いや~最高であった。

 

そして、極めつけは、大量の北海道産生雲丹である。

こんなにたくさんいいんですか?

と言いたくなるような、大ボリュームであり、

鶏チャーシューの上に所狭しと乗っている。

もちろんクオリティも最高

思わず残ったご飯の上に乗せて、

ミニうに丼を楽しんでしまったほどである。

そして、この生雲丹が他のトッピングとも合いまくりであり、

とくに、鶏チャーシューと生雲丹とともに、

スープにたっぷり絡んだ麺を頂くその瞬間が、

まさに至福のひと時であった。

 

↓生雲丹と鶏チャーシュー

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ということで、

またしても長々と語ってしまったが、

八咫烏さんの今年最後の冷やし限定ということで、

とんでもなく気合の入った超豪華な逸品であり、

今回も大感動に包まれて帰路に就いたのであった。

 

なお、毎度のごとく、水木金の夜のみの提供なので、

まだ明日(9/2)明後日(9/3)の夜、食べられるチャンスがある。

 

少し涼しくなってきた今日この頃ではあるが、

感動するほど美味しい冷やしラーメンを味わいたい方は、

ぜひ九段下を訪れてはいかがだろうか。