【現在閉店済です】
前回(※)に引き続き、神保町黒須さん。
※
土曜日に研修が入る率が少なくなってきたこともあり、
またもや黒須さんに行けるチャンスが来た。
というのも、
8月が終わってしまう=冷やし麺も終わってしまう
ことを意味するため、
冷やし麺で食べ残しているメニューは食べなければ、
と思っていたのである。
黒須さんでは冷やし麺にありつけていなかったので、
当然、行きたかったのだが、
ようやくチャンスが巡ってきたということで、
2週連続なことはお構いなしに行ってみることにした。
冷やし担々麺もあったのだが、
さすがに腸のことを考えて、辛い物はやめて、
煮干しにすることにした。
冷やし煮干しそば
びっくりしたのは、トマトの存在感。
煮干しにトマトというのは意外な組み合わせである。
ひとまずはスープから。
口に入った瞬間のインパクトはひかえめ。
でもそこから、じわじわと優しい上品な旨味が広がっていく。
冷製スープで、こういう優しい旨味を醸し出すのは難しそうだが、これは凄い。
煮干しの濃度も、ビターまでギリギリいかない程度にちょうどよく抑えられており、
それでも物足りなさは全く感じないという、秀逸なバランス感覚。
仄かに甘みがあり、塩分濃度もちょうどよく、ゴクゴク飲めてしまう。
また、キンキンに冷やされていないところも、個人的には高ポイント。
麺は、レギュラーのラーメンに使われている全粒粉入りの中細ストレート麺。
水でしっかり〆られているので、やや固めの食感でこれがまた良い。
トッピングのトマトの甘味も酸味も、この冷製スープと相性抜群。
たぶん煮干しがもっと強かったらときっと合わなかったと思う。
玉ねぎも少し苦みがあって、シャキシャキした食感とともに抜群の相性。
追加薬味(青ネギ&みょうが)
これがすごく良い塩梅。
そういえば青ネギが入っていなかったなーと思ったが、
ミョウガとともに、スープに入ると、一気に和の清涼感が増した感じ。
今シーズンは、家でそうめんとかも食べていなかったので、
ミョウガも久しぶりであり、なんだか懐かしい感じもした。
塩トマトご飯
そして、秀逸なサブメニューのこちら。
黒須さんと言えば、肉飯がいつもいつも美味しいのだが、
この塩トマトご飯も夏の暑い時には抜群である。
トマトの甘味と酸味だけでなく、生姜と塩がしっかり効いており、
単品で食べても全く飽きが来ないし、
もちろんラーメンと食べても美味しい。
「塩」と書いてあるが、そこまで塩気も強くなくてよい塩梅。
ご飯は肉飯と同様に玄米も入っていて食感と香りがとても良く、
香ばしさが、トマトとよく合っていて、箸が止まらなかった。
ということで、
まさかの2週連続の黒須さんであったが、
本当にクオリティが高すぎる夏季限定メニューであり、
冷やし担々麺の方もいつかお腹の調子が良い時に食べてみたい。