腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

523. ソフトシェルクラブのサフランらーめん@海老丸(神保町):サフランの効いた濃厚カニ+カニミソスープは衝撃の美味しさ!いつかまた食べたい一杯!

※本記事の内容は外出自粛要請が出る前に訪れた際のものです。

 

確実に週1回は行っている海老丸さんであったが、

たまたまこの週は、昼限定と夜限定がそれぞれ異なる週であり、

昼は第521回※で紹介したホタルイカまぜそば

夜は今回のサフランラーメンだったかと思う。

 

ホタルイカまぜそばの記事

kenshinkk.hatenablog.com

 

行ったのは金曜日。

サフランラーメンはその日が最後で、

どうしても食べたかったこともあり、週2回目の訪問をすることを決意した。

 

そして、この日はふだんお世話になっている先輩を連れて行くことに。

先輩は初海老丸ということだったので、

もちろん「まるごと一匹オマール海老ラーメン※」を推薦。

なかなかお値段するが、ここぞとばかりに

普段おごってもらってるんでおごらせてください

と言い張り、まるごと一匹デラックスを注文した。

 

※まるごと一匹オマール海老ラーメンの記事はこちら

kenshinkk.hatenablog.com

 

また、翌日休みであったのと、

複数人で来る海老丸は初めてだったので、ワインも注文。

魚介系だったので、白ワイン(デキャンタ)にすることにした。

するとなんと、うれしいことに店長さんが1品サービスしてくれて、

おつまみ牡蠣とホタテのオイル漬け?)をゲット!

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いやーこれがまためちゃめちゃ美味いのである。

これだけでワイン1杯進んでしまった。

 

この日はラーメンにお金をつぎ込んでしまったので、

他のおつまみは注文しなかったのだが、

隣のテーブルの常連さんはおつまみをガンガン注文していた。

しかもどれも超美味そう。

 

これだけ美味しいおつまみが出てくるのなら、

もう1品くらい頼めばよかったなーと少し後悔している。

 

次飲むときは、他のおつまみも注文すると決意した。

食べログによると、ウフマヨがおすすめらしい。

 

話が逸れたが、いよいよ本編の限定ラーメンの着丼である。

 

ソフトシェルクラブのサフランらーめん

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まず何より、ソフトシェルクラブの存在感。

本当にそのまま食べられるのだろうか?というイカツイ見た目をしている。

そして、サフランソースの黄色があざやかなことこの上ない。

正直、カレー以外の料理にサフランが使われているのを初めて見た。

 

まずはスープからひとくち。

もう口いっぱいに広がるカニの旨味の濃度が尋常ではない。

そして、カニだけでなく、カニミソの風味も感じることができる。

最近食べた同じく蟹系といえば、すぐ近くの石黒商店さん※があったが、

そちらは純粋なカニの身と殻からとった出汁という感じだったが、

こちらはカニミソ強めビスクタイプなので、完全にタイプが違う。

両者それぞれいいところがあると思うが、

後々リゾットにするならビスクタイプの方が相性いいと思う。

 

さて、次はメインのソフトシェルクラブ

そもそもソフトシェルクラブ自体が初めてだったのだが、

脱皮直後のワタリガニであり、殻ごとまるまる1匹食べられるというのが特徴である。

蟹の殻=食べられないというのが自分の中での常識だったし、

脱皮直後の殻を最初に食べてみようと思った先人はすげーなと純粋に思う。

実際に食べてみると、思った以上にサクサクしていて、

本当に簡単に噛み切れてしまうのが衝撃だった。

(少しくらい硬い部分もあるのかと思っていた)

味はもちろん美味しいが、なによりその香ばしさが素晴らしい。

小さい蟹なので、勿論身は少ないが、

スープやサフランソースにつけながら食べれば、もう最高である。

 

次に、もうひとつの目玉であるサフランソース

スープに溶かして食べていくと、独特の香りがプラスされて、

より奥深さが増すというか、スープがさらにもう一段階上品になった感じ。

ミニトーストの上に乗っているので、勝手に混ざってしまうこともなく、

好きなタイミングで味変できるのが素晴らしい。

 

正直、サフランのことをよくわかったなかったので、調べてみると、

原料はサフランという花のめしべらしい。

そして10gのサフランを得るには1500本以上の花が必要ということで、

非常に高価な貴重品であるとのことである。

勝手なイメージで、

インド料理=サフランライス

なので、そんな高価なイメージはなかったが、

原料を知るとたしかに高額なのもわかる。

 

続いて、アクセントであるベビーキウイ

以前食べたときも海老丸の限定であったが、

相変わらず甘酸っぱくて、口直しにはぴったりだなと思う。

皮ごと食べられるので、なんとなく栄養価も高そうで良い。

 

さて、そんな味変&口直しをしながら食べ進め、

あっという間にスープだけになったので、いよいよ〆のリゾットである。

 

〆のリゾット

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相変わらず高すぎる完成度。

今回は、蟹と海老の佃煮が乗っていたようである。

濃厚カニスープチーズの相性はもちろん抜群であり、

いつもの通り、感動しながら食べていたのだが、

途中でスープを掛けなおすと、また味が変わっていくのである。

そこで、ある事実に気付く。

最後の方に残ったスープを掛けているので、

最後の方になればなるほど、明らかにスープ内のカニミソ濃度が増しているのだ。

リゾットでも前半と後半で味変できるとか凄すぎる。

カニミソ好きにはたまらない逸品であった。

 

ということで、

今回はカニがメインのラーメンフルコースであったが、

初物尽くしで、記憶に強烈に残った一杯であった。

カニ系ラーメンでもトップクラスだと思うし、

ぜひリバイバルしてほしい限定メニューのうちのひとつである。

 

それにしても、

これだけ食べて飲んでひとり3000円以下に収まるとか本当に信じられないコスパ

先輩も、まるごと1匹オマール海老らーめんに大満足だったようでなにより。

また今度、コロナが終息したころには、

何人か連れて行って、思う存分飲み食いしたいものである。

 

※蟹系ラーメンで海老丸からも近い石黒商店の記事

kenshinkk.hatenablog.com