腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

680. KAMO PHANTOM ~鴨の塩ラーメン@八咫烏(九段下):いらない何も捨ててしまいたくなるほど美味い極上の鴨塩ラーメン!

突然ですが、

八咫烏さんの限定プレイバック!

ということで、

たまたま紹介し損ねてしまった限定メニューの数々を、

今更ながら記事化してみようと思う。

 

今回はその第1弾。(全3回を予定)

なお、決しておいしくなかったわけではなく、

たまたま記事化のタイミングを逃しただけであり、

どれも超絶美味しかった

ということだけは、冒頭にてお伝えしておきたい。

 

今回紹介するメニューは、

KAMO PHANTOM 鴨の塩ラーメン

ギリギリchop ザーサイと白ネギごはん

野性のENERGY よだれ鴨

ということで、

完全にB’zさんリスペクトの限定ラーメンであり、

この日のお店のBGMすべてB’zさんであった。

 

なおこの日は、久々に会社の先輩と同行。

まだ会社でコロナ陽性者が出ていなかったこともあり、

少人数の外食がギリギリ許されていたタイミングだった。

今思えば、この時行っておいて良かった。

 

ただ、この日のよだれ鴨は、20食限定だったので、

時間的に間に合うか微妙なところであった。

お店に着いたのは19時になろうかというところで、

いつもであれば、20人以上の行列になっている時刻。

 

よだれ鴨はあきらめかなー、というムードが漂っていた。

しかし、お店についてみると行列は10人満たない程度。

これならいけるかも!

と期待すること数分。

あっというまに食券の順番が回ってきて、

よだれ鴨もまだ残っているという奇跡!

これはラッキーであった。

 

まずはいつもの食前茶から。

 

食前茶 ニルギリ日向夏

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ニルギリはなんだか聞きなれない名前であったが、

インドの紅茶らしい。

見た目こんなに濁っていて、

日向夏の甘酸っぱさも結構強めだったが、

茶の味や香りはそれなりに残っていて、

でも苦みや渋みは少なかったので、

非常に飲みやすいタイプの紅茶なんだろうなと想像した。

いつか単体でも飲んでみたい。

 

続いて登場はサイドメニュー。

 

ギリギリchop ザーサイと白ネギごはん

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いやー、タイトルのギリギリchopが懐かしすぎる。

もともとB’zさんは人気があったが、

名探偵コナンオープニング曲として採用されたこともあり、

この曲でB’zさんを知ったという30代前半の方は、

結構な数いるのではないだろうかと思う。

ちなみに、リリースされたのは1999年ということで、

何ともう22年前、時が過ぎるのは早いなあ。

 

余談はさておき。

昆布の炊き込みご飯に、和出汁で戻したザーサイ

そこに白ネギを投入ということで、

シンプルながら合わないわけがない組み合わせ。

後述のよだれ鴨とともに、

夢中になってかきこむことになった激ウマご飯であった。

 

野性のENERGY よだれ鴨

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いやー本当に食べることができて良かった!

限定20食も頷ける、手の込んだ激ウマよだれ鴨である。

まず、鴨のレアチャーシューが、

それ単体でもとんでもない美味さ。

赤身の若干野性味残した濃厚な味わいに、

皮目の脂身のまろやかな甘さ

さらにそこに中華風のピリ辛が食欲を倍増させる。

もう、これだけでご飯何杯もいけちゃうやつである。

 

ちなみに野性のENERGYは、2003年

テレ朝のスポーツ中継のテーマソングだったので、

野球中継でCMに入るときなどによく流れており、

サビのアタマの一節だけ異常な頻度で聴いていた気がする。

この頃は中学生か・・・懐かしいな。

 

KAMO PHANTOM 鴨の塩ラーメン

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そしていよいよメインのKAMO PHANTOM

元ネタは、もちろんLOVE PHANTOMであろう。

1995年のシングルであり、

自分はそのころまだ小学生にもなっていない。

それでも余裕で知っているくらい、

心に深く刻まれる印象的なサビのメロディー

早くサビを聞きたくて、長いイントロをよく飛ばしてたなぁ。

 

そんな、KAMO PHANTOM

歌詞の通り、『いらない何も捨ててしまおう』

というコンセプトから来たのかはわからないが、

余計なものは捨ててしまったかのような、

無色透明に限りなく近いスープである。

スープの中の麺が、ここまでくっきり写っているのも珍しい。

 

ただ、このスープが、尋常ではないほど美味しい。

なぜこの透明度で、こんなに美味しいのだろうか。

鴨のスープオイルが中心なんだろうというのが、

かろうじてわかるくらいの超繊細なスープで、

ずっと浸かっていたいと思うくらいの美味さであった。

 

店長さんのTwitterの解説によると、

スープは、昆布椎茸オーブンで焼いた鴨

オイルは、マグレドカナール(鴨)のオイルをベースに香味野菜の香り

カエシは、白醤油岩塩日本酒オレンジを加えてスッキリとした塩ダレ

とのことである。

あまりに複雑過ぎて、一つ一つの要素のすべては感じ取れないが、

それらが一つにまとまってできた完成品の美味しさたるや、

もう筆舌に尽くしがたいレベルなのである。

 

トッピングは、

・鴨肉の炭火焼き

子持ち昆布の揚げワンタン

・柚子メンマ

・アップルロゼ(花びら)

・ネギ

 

特に美味しかった2つをズームした写真がこちら。

 

子持ち昆布揚げワンタンと鴨肉炭火焼き

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何といっても、鴨肉である。

見ていただきたい、この分厚さ!

一口噛めば、肉汁が溢れ出るのは勿論のこと、

炭火焼き特有の香ばしさが口の中に広がり、

さらには皮の濃厚な脂の旨味が舌にまとわりつく。

しかも、ミディアムレア恐ろしいほど柔らかいときたら、

もう最高なことこの上ない。

 

解説によると、

ニンニク和出汁マリネして低温調理した鴨肉を、

提供直前に炭火焼きしているとのこと。

しっかり低温調理されているからこそ、

この分厚さでミディアムレアなのである。

食べるのは一瞬であるが、

それまでに底知れぬ下処理創意工夫があると思うと、

本当に頭が下がる思いである。

 

子持ち昆布揚げワンタンは、

序盤はサクサクで食感を楽しみながら、

後半は鴨スープをしっかり吸わせて、

若干しっとりしてきたところも美味しく、

全部のラーメンに入れてほしいくらいであった。

 

〆の雑炊(勝手に)

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非公式な食べ方ではあるが、

〆は雑炊形式にしていただいたのであった。

ザーサイよだれ鴨ときて、

そこに極上鴨スープが合わない訳がない。

また、よだれ鴨に敷かれていたもやしがスープを吸って、

非常に良い繋ぎの役割を果たしてくれたと思う。

 

 

ということで、

八咫烏さんでは個人的には初めての鴨×塩ラーメン

元々期待値は高かったが、それをはるかに超えてくるクオリティであった。

また、ラッキーなことにサブメニューも制覇でき、

B'zさんの名曲ラッシュBGMで昔懐かしい気持ちに浸りながら、

大満足で帰路に就いたのであった。

 

はい、というわけで、

プレイバック第1弾のKAMO PHANTOMでした。

提供時期は6月頭だったと思われる。

なぜか3か月も過ぎてしまい、申し訳ない限りである。

 

なお、次回の第2弾は、その翌週なので、

こちらも6月に提供された、穴子の限定ラーメンである。

お楽しみに。