腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

681. 和麺2021 未公開のエクスペリエンスヌードル 穴子と実山椒:穴子×ラーメンという未知の組み合わせが織りなす大感動の創作和麺フルコース!

前回※から開始した、

八咫烏さんの限定プレイバック企画

 

※前回記事

kenshinkk.hatenablog.com

 

今回はその第2弾ということで、

6月に登場した穴子×ラーメンという未知の組み合わせ。

その名も、

和麺2021 未公開のエクスペリエンスヌードル

穴子と実山椒

である。

 

名ロックバンド THE YELLOW MONKEYさんのアルバム

未公開のエクスペリエンスムービー

からのオマージュと推測される。

 

個人的にはイエモンさんは、

1996年あたりの「SPARK」以降の曲しか知らず、

上記タイトルの収録曲はほぼ知らなかった。

でも、訪れた日のBGMは年代関係ないイエモンさん縛りであり、

食べている間に知ってる曲も何曲か流れたので嬉しかった。

 

そんな今回は、前回記事の翌週。

6月の中旬で、ちょうど暑くなり始めた時期

冷たい限定が食べたいなーとおもっていたところに、

ちょうど冷製の限定だということで、

なんと2週連続の訪問になったのであった。

 

ただ、この日は仕事が予想以上に長引き、

お店に着いたのは19時を回ったあたり。

こうなると、サブメニューは望み薄だろう。

 

その予想の通り、

注文時には、この日のサブメニューである、

地鶏のゆずわさびタタキ

の貼り紙は剥がされてしまっており、

注文できずに悔しい思いをしながら列で待っていたのだった。

 

でも幸いにして、

この日は和麺のフルコース設定のラインナップ

メインの和麺を注文するだけでも、

  1. 山椒と新ごぼうのすり流し
  2. お豆と牛タンのおにぎり
  3. トマトの土佐漬け
  4. パドロンの南蛮
  5. 葉わさびの赤ワイン漬け

という5段構成であった。

これだけたくさんあるなら、

きっと満足できるに違いない。

 

そう思いながら、着丼を待ったのであった。

まずは食前茶から。

 

食前茶 山椒緑茶

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見た目は普通の緑茶だったが、

山椒でスッキリ感が倍増した緑茶であった。

そこまで辛くはなく、後味がスッキリする程度。

食前茶まで今回のテーマの山椒で統一するあたり、

さすがとしか言いようがない。

 

続いては、一気に4品。

 

お豆と牛タンのおにぎり
トマトの土佐漬け
パドロンの南蛮
葉わさびの赤ワイン漬け

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まずおにぎりは、

牛タンの旨味がちょこちょこ顔を出しつつ、

枝豆と出汁の効いたご飯がたまらなく美味しい絶品おにぎり。

下に敷かれている葉わさび赤ワイン漬けと一緒に食べると、

また一段と爽やかさが増して美味しい。

なお、葉わさびは辛いのかなーと予想したが全然辛くなかった。

むしろ辛かったのは、パドロンの南蛮

シシトウガラシの一種であるパドロンは、

たまに大当たりで辛いのが混じっているらしく、

見事にアタリを引いてしまってメチャクチャ辛かった

まあ片方だけだったし、小さかったので問題なかったが笑

そしてトマトの土佐酢漬けについては、

まるとごトマトでおなじみであり、もはや安定的な美味しさ

噛んだ瞬間に出汁トマト果汁ジュワっと出てくるのが、

本当に美味しすぎた。

 

そんな豪華な前菜4種で、

既にだいぶ満足度が高いわけだが、

ここからが本番である。

 

山椒と新ごぼうのすり流し

with 穴子のチーズタルタルスーパー揚げ

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ということで、

メインタイトルにあるように、穴子実山椒がテーマの一杯。

まず、スープはキンキンに冷えたゴボウ風味のビシソワーズ

口に入れた瞬間は、やや甘味が強めに来るのだが、

そこに実山椒のオイル爽やかさプラス辛みアクセントとして、

素晴らしい相性の良さを発揮しており、

このスープと麺だけでも、どこまでも食べれるくらい美味しい

 

なお、店長さんのtwitterによると、

スープ(すりながし)には、

実山椒、大根、新玉ねぎ、大豆、鰹節、青森ニンニク、和出汁

などが入っており、

カエシには、たまり醤油、昆布、すだち、にんにく、しょうが、トウモロコシの髭

などが入っていたという。

あれ?タイトルにあったゴボウは?と思ったが、

おそらくスープに入っていたのだろう。

 

そして、メイントッピングである

穴子のチーズタルタルスーパー揚げ

がもはや神がかり的な美味しさであった。

 

ひとくち歯を立てた瞬間に、サクッと噛み切れる柔らかさ

中は完全にフワフワのトロトロ状態であり、

チーズタルタルでコッテリなのかと思いきや、

穴子自体には脂がほとんどないので意外とサッパリ

穴子チーズって意外と合うんだなーというのが驚き。

 

また、この揚げにたっぷりかかっている、

穴子出汁のみたらし餡がとにもかくにも最高。

穴子のお寿司の上にかかっている「みたらし餡」に近いが、

甘味塩気がちょうどよく、穴子と一緒の食べるのはもちろん、

麺とスープに混ぜて食べても異常なまでの相性の良さを感じた。

 

穴子の上にかかっているオレンジ色の物体は、

「マキシマム濃い卵」で作られた錦糸卵であり、

細切りになっても卵の味がしっかり残っているのはさすがマキシマム

 

途中で、スダチの味変を挟むことで、

さらに食べる速度は加速し、麺を食べ終わろうかというその時、

なんとも嬉しいサプライズが。

 

おまけ 地鶏のゆずわさびタタキ

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なんとなんと、売り切れていたはずの地鶏ゆずわさびタタキであったが、

店長さんからのサービスで少しだけおまけでいただけることに。

本当に本当にありがとうございました。

八咫烏さんの絶品の低温調理の鶏タタキに、

超絶爽やかな柚子わさびがかかっているだけでも美味しすぎるのに、

玉ねぎとの抜群のコンビネーションも効いていて、

これはもし日本酒があったらグイグイ進む逸品であった。

これはフルサイズ食べたかった~。

 

そして、〆はもちろんf:id:kenshinkk:20210612203035j:image
非公式ではあるが、

最後は、あえて半分残しておいたおにぎりを、

すりながしのスープに投入である。

 

上述の通り、スープがあまりに美味しすぎたので、

もうこれをせざるを得ないですよ。

すり流しと穴子のみたらしのまじりあった残り汁に、

牛タンと枝豆の旨味プラスお米

美味しくないわけがないじゃないですか。

いやほんと、最高の〆になりました。

 

ということで、

爽やかな食前茶から、大充実の前菜4種に始まり、

今年の冷やし麺でもトップクラスの美味しさを誇るスープと、

名前の通りスーパーすぎる穴子に圧倒され、

最初から最後まで感動しっぱなしの創作和麺フルコースであった。

 

てなわけで、第2弾はここまで。

第3弾は、中毒者が出かねないあのメニューである。

お楽しみに。

 

 

2021/12/01追記

本メニューが

八咫烏オブザイヤー2021 第3位

に輝きました。

 

同じメニューなので、

再度記事にはしませんが、

本メニューの温かいバージョンで、

こちらも非常に美味しかったです。

以下、写真のみ投稿。

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↓この日限定の「トマトトリュフおでん」
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