タイトルからして超豪華なつけ麺であることが予想された今回。
木曜の店長さんのブログに、「この日は今年最初で最後のハモです」とあり、
正直、ハモ自体はそこまで好きなお魚ではなかったので、
行きたいけど仕事を優先させようかなーと思っていたわけであった。
しかし、お昼すぎに完成版の記事が出たので、読んでみると、
松茸とのセットで、しかも松茸の炊き込みご飯があるではないか。
これは、行かざるを得ない!
ということで、仕事に何とかケリをつけてバスに乗り込み早稲田へ向かった。
なお、前回(※)の黒ムツから数週間ぶりの訪問である。
※前回記事
前述の通り、今回は、高級魚:鱧(ハモ)のつけ麺。
相当並ぶんだろうなぁと覚悟して行ったわけだが、並んでいたのはたったの6人。
これなら30分待ちで行けるだろうなぁと思ったのだが、実際ありつけたのは1時間後。
よくよく調理工程見てみると、
しっかりハモを串に刺して焼いているなど、かなり丁寧に作られているのである。
これは時間かかるわーと思いながらも、
それだけ丁寧な仕事をしたハモを楽しめると思うと、期待が膨らむばかり。
しかも、この日は翌日に朝から仕事(研修)があったので、
この日は日本酒はオーダーしなかったため、手持無沙汰であった。
正直、超飲みたかったけれど、まあ仕方がない。
調理工程を見ながら、店長さんと常連さんたちの会話に耳を傾けておりました。
兵庫県淡路由良産 鱧と松茸 2500円
いやー見てくださいよ、この豪華すぎるフォーメーション。
中央の透き通った麺の上には、炙られて焼き霜のついた鱧。
右には鱧の落としと松茸がふんだんに入っているつけ汁。
左には松茸炊き込みご飯。
2500円と聞くと、一般的なつけ麺からすると高額だけれども、
この布陣を目の前にしたら、とんでもなく安く感じる。
それでは一つずつ見ていこう。
麺と焼き鱧
麺はいつもどおり美味しいストレート麺。
その上に乗るのが、今回の主役である炙り鱧である。
店長さんが一つ一つ串に刺して丁寧に炙っていた。
よくよく見ると、美しい焼き霜である。
食べてみると、まずはその柔らかい食感に驚くとともに、
皮目の独特の脂の乗りと粘り気。
鱧の質によっては、この粘り気がしつこいものがあるが、
今回の鱧はまったく気にならないし、むしろそれが良い特徴というか、
唯一無二の味を引き出していて素晴らしく美味しい。
もともとの素材と調理法がかみ合うとここまで美味しいのかと感動した。
つけ汁
つけ汁は見た目の通りだが、とにかく松茸である。
いつもは魚が前面に出ているが、今回は松茸の香りが凄まじい。
着丼を待っているときから、隣の人の丼から漂ってくる松茸の香りがすごかった。
この香りをかぎながら空腹に耐えるのはまさに拷問レベル。
中の具としては、
・鱧落とし
・松茸
・水菜
・小口ネギ
が入っている。
高級食材を使っているだけあって今回は他の具はシンプル。
それだけ、素材だけで勝負ということなのだろう。
スープは鱧の出汁も入っているとのことだったが、
松茸の香りがあまりに勝っており、鱧自体の出汁の味は正直よくわからなかった。
でも、つけ麺のつけ汁として薄いということはなく、
それなりに塩分も入っていて、つけ麺として食べていても美味しいのはすごい。
落とし
つけ汁に入っている具の目玉がこちらである。
焼きとは違ってしっとりしているため、より優しい味になっている。
こちらはつけ合わせの梅肉との相性が抜群。
普通に醤油で食べるのも美味しいので、食べ方に迷ってしまうのだが、
この落とし、なんと2切れも入っているのである。
高級食材だし、ひとつめがかなり大きかったので、
一切れだけかと思っていたら、これである。
何というサービス精神だろうか。
チャーシューを一つしか入れないラーメン屋はぜひ見習ってほしいと思う(暴論)。
つけダレ
付け合わせは梅肉醤油と合わせ醤油とすだち。
とにかく鱧と梅肉の相性がめっちゃ良い。
普通に醤油で食べるのもいいし、炙り鱧の横についていた生姜を溶かしても良い。
なお、スダチに関しては、店長さんからアナウンスがあり、
「スープ割りまでは取っておいてください。」ということだったので、
素直にとっておくことにした。
松茸炊き込みご飯
松茸の炊き込みご飯自体がもう数年ぶりだったので、それだけで感無量である。
良い時期に買って冷凍されていた松茸と、
当日に買ったフレッシュ松茸との二刀流とのこと。
違いは判らなかったが、いずれも美味しすぎた。
これだけ松茸が入ってて390円は正直安すぎる。
スープ割り
店長さん曰く、
「松茸と鱧の土瓶蒸しを茶碗でグビグビ飲むという大人の浪漫を楽しんでください。」
とのこと。
いやー満喫させてもらいました、大人の浪漫。
まさか、こんな贅沢ができる日が来るなんて思ってもいなかった。
(しかもラーメン屋で!)
なお、アナウンス通り、スダチをひと絞りすると、なお美味しくなり、
本当に高級料亭で食べているかのような味になったわけで。
もう最高でした。
茶漬け 松茸ご飯ver.
茶漬け 白飯ver.
ということで、毎回恒例の茶漬け〆。
今回は、松茸ご飯も少し残しておいて、白飯の茶漬けも頼んでW茶漬けである。
さらに、白飯の方には鱧の落としを少量残しておいてスープ投入。
いやどちらもすげー美味しい(語彙力不足)。
松茸ご飯のほうはいわずもがな松茸強め。
白飯茶漬けのほうは鱧強めになるわけで。
どちらの茶漬けもそれぞれ良いバランスになっていて美味しかった。
ということで、
いやーこの豪華フルコースが3000円弱で食べられるとは・・・。
ものすごい贅沢だったし、えげつない美味しさであった。
下手な飲み会に行って3000円払うより何倍も価値があったと思う。
また来年、鱧の季節になったら行ってみたいものである。