腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

581. 創作つけ麺「鹿児島県種子島産浪人鯵」@巌哲(早稲田):アジフライ、なめろう、つみれ、すべて完璧な豪華すぎるアジのフルコース!

約一か月ぶりの巌哲さん。

今回の限定つけ麺は、

鳥も食べるという獰猛さで有名なロウニンアジという魚。

 

一般的にはジャイアントトレバリー(GT)とも呼ばれているそうだが、

成魚になると群れずに単独で泳ぐことからロウニンアジという和名がついたそう。

アジの仲間の中でも最も巨大になる品種のようで、

大きすぎると毒があるものもあるらしい・・・。

でも、秋が旬の魚なので、この時期は脂の乗りも良くて美味しいとのこと。

 

正直、いつも高級魚が出てくる巌哲さんにしては、

アジはそこまで高級魚でもないイメージなので、

珍しいチョイスだなーと思った。

 

なので、今回は見送ろうかなーと思っていたのだが、

店長さんのブログをよくよく読んでみると、

アジフライ・なめろう・つみれ・味噌仕立て

という怒涛のパワーワード4連発が目に入ってきた。

 

いずれも自分はまだ巌哲さんでは味わったことのない4種であるため、

それらを見たまさにその瞬間に、

早稲田に向かうバスに乗る決意を固めたのだった。

 

なお、今回は仕事が立て込んで疲れていたので、

日本酒は控えることにした。

 

創作つけ麺「鹿児島県種子島産浪人鯵」

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写真だけでわかる、この圧倒的なフルコース感。

ラインナップは

・麺+なめろう

・味噌仕立てつけ汁(つみれ+各種キノコ入り)

・アジフライ丼

これで2000円ですよ。

信じられますか?

 

麺+なめろう

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今までたくさんのなめろうを居酒屋で食べてきたが、

まさかそのトップ争いをするレベルのなめろうを、

ラーメン屋で食べることになるとは思わなかった。

そのくらい美味しかったなめろうであり、

日本酒注文しておくんだったーと激しく後悔した。 

普段は麺の上にお刺身が乗るので、

せいぜい数切れなのだが、

今回はなめろうということで、無限にちびちびいける。

味は、生姜と味噌がしっかり効いていて、

サッパリ目なのだが、塩気も丁度良く、

これはマジで日本酒マストだったー。

久々の失敗である。

 

つけ汁(味噌仕立て)

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個人的には初のみそ仕立てつけ汁

和風なので、もはや味噌汁のようである。

出汁は、焼いた浪人鯵のアラに鯵煮干し・鯵節を足したものであるとのこと。

しっかりと鯵のアラのいい意味での魚臭さを感じつつ、

味噌がそれを非常にまろやかに包み込んでいる印象で、

全体としては、

これまでに味わったことのないほどの旨味量を含んだ味噌汁

という感じである。

青魚の出汁も美味しいんだなということを知れてよかった。

 

つけ汁の中の具材は、

・浪人鯵つみれ

・里芋

・ホウキタケ

なめこ

・九条ネギ

 

味噌仕立てということもあってか、いつもと違う顔ぶれ。

つみれは勿論絶品で、きめ細やかで滑らかな食感なのに、

しっかり鯵感も残っていて、噛むたびに旨味が出てくる一品。

里芋は味噌との相性が抜群で、スープによく馴染むし、

独特の食感もあるいみ変化球的な役割を担っていて美味しかった。

初めて食べるホウキタケは、しっかり歯ごたえのあるキノコで、

あまり癖が無くて味噌によく合うので、美味しく食べることができた。

 

具だくさん味噌汁に麺を浸して食べるというなんとも不思議な感じだったが、

麺をつけて食べると確かにつけ麺だったなと思うし、

落としどころが毎回素晴らしいと思う。

 

アジフライ丼

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そして極めつけがこちら。

追加料金なしで、アジフライ丼が付いてくるという、

とんでもない贅沢サービスである。

なお、何につけて食べるかという派閥争いを生まないようにという狙いで、

醤油・ソース・タルタル・からしが揃えられており、

たくさんのパターンの味を楽しむことができる。

何派でもない自分は少しずつ味わえてラッキーな限りである。

 

なお、断面がこちら

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非常に肉厚で食感はフワフワ

勿論揚げたてなので、衣のサクサク感との対比がたまらない。

それでいて鯵特有の風味と旨味も強くて、

個人的にはどのソースでも美味しいと感じたが、

あえて1位を決めるなら、自家製タルタルが一番だったかなー。

というところ。

 

正直、ここまででもだいぶお腹いっぱいなのだが、

まだまだここで終わらないのが、巌哲さん。

最後にスープ割と茶漬けが待っている。

 

スープ割

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茶漬け
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毎回であるが、スープ割後のクオリティが尋常でない。

このエンディングをしっかり味わうために、

毎回、必死に我慢して麺は200gを毎回選択している※。

(※創作つけ麺では追加料金なしで300gを選択可能)

 

今回は味噌仕立てなので、味が薄くなってしまうのではと心配だったが、

出汁の味がグッと濃くなって、割る前より旨味が何倍にも増した気がする。

むしろ、少し麺を残しておいて、こちらにつけて食べるのも試してみたかった。

 

そのくらい出汁の味が強いので、茶漬けも勿論絶品。

アジフライ丼の分、お腹が膨れていたものの、

ペロッと食べ切ってしまった。

 

ということで、

個人的には初めてのアジのつけ麺であったが、

まさかの超豪華フルコースに終始感動しっぱなしであった。

高級魚でないからと言って、油断してはいけないな。

 

正直しばらくは、安いチェーンの定食屋のアジフライや、

安い居酒屋のなめろうは食べることができないかもしれない。

と思うくらい、レベルの高いアジ料理の数々を味わえて、

非常に幸せな気持ちで帰路に就いたのであった。