前回に引き続き八咫烏さんの記事。
前回、美味しいと評判の限定麺が目の前にあったのに注文することができず、
歯痒い思いをした翌日、たまたま業務都合で早く帰れることになったので、
自分でもまさかの連日訪問。
それだけ気になっていたメニューがこちら。
なお、今回の限定は2020年1月のものであり、現在は別の限定が出ている。
ちなみに、こちらのメニューは2020年初めての限定メニューということで、
常連さんらしき人たちは皆様こちらのメニューを注文していた。
鴨と煮干しの抹茶そば
今までに見たことのないビジュアルの一杯。
言われなければラーメンの一種とは思えないかもしれないが。
汁無し和え麺というタイプであり、れっきとしたラーメンの一種である。
何より気になるのは抹茶の緑色。
ここまで緑色が前面に押し出された麺類というと、
パスタのジェノベーゼくらいしか僕は知らない。
その緑に、鴨の低温調理チャーシューのピンクが良く映えている。
ひとくち食べると、
煮干しの旨味が最初に来るのだが、
抹茶のややほろ苦さと、酢の物の酸味で爽やかさが良いバランスで調和している。
店長さんが書かれているブログによると、
ほうれん草等数種類の野菜のすりながしを加え、
そこに、煮干しと馬告(マーガオ:台湾原住民の使うレアスパイス)のオイル
を加えて和えているとのこと。
馬告は、初めて食べる食材だったのだが、
単体で食べたわけではないので、正直よくわからなかった。
抹茶と煮干しという一見合いそうもない二つを合わせるツナギとして、
きっと役に立っているのだろうと思われる。
トッピングは、
・鴨ロース低温調理チャーシュー
・玉ねぎ(酢漬け)
・オクラ
・山芋の煮物
・岩海苔
といったところか。
鴨ロースは予想通り絶品だったので、肉増しにすれば良かった。
美味しい鴨チャーシューを提供する店が増えて、個人的にはうれしい限りである。
なお、上述の通り、玉ねぎの酢漬けがこの一杯の味の重要な要素を占めているので、
しっかり混ぜてから食べると、苦みと酸味のバランスが良い感じになる。
その他の具もとことん和風で、
あれ?ラーメン屋だよな?と思う瞬間が多々あったのだが、
麺はしっかり中華麺なので、やはりラーメンの枠組みの範疇に入っている。
ホタテの薫製のお吸い物
実はこちらのお吸い物が先付けとして提供される。
ラーメン屋で「先付」という位置づけの提供をされるだけでびっくりなのだが、
たしかに、このお吸い物のひとくちで、
心をがっちりわしづかみにされたのは間違いない。
鼻に抜ける燻製の香りがもう最高なのである。
ワンタンの中に入っているホタテ燻製がとにかく超絶品。
まさに高級料亭での一杯という感じで、とんでもない上品さ。
味はそこまで濃くないのだが、とにかく燻製の香りが心地よく、
じわーっと旨味が広がっていくタイプ。
気を抜くと一気に飲んでしまうくらい、美味しいのだが、
店長さんからの説明で、半分を残しておくことに。
そして、残った半分を、麺の上から投下するのである。
↓後半は麺にかけてラーメン風に
スープについた燻製の香りが良いアクセントになっていて、
素晴らしい味変となっている。
ひとつのメニューで二度美味しいということで、お得感が凄い。
スープが入ると、しっかりラーメン感が出てくるのが不思議だなと思った。
抹茶ご飯
サイドメニューにも挑戦してみた。
抹茶ご飯なんて普段食べることができないので頼んでみたのだが、
注文してみて正解。
抹茶の香りと白飯って意外と合う。
塩気は控えめなので、単体で食べると少し物足りない気もするが、
鴨チャーシューやトッピング類やお吸い物と一緒に食べると、
それだけでも最高の和風定食になるわけで。
サイドメニューだけでもクオリティの高さが凄まじかった。
ということで、
念願だった八咫烏さんの限定麺を初めて食べることができた。
煮干し系のまぜそば、しかも抹茶という、
今まで完全に食べたことにないジャンルの一杯を食べられたのは、
非常に良い経験だったなぁと思う。
八咫烏さんはいつもtwitterで限定麺の告知をされているので、
引き続きチェックして気になる限定麺の時には再訪したいと思う。