昨年、個人的ランキングで1位とさせていただいた、
九段下の八咫烏さん。
今年になってから初訪問は、
1月に入って2回目の限定からとなった。
テーマは、イワシ。
煮干し系というジャンルでも有名なイワシだが、
そういえば煮干し系は八咫烏では食べたことなく、
どのような感じになるのか期待していたが、
店長さんのtwiiter予告によると、
いわゆる濃厚煮干しを煮干しではなく、
イワシでガチで作ってみました!
ということで、
予想が全くできない一杯であった・
まとめると、
・濃厚なのに超スッキリのイワシ×白湯スープ
・玉ねぎ生姜柚子マリネとの相性が良すぎる
・すき焼き丼は気付いたら無くなってた
まずはいつもの食前茶から、
焼き林檎焙じ茶ということで、
ほんのり香ばしいリンゴ風味に、
ほうじ茶の独特な香りが混ざって、
スッキリながら奥深い味わいのお茶であった。
甘すぎず、渋すぎず、素晴らしいバランスである。
続いてこちら、
スーパーすき焼き丼
スーパーと名付けたくなるのもわかる逸品。
まず、ご飯があらかじめ玉子の黄身で和えられていて、
そこに、春菊や長ネギなどの野菜が乗る。
そしてそこに、黒毛和牛のすき焼きが豪快に乗る。
そのすき焼きは、
提供直前に高温の割下でしゃぶしゃぶして、
ミディアムレア状態。
こんなの美味しいに決まってるじゃないか!
と叫びたくなる美味しさ。
普段なら、ラーメンが来るまで食べ切らずにいて、
スープと一緒に食べようと考えるが、
今回は気づいたらすき焼き丼が無くなっていた。
夢中になって掻き込むとはまさにこのこと。
すき焼き自体が久々だったのもあるが、
とにかくおいしすぎた。
それに尽きる。
ここまででも大感動なのだが、
ここからがメインのラーメンである。
濃厚イワシ F.T.T.T
タイトルは、coldrainさんの曲からと思われる。
まず注目のスープから。
見るからに濃厚そうな茶白色のスープであるが、
国産鳥と国産豚の白湯スープがベースとのこと。
そこに、岩塩とブランデーに漬けて一夜干ししたイワシを
炭火でじっくり焼いて合わせたそうである。
一口飲んでみると、
見た目通りの濃厚なイワシの旨味がガツンとくる。
そして、動物系の旨味がじわーっと来るのだが、
煮干し系のビターさは無く、
純粋に旨味だけを突き詰めたような印象で、
後味は非常に爽やかですっきり。
店長さんのtwiiterによると、
スープに、ジュニパーベリー、ディルなどの
ハーブが入っているらしく、
最後の後味が爽やかなのは、そのおかげかもしれない。
なお、麺は薄めの平打ち麺であった。
煮干しと言えば、固めのポキポキ系であるが、
今回のスープなら平打ち麺でもめちゃくちゃ美味しい。
太白ごま油メインの煮干しオイルを合わせているそうで、
ごま油の香ばしさも非常によく合っていた。
トッピングは、
・炭焼き鳥むねチャーシュー
・豚ロースレアチャーシュー
・辛味大根
・三つ葉
・玉葱と生姜の柚子マリネ
であるが、
肉では、鶏むねチャーシューの柔らかさが絶妙。
たたきのようなレアな感じではなく、
しっかり火が通っているのにとんでもない柔らかさ。
表面は、茶色くなっているので、しっかり香ばしさもあった。
そして、薬味要素としては、
玉ねぎと生姜の柚子マリネがあまりに美味しすぎた。
煮干し系にタマネギというのはよくあるが、
そこに生姜と柚子が入っているのが嬉しい。
白湯系でコッテリ感があるので、
それが緩和されることもあって、
最高の付け合わせになっていたと思う。
ということで、
煮干しじゃないイワシ系という、
初めてのジャンルのラーメンを食べた気がする。
これは本当にヤバすぎた。
まさに記憶に残り続けるであろう一杯だった。
昨年最も食べに行った八咫烏さん、
今年も引き続き通い続けていきたいと思う。