腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

481. 酒粕濃厚そば@風見(銀座):酒粕の豊潤な香りと濃厚な動物系スープがたまらない純和風ラーメン!

酒粕×ラーメン」という未知の味があると聞いて銀座へ。

それがこちらの「風見」さん。

様々な名店がひしめく中、食べログ3.7を超える人気店である。

場所としては銀座の数寄屋橋交差点からやや西側。

 

ノー残業デーの仕事終わりにすぐ向かったので、18時半くらいだったかと思うが、

それでも10人以上の行列。

少し冷えてきた中、並ぶのはしんどかったものの、

なんとか30分ほど耐えてようやく店の中に入れることに。

 

店内はカウンターのみだが、おしゃれな和風の内装で、料亭風な感じ。

引き戸なのも料亭っぽい。

 

メニューとしては

酒粕濃厚そば

・塩そば

・醤油そば

・濃厚つけそば

とあるが、

今回は一番人気の酒粕濃厚そばを選択。

また、サイドメニューとして気まぐれご飯も選択。

限定メニューとして牡蠣系もあったが、今回は我慢した。

  

酒粕濃厚そば 980円

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まず着丼時から、酒粕の豊潤な香りがすさまじい。

これ本当にラーメンのスープなのだろうかと思ってしまった。

以前、酒粕鍋を食べたことがあるが、それに匹敵するくらいであった。

レンゲを入れてみると、粘度がかなり高くてドロドロなタイプ。

一口すすると、と思われる動物系の白湯スープの存在感が先に来て、

後から豊潤な酒粕の甘い香りが一気に広がる。

これは美味い。

酒粕鍋は酒粕の存在感が強すぎて、それだけを食べている感覚だったが、

こちらはハイブリッドなスープであり、バランスがすごく良い。

ただし、粘度が高くて、なかなか冷めにくいので、

冬はうれしい反面、舌の火傷にはお気をつけ頂きたい。

 

麺は近年では珍しい太麺であり、

粘度の高いスープにはぴったりの食べ応えのあるタイプである。

これだけ太いのは、最近はつけ麺でしか見ないので、久しぶりであった。

かなりのもちもち系で、スープに負けない存在感を放っている。

こちらの麺は京都の有名製麺所の『麺屋棣鄂』に特注で作ってもらっているそう。

 

トッピングは以下の通り。

・チャーシュー

・味玉

・海苔

三つ葉

・青菜

栃尾の油揚げ

 

全体的に和風のトッピングである。

チャーシューは低温調理タイプ

非常に柔らかく、口の中で溶けるのが魅力で、旨味も強い。

特に印象的だったのが、栃尾の油揚げである。

新潟の名産品であるが、ラーメンに乗っているのは初めて。

スープに沈めると、よく染み込んでいくので、

しっかり馴染ませてから食べると、かむたびにスープがじわじわと染み出してきて、

正直たまらない。

これは他のラーメンでもぜひ入れてみたい、良いトッピングだなと思った。

 

また、卓上には、青唐辛子味噌刻み甘酢生姜千鳥酢山椒などがあり、

いずれも京都のものである。

青唐辛子味噌は辛いので味見程度にしたが、おそらくよく合うだろう。

生姜は非常に甘めの味付けとなっていて、ラーメンに入れるのは初めて。

普通はおろしタイプの生姜であるかあるいは紅ショウガなのだが、

甘めなのは珍しく、でも酒粕に非常に合う甘さであり、素晴らしい。

また、お酢も、濃厚な動物系スープとの相性は良く、

ちょっと濃厚過ぎたなーと感じたり、終盤にサッパリするために入れるのは、

非常にいい効果を生むと思われる。

 

気まぐれご飯(牛バラ大根)

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気まぐれご飯と称されてた日替わりご飯は、牛バラ大根めし

超和風の牛丼という感じだが、

牛肉は普段食べている牛丼の肉とは比べ物にならないほどジューシー。

醤油タレがしっかりしみ込んだ大根も勿論絶品であり、

噛むごとにじわっと染み出てくるのがたまらない。

あっという間に平らげてしまった。

たしか380円だった気がするが、

お昼ごはんがこれだったら良いのになあと思ってしまった。

 

ということで、

酒粕の豊潤な香り濃厚な動物系スープがたまらない

純和風の京風ラーメンであった。

 

和風の独創的なラーメンということで、若干「くろき」に近いものを感じた。

限定麺もよく実施しているとのことなので、

次回は限定麺に挑戦してみたいと思う。