腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

556. ヒラガニの冷やし和えそば@稲荷屋(稲荷町):蟹とトマトの二刀流!蟹好きにはたまらなすぎる超贅沢な一杯!

久しぶりの稲荷屋さん。

以前は2か月おきの限定であったが、

最近は不定期で日替わりの限定となっている。

 

何が来るかは全く読めないわけだが、

毎回twitterにて翌日の限定の告知をしてくださるので、

最近は興味がある限定の時を狙っていくという感じ。

 

しかしながら、いつも相変わらず早い時間で売り切れてしまうことが多く、

なかなか限定にありつけないまま時が過ぎていった・・・

 

そんな中、久しぶりに土曜日が休みになったので、

twitterをチェックしてみると、

土曜日は青森産のヒラガニの冷やし和えです。

とのこと。

 

カニの冷やしは稲荷屋さん限定の中でも評判がよさそうだったので、

迷わずに行くことを決意。

 

なお、ヒラガニとは、

正式名称:平爪蟹

小型のワタリガニという感じらしい。

身は少ないものの、ミソが美味しく、出汁も良く出るとのこと。

これは期待できる食材だなと思いつつ、

11時半頃を狙ってお店へと急ぐ。

 

すると、12時前にして予想通り、数名の外並び。

これはやばいかもしれないなーと思っていたが、

店の中に入って店員さんに尋ねると、まだ限定あります!との返事を頂き、

無事注文完了!

暑い中、懸命に自転車をこいだ甲斐があった。

なお、残り3食であり、僕が食べている間に売り切れていたので、

正直ギリギリであった。

12時を過ぎていたらアウトだった。

 

ヒラガニの冷やし和えそば

 

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デンッ!

着丼早々、まさかのツートンカラーに驚愕である。

一体この2色は何なのか?

その疑問で頭がいっぱいになったが、

すぐさま店長さんから解説が入り、

茶色:カニ

オレンジ:トマト

と判明。

少しずつ混ぜ合わせて食べてくださいとのこと。

 

まずは茶色のカニのスープからいただくと、

口に入れた瞬間に、とんでもない濃厚なカニの旨味に襲われる。

かなりカニミソ強めの濃厚なジュレになっており、

単体で食べ続けたらカニ要素が濃すぎて飽きてしまうかもというレベル。

でも、蟹好きにはたまらない濃厚さで、めちゃくちゃにうまい。

味の濃さだけでいえば、さんじさんのcrazy crabを超えたのではなかろうか。

 

続いては、オレンジ色をしたトマトのスープをいただくと、

上品な野菜ジュースかのような甘酸っぱさ全開のフルーティーな口当たり

アメーラトマトというフルーツトマトの一種を使っているそうで、

とんでもない糖度なのだろう、ソース自体の甘さも尋常ではなく、

こちらだけ食べているとデザートかのような印象。

 

次にそれぞれと、麺を合わせて食べてみる。 

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麺は、こちらの写真のように、平打ちの手もみ麺に、

これでもかとヒラガニの身が絡み合っている。

正直これ単体でも、カニの身が存分に味わえて美味しいのだが、

各ソースと絡めると、また絶品なのである。

まず、茶色のカニの方では、より濃厚さを増したカニ尽くし状態となるので、

カニの旨味の海に飛び込んで溺れかねない状態となり、たまらない。

次にトマトの方と絡めると、トマトの甘さがカニの身の旨味とうまく中和して、

冷製トマトクリームパスタっぽい印象になり、

これはこれで、すでに一品として成立するくらいいいバランス。

 

でも、ここまでは、しょせん単体。

最後に、2色のスープを混ぜて、完成形となったスープに麺を絡ませて頂く。

 

するとどうだろう、カニミソの旨味トマトの甘酸っぱさと、

手もみ麺のモチモチ感カニの身白髪ネギ

すべてのバランスが整いまくって最高の状態となるのである。

店長さんにはこの完成形が最初から見えていたのかと思うと、

本当に凄まじい想像力だなと思う。

 

その後は、全部混ぜ合わせてしまうと勿体ないので、

少しずつ混ぜながら、いただくことにした。

こうすることで、時に割合を変えて、

トマト強めにしたり、カニ強めにしたり、

いろんなバランスで楽しむことができ、

自分好みの割合で食べれるのだ。

 

個人的にはトマト7:カニ3で混ぜるのが一番好みであったが、

それを見つけるころには、もう食べ終わってしまっていた。

 

ということで、

久々の稲荷屋さんの限定であったが、

「ここ最近で一番しんどい仕込みでした。」

と店長さんが豪語するだけあって、

非常に手が込んでいたこの一杯。

1500円で良いの?と思わず聞きたくなるくらい、超豪華な限定であった。

カニ×トマトという、イタリアンやフレンチ等ではよくある組み合わせだが、

ラーメンで味わえるというのは新鮮であった。

 

また、次の斬新な限定にありつける日を楽しみにしたいと思う。