腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

694. ENVY 黒鮑と舞茸@八咫烏(九段下):黒アワビの肝と舞茸クリームによるフレンチ風ラーメンの美味しさに度肝を抜かれた!

1週前に食べて衝撃を受けた、

八咫烏さんの牛タンとトリュフの塩ラーメン

kenshinkk.hatenablog.com

このときにかかっていた舞茸クリームが絶品であったが、

翌週の限定で早くも再登場した。

今回、合わせる食材は黒鮑

しかも、居山店長さんのYOY候補というつぶやき。

この時点で、多少無理してでも、

2週連続での八咫烏さんの訪問が確定したのであった。

 

この日はラストオーダーにほど近かったものの、

天気が悪くなるという予報だったからか、

ラッキーなことに、並び人数は0人

 

ちょうど、お店の中の席が全部埋まっていたので、

注文が終わって食べ終わった人がひとりでてきたところに、

すぐに座ることができた。

 

その後、うしろで2~3組注文し終えたところで、

ラストオーダーとなったようで、

ギリギリ間に合って本当に良かった。

 

ということで、

まずは、いつもの食前茶から。

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今回は、黒豆ルイボスティーとのこと。

ノンカフェインルイボスティーなので、

かなりスッキリしている。

後述のラーメンがとんでもなく濃厚なので、

それに合わせたと思われる采配で、

素晴らしいバランスであった。

 

 

ENVY 黒鮑と舞茸

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今回は、先にメインが登場。

緑がかった茶色の鮑の肝スープに、

舞茸クリームの白が映え、

中央にはタワーのように各種トッピングが盛られている。

このすばらしいビジュアルだけで、

美味しいことが確定したようなものである。

 

恐る恐る、まずはスープからいただくと、

鮑の肝の苦みは全くなく

肝の旨味だけを抽出してきたような濃厚な味わい

肝だけでなくいろいろな材料が入っているのだろう。

そしてそこに合わさる舞茸クリームの風味が最高

バターベースなので、まろやかさが半端ではなく

バター醤油好きにはたまらない味だと思う。

さらには、この2種のソースを混ぜ合わせる比率を色々変えるだけで、

様々な味わい方ができて、それだけでも非常に楽しい。

 

そんな濃厚スープに合わさるのは、特注の平打ち麺

ガーリックバタートリュフオイルと和えられており、

すするたびに豊潤な香りが鼻を突き抜け

麺だけでも最高に美味いわけなのだが、

スープやクリームと一体となったときの完成度は、

凄まじいものがあった。

 

店長さんの解説によると、

スープは、

はまぐりとアサリの出汁トロトロに炒めたポロネギおからがベース

そこに、黒鮑の肝白ワインを入れて作られているそう。

オイルは、カルピスバターニンニクトリュフオイル

カエシ京都マルマツ醤油

を使用しているそうで、

高級素材盛りだくさんであり、

これだけ美味しいのも納得であった。

 

↓麺とスープを混ぜた状態

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この状態が最強すぎて、もう優勝まっしぐらであった。

 

なお、最後に〆の追い飯が待っていることもあり、

スープが多めに盛られていて、大満足であった。

 

トッピングは、ツイッター情報を信じる限りは、

セミドライ舞茸クリーム

イカの湯引きマリネ

・大根

アンガス牛ローストビーフ

・各種ハーブ

という異色ではあるが豪華な組み合わせ。

日によって変わったのかもしれないが、

おそらくこの通りだと思われる。

 

まずは何といっても、

セミドライ舞茸クリーム

が尋常でない美味しさを誇っている。

前回記事でも登場したが、

多少変えているのだろうか?

バターベースの濃厚クリームがとにかく美味しく、

スープとの相性が抜群であった。

 

マリネされたイカの湯引きは、

サクッと簡単に噛み切れる柔らかさに衝撃を受けた。

 

大根はおそらく前回から共通の、

和出汁でじっくり煮込まれたものと思われ、

トロッとした食感が素晴らしかった。

前回もそうだったが、

大根がバター系ソースとも合うというのは、

新たな発見であった。

 

ローストビーフは、若干存在感薄目ではあったが、

味付けが絶妙でソースや舞茸との相性は抜群。

 

そして各種ハーブ類は、

濃厚なスープと対をなすような爽やかさであり、

口直しにぴったりであった。

 

極め付けに〆がこちらである。

 

カラスミ追い飯

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鮑の肝舞茸クリームだけでも旨味濃度がとんでもないのに、

そこにさらにカラスミの旨味も入って、

旨味の総量が限界突破している。

さらにそれをリゾット化するなんて、

もう最高以外の言葉が見当たらない。

こんな豪華なリゾット、そうそう食べられない。

 

スープが何より美味しすぎたので、

お皿をすみずみまで舐め回したくなる衝動にも駆られたが、

他人の目もあったのでさすがに自重し、

お皿の端の方のスープまでしっかりご飯をなじませることで、

最後の最後まで味わいつくしたのであった。

 

なお、今回のメニューは、

居山店長さんが召し上がったというとあるフランス料理

元ネタとなっている創作ラーメンだそうで、

やっぱりフレンチってすげえんだなと改めて感じた。

 

でもそれ以上に、

そのフランス料理をラーメンに落とし込むという、

居山店長の発想力と独創力には毎度のことながら脱帽であった。

 

 

 

ということで、

YOY候補であることは間違いない、

絶品のフレンチラーメンであった。

 

それにしても、今年はYOY候補が多すぎる。

今年も残り3か月ということで、

限定メニューも数えるほどしかないと思うので、

なるべく食べ逃さないように追い続けていきたい。