腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

673. 昏い匣の上~探偵・癸生川凌介事件譚vol.5:癸生川シリーズにもう一人の主人公が登場!真夏にぴったりのホラー回!

ここのところ定期的に紹介している、

癸生川探偵シリーズ

 

大人気携帯ゲームをswitchでリメイクするという企画であるが、

先日、第4弾にして屈指の名作

白鷺に紅の羽

を紹介した。

 

↓紹介記事 

kenshinkk.hatenablog.com

 

この記事の中でも紹介しているのだが、

早くも次の第5弾、

昏い匣の上

がリリースされたので、

さっそく感想を書いていこうと思う。

 

なお、今回もネタバレ全開で書いていこうと思うので、

まだプレイされていない方はご注意いただきたい。

 

 

(ネタバレ回避スクロール)

 

 

 

 

序章

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なんだか、タイトルからすでにホラー感がにじみ出ている。

BGMも何だか不気味な音色なので、

真夏にプレイするのがちょうどよさそうである。

 

いつもの生王さんの語りから開始。

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やさしいマスターのいる喫茶店で、

オカルトライターで友人の弥勒院蓮児

を待っている場面から始まる。

 

この弥勒院蓮児(ミロク)が本作の主人公。

通称=災いの女神に最も愛された男

である。

 

そんな彼を喫茶店で待っているが、

一向に現れる気配が無い。

 

そこで、彼の事務所へ向かうことに。

事務所に到着すると、弥勒院ではなく、

アシスタントの十六夜彩子(イザヨイサイコ)が登場。

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ミロクは5日間行方不明らしい。

そして、十数年ぶりに見たが、

サイコちゃんめっちゃ美人で驚いた。

しかしこのアシスタント、

18歳で女子高生ながら大型バイクを乗り回すのだから、

ひとは見かけによらない。

 

また、雇い主の弥勒院がいなくなっただけでなく、

変なメールが送られてくるとのこと。

どうも、いわゆる「不幸のメール」のようで、

回さないと死ぬよ的な内容となっている。

 

しかもその期限が今日だったようで、

「タイムオーバー、今からそっちに逝きます」

という不吉なメールがあった直後に、呼び鈴が押される。

 

パニックとなる生王と十六夜だったが、

直後にメールがくる

「問題解決、もう大丈夫だ。ミロク」

 

これで、問題解決、一安心だったのだが、

迷惑メールの犯人は、隣のビルに勤務していた男で、

彩子をストーキングしていた犯人でもあったらしい。

 

ストーカー男は無事逮捕されたものの、

弥勒院の疫病神ぶりが発揮されたエピソードであった。

 

そして、本来行くはずであった、 

「姉の壁」に生王は先行することに。 

なお、姉の壁のエピソードは別の回で語られることとなる。

 

そして、弥勒院は今回の本題である赤いエレベーターの現場へ。

 

と、

ここまでが序章。

ホラーテイストであったが、あっさり解決して一安心。

 

ここで、主人公がバトンタッチ。

 

ここからは、弥勒院が主人公となり、

赤いエレベーター事件が語られることとなる。

 

 

第1章


「屋上に上がったエレベーターが赤くなって降りてくる」

という何とも不気味な都市伝説のあるお化けマンションへ。

 

お化けマンションというウワサが広まっていることもあり、

17階建てだが、入居者数は3割弱。

完全に大赤字のゴーストマンションである。

不動産投資は大変だなあ。

 

そんな中、到着すると、

新任の警備員である喜屋武(キャン)が現れる。

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中々珍しい苗字だなあ、とこの時は思っていたが、

実際にも存在する名字であり、

金爆のメンバーの名前で一躍有名になった。

 

問題のエレベーターに向かうが、

何の変哲もないエレベーターであることがわかる。

警備員によると、屋上の扉は開かないとのこと。

 

聞き込みしようとするが、

15〜17階はいずれも留守か、あるいは取材拒否。

あきらめて1階にもどってくると、

とつぜん女性が声をかけてくる。

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ルポライター岩城里美

話しかけられて早々、

赤いエレベーターの情報をもっているとのことで、

同業のよしみで岩城の部屋へ。

16階の彼女の部屋は、

なんともいえない汚部屋である。

 

岩城の調査によると、

どうも、赤いエレベーターのうわさが、

8年前に起こった住人の落下事故と関連しているらしい。

落下事故で死亡したのは若い女性で、

当時の事件直後には、

エレベーターに大量の血痕が残っていたとのこと。

それが赤いエレベーターの由来

なお、まだ犯人は捕まっていないという。

 

岩城が仲良くなったとあるホテルの警備員が、

8年前にマンションの警備を担当していたそう。

事情聴取も受けたらしく、

そこから情報を得ていたのであった。

 

岩城はその犯人を検挙しようと下見に来たところ、

このマンションの部屋自体がすでに、

自殺の名所+欠陥住宅の訳あり物件であり、

安くなったので住み始めたとのこと。

 

なお、8年前の事件を調べると死ぬとの噂もあるらしい。

が、すでに岩城は、

「赤いエレベーターの真実」

という記事をかけるほどのネタ持ってるらしい。

ただ、その内容までは語ってくれないようで、

岩城の部屋からは退却する。

 

岩城の部屋を出て、

すれ違った人物にも話を聞いてみると・・・

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ということで、

すれ違った男性にも詮索するなと忠告される。

この男性はいったい何者なのだろうか?

 

喜屋武にも聞いてみると、

聞いたとたんに顔色が変わり、

「あのルポライターとかいう女から聞いたのか?

その話をしただけで呪われるって言われてるぞ。」

とのこと。

 

そして、差し出されたコーヒーを飲んだところで、

弥勒院は眠ってしまう。

睡眠薬だろうか?)

 

そして起きると、警備員が巡回する時間らしい。

深夜0時、3時間も寝てたとのこと。

 

さらに、エレベーターホールから衝撃音がしたとのこと。

エレベーターに向かうと、なぜか屋上にいる。

 

そして降りてくると・・・

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プレイヤーの想像の通り、

真っ赤に染まっていたのであった。

 

さらにエレベーターの天井を開けると、

先程まで話していた岩城美里の遺体が出てきたのであった。

 

 

第2章

死体を調査する弥勒院。

謎の白いなにかのカケラが髪に付着していた。

また、財布の中には、8年前の新聞記事が。

そして、裏面にはISEEOSという文字が。

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調査が終わると、警察が来るのを警備室で待つことに。

すると、弥勒院はまた寝ていたらしい。

またコーヒーを飲んでいたようで、睡眠薬

という疑念を持ちつつも、

尾場警部が登場して少し安心。

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そしておなじみ音成刑事も登場。

いつもの自己紹介も完璧である(笑)

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警察の事情聴取が終わると、調査のために屋上へ。

エレベーターの扉が閉まりきっておらず

扉にも少し凹みがあるようだ。

さらに、床に重たいものを引きずったような跡があり、

白いカケラがこちらにも落ちている。

この段階で、屋上で何かがあったのは明らか。

 

続いて、 

先程すれ違いざまに忠告していた、益田に聞き込み。

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益田から有益な証言は得られなかったが、

喜屋武によると、岩城と益田は以前口論をしていたらしい

 

また、8年前の事件のことを話題に挙げると、

死んだのは「事務員」とはっきり言い切った。

これにより、益田が8年前の事件の関係者であることが濃厚に。

 

その後、岩城の部屋にも入ってみるが、

パスワードも入力してみるが、

ERRORとなってしまい、調査はいったん終了することに。

 

とここで、弥勒院が生王との約束すっぽかしていたことに気付く。

弥勒院が十六夜生王に電話すると、

生王が探偵・癸生川凌介を招集。

これで事件は解決に向かうだろう、

というところで第2章終了。

 

最終章

 

十六夜はバイクで着替えを届けにきてくれた。

警備室で着替えをしていると、

喜屋武の着替えたシャツの袖の付近に、

例の白いカケラが落ちているのを見つける。

そしてエレベーター方面に向かうと・・・・

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ついに癸生川が登場。

早くも解決の時間である。

 

オバQさんとすごい勢いで調べていく。

弥勒院の証言も、まるで砂に水がしみ込むように理解していき・・・

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ということで、全員で岩城の部屋へ。

パソコンを起動

パスワードは、ISEEOSを180度回転させた

「503351」であった。

そして、パソコンの中には、8年前の真相が。

~~~~~

警備員のバイトその日1日だけ当時の友人に代打。

その日に事件が起きる。

交代したことは言わずに何も目撃しなかったと虚偽の発言をした。

つまりは代打した友人こそが8年前の真犯人

カマをかけたところボロを出した。

それが喜屋武猛だった。

~~~~~

証拠がないと認めない喜屋武

癸生川は犯行手口を説明し始める。

 

最後にエレベータを使った益田が降りた後、

エレベータを1階に呼ぶ。

そして犯人は非常階段で16fへ。

岩城を屋上へ呼び出し→気絶させる。

段ボールに入っていたバールでドアを開けた。

気絶させた岩城を落として殺害したあと、

ボタンを押して屋上に呼べば赤いエレベーターの完成

 

喜屋武は弥勒院をアリバイ作りに利用していたのだ。

弥勒院が2度寝たのは睡眠薬のせいであり、

その間に時計の針をいじっていた。

屋上へのカギは警備員しかもっていないことと、

白いカケラ(塗料片)が証拠となり、

ついに喜屋武が白状

 

8年前今回も、やはり喜屋武が犯人だった。

8年前は暴行して殺した後で、屋上から投げた。

その真実を知った岩城は、

喜屋武に対して脅迫しており金を要求していたという。

喜屋武が借金まみれになっているときに、

赤いエレベーターの調査をしに弥勒が来たので、

それを利用して殺したということであった。

観念した喜屋武は逮捕され、屋上を後にする。

 

このとき、居なくなった益田は、17階で待っていた。

そして、益田がエレベーターの扉を開けていた

なんか、いやな予感。

 

なんと、8年前、

喜屋武に殺された女性は、益田の妹だったのだ。

そして、益田は喜屋武もろともエレベーターの中へ

益田は復讐を果たしたのであった。

死んだ人間より、生きている人間が一番怖い。

という締めでエンドロール。

 

そして、エンドロールの後、

数日後、資料採取のために再度マンションに訪問した弥勒院。

なぜかまた、エレベーターが屋上にいる

 

というところで、今度こそ終了。

 

なんともホラーなエンディングである。

また何かあったのだろうか。

それはまた次の弥勒院主人公シリーズで

明かしてくれることに期待したい。

 

ということで、

今回は真夏にぴったりのホラーな回であったが、

蓋を開けてみると、ちゃんとした殺人事件であり、

癸生川探偵の大活躍も見ることができたのであった。

最後の終わり方も、ちょっと後味悪めではあるが、

余韻が残る絶妙な終わり方で素晴らしかった。

 

とはいえ、今回は外伝的な内容

やっぱり生王さん伊綱さんが絡む話がみたいなー

と思っていたところ、

早くもなんとシリーズ第6弾公開されたのである。

 

ペースが速すぎて、

プレイも記事化が追いつかない、

という嬉しい悲鳴が出そうな状況なのだが、

次回、シリーズ第6弾対交錯事件は、

シリーズ屈指の「仕掛け」のあるストーリーなので、

再び味わうことができるのが非常に楽しみである。

近々、紹介記事を挙げたいと思う。