2週間ぶりとなる八咫烏さんの限定である。
先週はいろいろと忙しく食べ損ねてしまった。
そんな中、今回は鴨の限定と言うことで、
個人的に好きな具材なので、期待は高まった。
また、今回の限定は、
昼はつけ麺、夜はラーメン
という2部構成になっていて、
昼はめちゃくちゃおいしかったらしいと
Twitterで話題になっていた。
昼も行きたかったところだが、
仕事の都合で1時間の休みが取れず。
夜に訪問することに。
ただ、まだ肌寒さが残る気候なので、
暖かいスープのあるラーメンの方を食べられて、
個人的には良かったかなと思っている。
なお、メインのラーメンのほかに、
特製 鰤のカルパッチョとわかめご飯
というサブメニューがあり、
数量限定だったが残っていたので、
迷わず注文することにした。
まずは食前茶から。
ラプサンスーチョン
という中国の紅茶だとのこと。
松の葉で燻製したという独特の香り。
若干スパイシーな感じで、
香りは好き嫌いはあるかもしれないが、
爽やかで美味しいお茶だった。
そして、ブリとごはんとラーメンが一気に登場。
鴨’N Feel the Noize! 2023
彩りもきれいな豪華ラインナップ。
まずはカルパッチョから。
ブリのカルパッチョ
大きなブリの切り身が、
なんと4枚という大ボリューム。
裏にある大葉とネギなどの薬味を巻いて、
ゴマとブラッドオレンジのソースを絡めながら頂く。
めちゃくちゃうまい。
緑はワサビソースと紫蘇オイル。
ワサビの辛味はそこまで強くなく、
とにかく胡麻オレンジソースが美味い。
一緒にわかめご飯をかきこむとやばかった。
わかめご飯
シンプルなわかめご飯にいくらが乗っているだけにみえるが、
ビックリするほど美味い。
ブリとの相性も良く、
いつもなら半分残しておくが、
今回ばかりは温存せずに鰤と共に一気に食べてしまった。
そしてメインのラーメン。
鴨とトリュフの醤油ラーメン
まずはスープから一口。
濃厚でガツンと来る鴨出汁と、
醤油ベースの塩味の効いたカエシのインパクトが凄い。
これはもう一口目から美味い。
そしてオイルのコクも限りなく深く、
スープ飲んだだけでも美味すぎる。
店長さんの解説によると、
スープは、鴨出汁に昆布と乾物。
カエシは、たまり醤油をベースにカシス、クランべリービネガー、赤ワイン、バルサミコ酢、熟成黒みりん、などが入っており、エシャロットで香りづけしたというカクテル醤油ダレ。
オイルは、鴨脂の中に鴨ガラをいれてブラッドオレンジのピールとたまねぎ。
とのこと。
もう複雑すぎて、
何がどうなってそこに行きついたのか、
その思考回路が凄すぎる。まさに天才的。
麺
とにかく麺線がきれいすぎる。
特製の全粒粉入り極細麺とのことで、
少し硬めに茹でられているのだが、
スープやオイルの持ち上げも良く、
まさに相性は抜群。
スープをしっかり味わえる麺だなという印象。
鴨ロース+ねぎ
鴨がネギを背負ってやってきた、とはまさにこのこと。
皮目が香ばしく焼かれた鴨ロースは絶品で、
低温調理による柔らかな食感と赤身の美味さはもちろん、
脂身もしっかりたっぷりついていて甘味がたまらない。
がっつり大ぶりの鴨ロースが2枚も乗っていたのは嬉しい。
そして、丸太葱である。
こちらも香ばしく焼かれており、
中はトロトロで、とにかく甘い。
久々に美味しいネギを食べた。
豚肉のクランベリー煮込み
鴨ロースの下に隠れていたのは、
薄めにスライスされた豚バラ。
端がクランベリーで真っ赤に染まっており鮮やか。
ただ、味もホンモノで、
ほんのり甘酸っぱい気もするが、
とにかくホロホロで美味しかった。
また、ブラッドオレンジは、
トッピングでもアクセントとして登場。
醤油スープに意外と合うのね。
そして、極めつけはここから。
こちら、一見しただけではよくわからないが、
店長さんの解説によると、
菜の花とメンマのトリュフ味噌グラタン
クリームチーズを味噌漬けにしたものに、
黒トリュフとポルチーニで作ったソースを
菜の花とメンマにのっけて直火で焼き上げた一品。
とのこと。
トッピングとして、そのまま食べても、
もちろんおいしい。
菜の花は全然苦味がなくて美味しいし、
メンマもクリームチーズと意外と合う。
ただ、このソースをスープに溶かしてからが本番。
ひとたび溶かしてみると、
味噌とクリームチーズが、
クリアな醤油スープにみるみる広がっていき、
味噌ラーメンのような色になっていくのである。
↓溶かしてみた図
この第二段階が、とんでもないうまさ。
醤油ベース×クリームチーズ×味噌、
一体、何ラーメンと呼んだら良いのかわからないが、
イメージとしては、バター醤油に近い感じ。
程よい塩味と、チーズのまろやかさが舌を包む感じが、
もうたまらなく美味しくて箸が止まらなかった。
まさに和洋折衷といった感じで、
これまでに食べたことのない一杯。
これは、YOYもありうるなぁ。
そんなことを思いながら、最後まで美味しくいただきました。
なお、後々の店長さんの投稿によると、
B’zのlove phantomにめちゃくちゃ影響受けて作った一杯だそうで、
世界一ドキドキするイントロは、
まさにクリアな鴨ラーメン。
そして、トリュフグラタンが溶けだしてからは、
あの爆発的なサビのようなインパクト。
それでいて刹那と哀愁を纏っている。
とのこと。
こう聞いてみると、完全に納得である。
ということで、
今回はおとなしい前半と爆発力のある後半、
2つの味を楽しめる唯一無二の鴨ラーメンを味わうことができた。
さて次はどんな限定が待っているのだろうか。
楽しみに待ちたい。