久々の秋葉原・くろ㐂さんである。
前回訪問は昨年末になるのかな。
このときからしばらく行っていなかったのだが、
今年も夏麺を開催しているということで、
久々の訪問となった。
今回のメニューは、
とうもろこしと真昆布の冷やしつけそば
ということで、
くろ㐂さんでは毎年のように開催している
とうもろこしの冷やしである。
そんな定番メニューなのに、
これまでなぜか食べるチャンスが無かったのだ。
トウモロコシの冷やしといえば、
など、最近冷やしラーメンに使うお店も増えてきて、
冷やしラーメンとの相性の良い具材であることは
分かってきたのだが、
それでも、こちらのくろ㐂さんは、
パイオニアともいえる存在。
かなり初期のころから出されていたと思うので、
それは食べておかなければ、ということで訪問に至る。
行列を回避するために、
開店時間の直前に到着するも、
20名ほどの行列。
さすがの人気だなあと思っていたが、
この日の用意は30食ということだったので、
限定を食べられることは確定してまず一安心。
暑い中並んで良い具合に身体が温まった後、
いよいよ着丼となった。
とうもろこしと真昆布の冷やしつけそば
3つの丼のすべてにとうもろこしが入る、
まさにトウモロコシ尽くしの一杯。
なお、今回のトウモロコシは、
山梨県中道地区の旬果市場の小林さんという方が生産された、
きみひめというスーパースイートコーン。
超希少品種とのことである。
麺
見るからに涼しそうなビジュアル。
まず、器に水滴がついていることからもわかるように、
器自体がキンキンに冷やされていて、もうそれだけで素晴らしい。
そこに入っている平打ち麺は、
やや柔らかめでしなやかな麺線を描いており、
真昆布の昆布水にジックリと浸かっている。
この昆布水がまたきっちり冷えていて、
麺+昆布水だけですすっても超絶美味しいのである。
そしてトッピングは
・特大ズッキーニ
・小エビ
・玉ねぎ
・とうもろこし
という涼しげな具材たち。
くろ㐂さんにしてはシンプルのような気もするが、
夏らしく単純明快で素晴らしいと思う。
とくに、特大ズッキーニは、
何かで漬けてあったのか、軽く味が付いており、
そのままでも非常に食べやすかった。
続いては、注目のトウモロコシである。
おそらく生なのかな?と思われ、
あまり生って聞いたことないよなーと思っていたが、
このきみひめという品種は、生でも全然食べられるらしい。
実際食べてみると、
粒の皮が薄くて、プチプチはじける食感がたまらない。
そしてなにより甘い!
なんと、糖度は最高で19度に達することもあるという品種だそうで、
こんなに甘いトウモロコシは初めて食べた。
スープ
そんな激甘トウモロコシを使ったスープは一体どうなっているのか、
注目のファーストインパクトであったが、
予想通り、めちゃくちゃ甘い。
ただ、そこに昆布出汁の上品な旨味と、
黒コショウのスパイシー感が絶妙にマッチ。
このバランス感覚が凄い。
そして、昆布水のとろみとの相乗効果で、スープが絡む絡む。
↓こんな感じ
麺を食べ終わるころには、スープがほぼなくなってしまう程だった。
中に入っている具としては、
・焼きトウモロコシ
・鶏チャーシュー
というシンプルなラインナップ。
鶏チャーシュー
先程の写真ではわからなかったので、再度撮影したのだが、
さっぱりした鶏むね肉のチャーシューが、
ごろごろと3枚程度入っていて、
タンパク質もしっかり摂取することができた。
また、焼きトウモロコシは、
提供直前に焼かれて出てくるので、
香ばしさが何よりたまらない。
熱が入ってより甘味が増しているような印象で、
醤油をつけなくて全然いいくらい、
単独で圧倒的な美味しさだった。
トウモロコシご飯
〆はこちらのトウモロコシご飯。
茹でのトウモロコシということになるが、
こちらもしっかり甘く、
スープにもかかっていた黒コショウがいいアクセントになっている。
また、このトウモロコシご飯により、
生、焼き、茹で
3種類の調理法でのきみひめを食べ比べることができた。
個人的には焼きが一番美味しかったかな。
なお、今回きみひめを食べて最も驚いたのは、実は食後。
普通のトウモロコシであれば、
これだけ大量に食べれば、歯と歯の間に挟まりまくりそうだが、
上述の通り、皮が柔らかいという特徴があるため、
全くと言っていいほど、歯に挟まっていないのである。
これは正直びっくり。
自分は歯並びが良い方ではなく、
食後に歯に挟まるのが嫌で、
一時期トウモロコシが嫌いだった時期もあったので、
こんなに食べやすいトウモロコシの存在を知れたことが、
非常に有意義であった。
ということで、
超希少とうもろこし・きみひめの魅力を存分に味わえる、
限定冷やしつけそばであった。
くろ㐂さんの限定は、
こういう貴重な出会いをさせてくれるので、
毎回行くたびに素晴らしい食体験をさせてもらっているなと感じる。
これからも、追い続けていきたい。