腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

739. 松阪牛の洋食屋風どて煮つけ麺@稲荷屋:和洋中の折衷が極まった松阪牛×赤味噌×つけ麺という奇跡のコラボ!

年末の鴨SP以来の稲荷屋さんの限定。

 

kenshinkk.hatenablog.com

 

twitterの告知で松阪牛と聞いた時点で、

虎視眈々と行くことを狙っていたのだが、

たまたまタイミングが合って良かった。

 

今回もフレンチ系かと思いきや、

意外にも和風要素もあるということで楽しみにしていた。

 

感想としては、

ビーフシチューとつけ麺がこんなに合うとは

・イチボのローストビーフの火入れが絶妙

シジミ出汁のスープ割に癒された

の3点である。

 

では早速。

 

松阪牛の洋食屋風どて煮つけ麺

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この見た目、何料理なのか一見ではわからない。

ただ、れっきとしたつけ麺なのである。

 

つけ汁

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見た目はまさにビーフシチュー

どアップにすると、少なく見えるかもしれないが、

それだけ、凝縮されているということである。

一口食べた瞬間に、あまりの美味さに仰天した。

デミグラス、といえばそうなのだが、

すごくあっさりしていて、和風要素が強い

旨味がとてつもなく凝縮されているのに、

まったく重さがなくて、スルスル食べられてしまうのは、

本当に不思議であった。

 

スネ肉はスジの部分は硬いが、

大部分は超絶柔らかな煮込みになっており、

その旨味が溶け出している赤ワインスープが、超絶濃厚

ビーフシチューつけ麺

という感じで、恐ろしく美味い。

 

店長さんの解説によると、

ベースはキノコと玉ねぎ10kgを飴色になるまで炒めたものに

焼いた牛肉と赤ワインと水と酒で煮て、

最後に赤味噌で味付けたもの。

とのことである。

甘さは、玉ねぎだけであり、

みりん、砂糖は不使用ということで、

自然な甘さが極まった優しい味であった。

 

麺+トッピング

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麺はモチモチのピロピロ平打ち麺

しじみや鰹の出汁に浸かって提供される。

これがもう、つけ汁を絡み上げまくるもんだから、

つけ汁マネジメントが大変であった。

でもその大変さを上回る圧倒的な美味しさ

一口一口がこの上ない幸せであった。

 

トッピングは、

・大根

ごぼう

・舞茸

・木の芽

・ローストビーフ

 

大根は、鰹出汁の旨味がしっかり染みていて、

単体でも味わい深い美味しさなのだが、

つけ汁につけても相性抜群であった。

ゴボウは少しだけ酸味があり、口直し的な要素。

舞茸は牛肉との相性の良さを改めて感じた。

木の芽は肉々しい濃厚な味に清涼感を与えてくれる存在。

 

ローストビーフ

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そして何より、ローストビーフである。

みてくださいよ、この肉の色

火入れ加減が素晴らしすぎる。

肉の部位はこの日はイチボとのこと。

まじで極上のローストビーフ

赤身部分の旨味量がとにかくエグい。

霜降りで柔らかだけど、しつこくない

薄切りだが7枚ぐらい入っててボリュームも十分

久々にこんなに美味しいローストビーフを食べた。


スープ割

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麺が浸かっていた、

しじみ×鰹出汁のスープで割るのだが、

これが恐ろしく美味い。

赤味噌との相性を考えて、しじみの出汁にしたという、

店長さんの采配がバッチリ的中している。

スープの温度が下がってしまったことだけ、

少し残念だったが、それを差し引いても、

とんでもなく美味かった。

 

ということで、

久々の稲荷屋さんの限定であったが、

シチューにも、パスタにも近い部分があるのだが、

総合してみると、やっぱり着地点はつけ麺であり、

和洋中の3要素を総合したような凄い料理であった。

 

また次回の限定にも期待したい。