腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

696. 松茸と鴨となめこの正油ラーメン@八咫烏(九段下):鴨すきに炭焼き鴨にしぐれ煮丼、まさに鴨肉のパレード!

一気に秋らしい気温となり、

秋の食材を使った限定ラーメンが増えてきた。

 

そんな中、八咫烏さんの新作限定がまたしても凄かった。

今回のメニューは、

鴨と松茸となめこの正油ラーメン

ということで、秋感満載のメニューである。

 

それにサイドメニューも鴨尽くしということだが、

限定15食というtwitter情報もあり、

会社終わりに九段下へと急いだ。

 

なお、この日は冷たい雨が降りしきっており、

夜で気温も下がっている中、10人程度並ぶことになった。

 

時間的にラストオーダーも近づいていたので、

サイドメニューのどれかは無くなっているだろうと予想していた。

 

注文の番になると、「和え玉」は無くなったとのこと。

だが幸運にも、「ご飯」「鴨すき」は残っており、

無事に注文することができた。

 

まずはいつもの食前茶から。

f:id:kenshinkk:20211013203251j:image

今回は、栗ほうじ茶であるとのこと。

栗感はそんなに感じなかったが、ほうじ茶特有の香ばしさがあり、

スッキリ美味しい一杯であった。

 

続いて、サイドメニューのひとつであるこちら。

鴨すき

f:id:kenshinkk:20211013203254j:image

なんといっても鴨肉が絶品中の絶品である。

かなりの肉厚なのにこの柔らかさはすごい。

一部、噛み切りづらい部分もあったが、想定の範囲内

臭みがないのはもちろんのこと、肉の味は超濃厚

上質な鴨肉を使っているのだろう。

 

そこに、甘辛いすき焼きダレマキシマム濃い卵

さらには春菊香り苦味肉の旨味を引き立てている

素晴らしい構成であった。

 

そして卵を溶かして絡めていくと・・・

f:id:kenshinkk:20211013203224j:image

いやーもうこのビジュアルだけで美味しいの確定ですよ。

マキシマム濃い卵の黄身は相変わらずの美味さであり、

タレとの相性も抜群であった。

 

なおtwitter情報では、この鴨すきが限定15食とのことであったが、

ラストオーダーあたりまで残っていたので、

もしかしたら和え玉の方が限定15食だったのかもしれない。

いずれにしろ、こちらだけでも食べられて良かった。

 

鴨と豚と松茸丼

f:id:kenshinkk:20211013203300j:image
続いて提供されたのがこちらの丼。

鴨と豚と松茸しぐれ煮のような形で、

丼ご飯の上に乗っている。

松茸と鴨はそこまで強くはなく、

豚肉が中心という印象。

濃いめの味付けであったが、生姜も効いていて美味しく、

正直、もうこれだけでご飯何杯でも行けそうなくらいのクオリティ。

 

でも、ご飯を少し残しておいて、これをやりたかったのである。

f:id:kenshinkk:20211013203246j:image

鴨すき・オン・ザ・ライスである。

甘辛のタレと卵鴨肉の旨味が溶けだした状態で、

ご飯と一緒に食べるわけで、まずいはずがない。

あまりの美味しさに、おもわず一気にかき込んでしまった。

これはライスが2杯必要でした。

 

と、すでにここまでで、

鴨肉を心行くまで味わったといっても過言ではないのだが、

ここからが本日のメインディッシュである。

 

松茸と鴨となめこの正油ラーメン

f:id:kenshinkk:20211013203243j:image
見た目は、デフォルトのラーメン黒に近い。

だが、トッピング、スープの構成、全く異なるものであった。

 

まずスープは、

岩手の鴨ブータンの松茸がベースだということだが、

カエシザラメ日本酒が効いているのか、

全体的にかなり甘めに感じた。

醤油は京都マルロクの刺身醤油を使っているとのことで、

デフォルトのキレ味鋭い醤油よりもカドが取れて丸い柔らかな感じ

表面の透明なオイル層いつもより厚く

スープをすくうと半分くらいオイルになってしまうので、

よく混ぜてから飲むことをお勧めする。

ただ、このオイルがとんでもなく美味しく、

スチャットマリーの鴨の脂玄米六茶を入れているそう。

 

そこに絡まる麺は、春よ来いの細ストレート麺とのこと。

いつものデフォルトよりもボソボソ感が強く

日本蕎麦に近づけているような印象である。

鴨には日本蕎麦の方が合うからであろうか。

甘めで鴨の旨味たっぷりの醤油スープにはぴったりであった。

 

そして、ここからが、八咫烏さんの本領発揮。

トッピングが異次元の美味しさなのである。

 

まず、炭焼きの鴨チャーシュー

これが尋常ではない美味さ。

鴨すきも肉厚で美味しかったのだが、

こちらは薄いながらも肉質は抜群で、

柔らかさと旨味の量が異次元

炭焼きしていることによる香ばしさもあり、

とんでもないクオリティのレアチャーシューであった。

これが3枚もつくのは嬉しい。

 

そしてチャーシューの下には、

細長い厚揚げが隠れている。

この厚揚げがただものではなく、

鴨松茸出汁炊き汁がしっかり染みており

噛むたびにジュワっと染み出してくるのだ。

めちゃくちゃうまい。

 

さらに、松茸となめこと舞茸の和出汁餡、これがヤバい。

 

厚揚げと松茸となめこの和出汁餡

f:id:kenshinkk:20211013203257j:image

とろみがあるのでなめこベースの餡なのかと思いきや、

しっかり松茸スライスも大量に入っていて

それらと一緒に麺をすすると、

一気に松茸の香りで口の中から鼻の奥までが満たされる

この味変は凄い。

 

また、スープがそこまで塩気が強くなくて落ち着いているので、

松茸の存在感と良いバランスとなっており、

両者の旨味をそれぞれ感じることができる一杯となっていた。

 

そんな美味い一杯なので、もちろんスープは完飲。

ご飯も鴨すきもあったので、満腹ではあったものの、

こんなに完成度の高いスープを残すわけにはいかなかった。

 

ということで、

まさに鴨肉尽くしのフルコースに松茸も添えられた、

非常に豪華な秋らしい一杯となっており、

両者が好きな方は間違いなく食べるべきメニューである。

 

本日はもう終了しているので、

残り10/14(木)と10/15(金)の夜だけの限定なので、

気になる方は、ぜひお早めに九段下へ。