腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎(軽症)持ちの筆者が、症状が悪化する可能性を覚悟してでも食べたいと思った逸品(主に麺類)を紹介するブログです。基本的に週2回(日曜・水曜)の更新です。よろしくおねがいします。

700. 対交錯事件〜探偵葵生川凌介事件譚vol.6:終盤で交錯する二視点展開ストーリーがたまらない傑作ミステリー!

今回の更新は第700回キリ番であるが、

お久しぶりのゲーム記事とさせていただく。

 

2021年に入ってから復刻され続けている携帯ゲーム、

探偵癸生川凌介事件譚シリーズ第6弾の感想である。

 

これまでのシリーズ記事はこちら↓

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

kenshinkk.hatenablog.com

 

この中で、ストーリーが最も好きなものが第4弾と書いたが、

探偵もの(ミステリー)として最も好きな作品は、

今回紹介する第6弾

対交錯事件

である。

 

無関係と思われた二つの事件が、

捜査を進めるうちに徐々に絡み合っていき、

最後に交錯するというストーリー構成

 

ミステリー好きなら誰しもが味わったことのある、

終盤に伏線回収されたときの鳥肌度合いは、

これまでの作品の中でもトップクラスであり、

初回プレイ時は、2006年頃だっただろうか。

高校生だった自分が、

推理ものにハマるきっかけの一つと言っても過言ではない。

 

そんな大名作である今作が、

なんとswitchで500円でダウンロードできるというのである。

 

ミステリー好きの方は、ぜひプレイしていただきたい。

 

ということで、再プレイ時の感想を書いていきたいと思う。

 

 

 

(ネタバレ回避スクロール)

 

 

 

 

 

 

 

序章

f:id:kenshinkk:20210812013356j:image

ということで、

おなじみのシンプルなタイトルからスタート。

 

今作は、一部のタイミングを除けば、

伊綱側生王側を自由に切り替えながら進めるという、

当時にしてはおそらく斬新な進め方となっている。

 

まずは、生王側

鞠浜台駅近くのアーケードから開始する。

鞠浜台という町をぶらつくのは、

これまでのシリーズではあまり機会がなかったので、中々新鮮。

 

なお、本シリーズのファンのことを鞠浜市民と呼ぶ風潮があるらしい。

それでいれば、私も立派な鞠浜市民であることは間違いない。

ということで、

実際の市民になったつもりで散策を楽しんでいると、

伊綱側へ移動する選択肢だけが残り、伊綱側へ。

 

一方の伊綱側

昼前に探偵事務所に出勤。

BGMのメインテーマがこれまでとアレンジが違ってて良い

ダイヤル式電話なのが時代を感じる。

紅茶が切れていたということで、生王に電話する。

f:id:kenshinkk:20210812013453j:image

いませんか?いますよね?

のくだりがジワる。

完全に生王さんを下に見てるよね、伊綱さん。

 

ここで再び、生王側

すると、シリーズおなじみの矢口床子、通称知床さんに遭遇。

f:id:kenshinkk:20210812013443j:image

紅茶屋さんを教えてもらい、一件落着かと思いきや、

友人から暗号が来ていて困っているという。

その暗号文がこちら。

f:id:kenshinkk:20210812013419j:image

答えは「魚屋」

ガラケー「3258」と入力すると「さかなや」になるため

というので正解に辿り着けるわけだが、

この暗号はガラケー世代じゃないと厳しいかもなー。

むしろガラケーのゲームだったからこその暗号、という感じ。

 

この暗号は導入部だけかと思ったら、

意外と本編のメイントリックにも関わりが深かった。

 

続いて、伊綱側

f:id:kenshinkk:20210812013450j:image

依頼人は、株式会社トータルクラス(トークラ)原田寛作

最初は若い伊綱をなめているが、女性の素行を追うため、

女性探偵の方が有利という理由で説き伏せる。

さすが伊綱である。

 

しかし、原田には自分が尾行すると言ってたのに、

尾行業務は案の定、生王に振られることに。

と、ここで生王の名台詞「ゲフー」が初登場

f:id:kenshinkk:20210812013456j:image

そして、生王側に代わり、尾行開始

対象はトークラ秘書課松井愛

 

ここからは、備考の随所で選択肢が出てきて、

どれを選ぶかによって違う展開になりながらストーリーが進んでいき、

後で伊綱に採点されるというシステムになっている。

なお、あまりにまずい行動をとると、失敗してゲームオーバーもあり得る。

f:id:kenshinkk:20210812013350j:image

必要な情報は、

・6時退社

・三ヶ野原駅下車、鞠浜台から4駅目

・6:24 写真撮る 男1女1と一緒

・6:38 飲みに行く ビアホール アインス

・9:07 解散

・9:28    港公園

・10:24 再度鞠浜台から電車

・11:10 帰宅

・0:40  消灯

 

という流れ。

時間まで正確に聞かれるので、

メモを取りながら進めておいて正解だった。

 

f:id:kenshinkk:20210812013326j:image

高校生の頃は点数が低かったが、

今回はしっかりリベンジして100点を獲得!

 

ちなみに採点されるのは、

さらに後ろで伊綱が尾行していたからである。

さすが。

 

なお、特定の箇所でミスりまくると、

計算値がオーバーフローして、

100点をはるかに超えてしまうことがあるらしい。

 

という、この尾行ミニゲームが、

忘れかけた頃に思わぬ形で大きく関わることになろうとは、

プレイヤーには知るよしも無かったのである。

 

第1章

生王側から再開。

探偵事務所に寄ると、誰もいない。

そこで、次なる依頼人が登場。

f:id:kenshinkk:20210812013431j:image

依頼人原雄介

トークラの3年目社員で、企画開発担当とのこと。

内容は、浜川優美子の捜索。

ひと月前から勤務している女性の派遣社員であるが、

失踪してから一ヶ月が経過しているという。

さらに、食事には何度か行っていたようで、

原は本気で交際を考えていたそう。

この探偵事務所は優秀な探偵がいると浜川から聞いたそう。

(このあたり、浜川が誰かを知ったうえで読み返すと面白い)

 

そういうわけで、とりあえず対応することになった生王さん。

トークラに向かい、調査を開始する。

f:id:kenshinkk:20210812013425j:image

高山は、依頼人原の上司

浜川は超優秀で群れないとのこと。

なぜか写真が社内に残っておらず、

契約終了の2日前に失踪してしまった。

専務命令で探し出してほしいとのこと。

 

f:id:kenshinkk:20210812013400j:image

倉敷さやかは、浜川の隣で働いていたという。

浜川が原のことを倉敷に聞いていたため、

原と接触することが入社の目的だったかもしれないとのこと。

さすが、女性の勘は鋭い。

 

また、浜川は本名を偽証していたことが明らかになり、

新倉町の派遣会社アクシスを尋ねることに。

 

とここで、伊綱側へ移動。

音成刑事から警察署に呼ばれる。

f:id:kenshinkk:20210812013332j:image

音成刑事さすがの自己紹介である。

 

連続殺人があったようで、

遺体に数字が刻まれていたという。

f:id:kenshinkk:20210812013412j:image

9月 田中広美 新倉町 89

1月 内野マヤ 金谷市 74

1月 楢原康司 中央町 45

2月 夏目政隆 川北市 29

ということで、

全員にちゃんとフリガナが振られているのが、

大きなポイントになっているわけだが、

この時点で伊綱が気付いちゃうのが凄いところ。

f:id:kenshinkk:20210812013322j:image

 

と、ここで、生王から伊綱に電話。

「ほい、伊綱ですよ。」の口癖が懐かしい。

 

また、音成が指摘しているが、

生王が相手の時の伊綱はいつもより3割り増しで意地悪

とのことで、この関係性も面白い。

 

f:id:kenshinkk:20210812013403j:image

この事務所に居なかった件

というのをミスリードに使っているところも絶妙。

 

第2章

生王側から。

再度アクシスに電話すると、

トークラに派遣した社員は居ないとのこと。

データベースにハマカワユミコの名前もない

 

住所を尋ねると、田中さんという方が住まれている。

f:id:kenshinkk:20210812013434j:image

3週間前若い女性が訪ねてきたとのこと→浜川ゆみこと名乗ったらしい

娘の広美は通り魔に殺された。昨年9月

犯人は捕まってない。

浜川港公園に行ったらしい。

 

高山によると浜川は原田からの紹介、

原田に聞こうとするも、早退したとのこと。

 

ここで、伊綱側へ。

慰留品を調査することに。

 

1人目の田中は男性関係が奔放、金回りも良い。おそらく援助交際

 

2人目の内野は例の宗教団体「永劫会」の会員証を持っているとのこと。

当時は何のことかわからなかったが、

第10作の永劫会事件をプレイした後だと、

完全に理解できる文章となっており、潔癖なのも納得なのだ。

ということで、この時点で4作先の永劫会事件の設定が、

全て出来上がっていたということになるため、脱帽である。

永劫会事件時系列では過去なので、当然ではあるが)

 

3人目の楢原は出会い系使いまくりオジサン。

 

4人目の夏目は特に特徴ない学生。

謎の設計図を持っていたが、何のことかは不明。

 

迷惑メールを多数受信していたことが共通点だという。

 

 

とここで、再び生王側へ。

 

港公園にて伊綱と偶然遭遇。

浜川のことを尋ねるが、知らないとのこと。

(ここも後で読み返すと面白いポイント)

伊綱はなんだか急いでいるらしく、別の場所に向かってしまう。

 

第3章

 

引き続き生王側であるが、

港公園で花を供えている女性と遭遇。

f:id:kenshinkk:20210812013335j:image

この女性、友人が殺されたとのこと、

ここでまた何か起きそうとのことなのだが、

後で読み返すと鳥肌である。

 

さりげなさすぎて、初回プレイ時は全く気付かなかったが、

会話の中でこの女性が初対面であるはずなのに、

なぜか「生王」の名前を呼んでいるのである。

もしここで生王がそれに気付いていたら、

ストーリーがどう変わっていたのだろうか。

 

探偵事務所に戻ると、癸生川と遭遇。

浜川を探していることを伝えると・・・

f:id:kenshinkk:20210812013428j:image

f:id:kenshinkk:20210812013338j:image

とのこと。

さらに、事件は交錯しているとのこと。

そして寝てしまった・・・。

 

ここで、ふたたび伊綱側へ。

音成の検索の結果、

懸賞サイトのアンケートの回答者リストで4人並んでたらしい。

そのサイトの管理運営がトークであった。

 

すると、港公園で新たな被害者が。

その名前は松井愛。→以前尾行した人である。

伊綱「数字は15のはず。」

既に法則に気づいたとのこと。

次に15の人が殺されれば数字はゼロ

 

発見者は赤沢雪人(こちらもトークラの社員)。

遺体の下に菜の花があったという。

 

とここで、例の法則についての謎解きタイム。

このときだけは、プレイキャラが音成刑事となり、

伊綱が出す質問に答えていく形で謎解きとなる。

答えはこちら。

f:id:kenshinkk:20210812013341j:image

名前苗字が、ア段の文字だけで構成されており、

携帯で文字入力するときのキー数字になっているのだ。

つまり、次に殺されるのは、数値の合計が15の人となる。

 

とここで、生王側へ。

トークラで機密漏洩があったらしい。

ライバル企業に企画をとられたとのこと。

原田部長疑惑のデパートであり怪しい。

 

赤沢に聞き込み調査する。

f:id:kenshinkk:20210812013347j:image

なお、聞き込みの中で、

生王が浜川と港公園で話しているのを見たという部分がある。

このとき、

f:id:kenshinkk:20210812013446j:image

というリアクションが入るわけだが、

これは生王の勘違いもあるが、超秀逸なミスリード

ほとんどの人はこの人が浜川だと思ってしまうだろう。

赤沢によると、親しげに話していたとのことだが、

生王とこの人は親しげには話していないので、

そこで気付けるかどうかというところ。

 

なお、少し前、秘書課の女性社員が亡くなったとのこと。

女性社員は病気ではなく殺害された。→おそらくこれが松井愛

 

原から浜川の行方を尋ねられて、

港公園にいたと答えると、原は突然港公園へ。

 

第4章

赤沢とともに原を追いかけて港公園へ。

すると、伊綱から着信

原が怪我することがあったらすぐ連絡欲しいとのこと。

 

その予告の通り、人が倒れてるのをアカザワが見つけると、

f:id:kenshinkk:20210812013415j:image

原が怪我した状態で横たわっていた。

 

と、ここで伊綱側へ。

すると、生王側でついさっき殺されたはずの松井愛香のデータが登場。

勘の良い人であれば、

ここで、生王側伊綱側で、

松井が殺された日に大きくズレがあることがわかるだろう。

 

つまり、序章をプレイした段階では、

同じ時間軸で両場面が切り替わっていると思い込むが、

それは序章だけの話であり、

そもそも第1章以降では、

伊綱側生王側では時間軸がズレていたのである。

(伊綱側が生王側の数ヶ月前の話となる。)

これが本作の最大の仕掛けのひとつ。

分かったときは鳥肌が止まらなかった。

 

そして、当該のリストには原雄介の名前が。

これが原が容疑者として浮上したきっかけである。

原田は田中広美の援交相手の1人で、原田から金を巻き上げていた。

また、松井愛は借金をもの凄い勢いで返していた。

 

そんな中、依頼人である原田の自供が始まる。

原田は、交換殺人を持ち掛けられ、松井を殺す約束があった。

交渉相手は、若い女であり、

向こうの殺したい相手が松井だった。

すると、交換した田中が本当に死んだ

そこから様々な疑惑をかけられるように。

 

と、いうことで、原田からの依頼によって、

伊綱はトークラで潜入捜査することになったのである。

そう、浜川優美子として。

 

生王側でそれが明らかになったときのヒトコマ↓

f:id:kenshinkk:20210812013409j:image

ということで、

ここからは完全に解決編

 

昨日に怪我を負っていた原容疑者無事確保されたとのこと。

 

真相は以下の通り。

お金に困った人が3人(松井、原田、原)。

原は機密情報の裏取引をしており、

原田の悪い噂を流していた。

原は、それを松井に知られて強請られる。

松井を、原田田中をそれぞれ殺したかったのである。

 

と、ここで、とある女性が仲介に入り、

原と原田の間で、交換殺人の約束が交わされた。

 

原は先に田中の殺害を実行する。

しかし、交換相手がなかなか殺されないので、

用意しておいた保険を使う。

それがシリアルキラーの見せかけ。

しかも、原が最後の被害者となり、

容疑から外れるという仕組み。

 

伊綱はそれに気づいていたので、

数字の法則で15となる浜川という偽名を使って、

潜入捜査を開始したのである。

 

そして伊綱(浜川)は終盤で、

f:id:kenshinkk:20210812013422j:image

と挑発。

逆上した原は、浜川をみつけようとするが、

伊綱は警察に保護されていたため、見つからない。

そして、原は、ついに自分を傷つけることに。

 

明確な証拠が無く、なかなか捕まえられなかったが、

ナイフから、そのとき警察にいたはずの原田の指紋が採取。

原が捏造したことが明らかになり、原を逮捕することができた。

 

ということで事件は無事解決。

 

同じ環境で働くということの難しさを問う

〆の文章があり終わりかと思ったが、

これで終わらないのが癸生川シリーズ

 

f:id:kenshinkk:20210812013329j:image

交換殺人の仲介人になった女性のことのようだが、

殺された人の数字の法則どこかで…

 

そう、序章で知床さん「さかなや」で待ち合わせしていた人である。

メールの差出人は・・・amiami

 

そして矢口に聞いてみると・・・

f:id:kenshinkk:20210812013406j:image

シャングリラの事件にも出ていた怪しい人物amiといえば、

ダンサー:久美浜亜美である。

 

そして舞台は港公園へ・・・

f:id:kenshinkk:20210812013440j:image

癸生川VS久美浜、再びである。

交換殺人の件は、久美浜曰く、冗談を口にしただけとのこと。

産業スパイのようなこともしているようで、変装もお手の物。

4年前の私怨?

という怪しいキーワードが登場するが、

4年前とは、この後リリースされるはずの、

五月雨は鈍色の調べ事件(第9作目)である。

早ければ今年中にプレイできるかも、

と思うと、すごく楽しみである。

 

そして彼女はこう続ける。

f:id:kenshinkk:20210812013353j:image

生王の名前を呼んだ?

正直初回は全く気付かなかったが、

今回、久々にプレイした時は、ちゃんと気付いて鳥肌である。

いやほんと、よくできてますわ。

果たして1回目でそれに気付けた人いるのだろうか?

そんな鳥肌連発のエピローグであったが、

結局、証拠がないため、癸生川も久美浜を捕まえることはできず。

 

想いが交錯すると歪みが生まれる。

この街にはまだ静寂は似合わない。

 

という続編を期待させるラストで〆である。

 

f:id:kenshinkk:20210812013344j:image

 

いやー、今回もすばらしかった。

時間軸のずれをうまく使ったミスリードが秀逸だったし、

関係ない事件が交錯してどんどんつながっていく展開は、

ミステリー好きとしてはたまらなかった。

それに、今回は伊綱ちゃんがすこぶる優秀で、

癸生川探偵の印象は薄かったけど、最後に見せ場があったし。

また、同シリーズの過去の話とのリンクも多数あり、

シリーズのファンがニヤリとできる描写も多数。

最高であった。

 

あー早く「五月雨」「永劫会」を遊びたい!

ということで、ついつい長くなり過ぎたが、

このあたりで終わりたいと思う。

 

なお、本ゲームの続編であり、

シリーズとしてはスピンオフ扱いである、

音成刑事が主役の第7弾

音成刑事の捜査メモ

がすでにリリースされている。

こちら、個人的には携帯ゲーム時は遊んでいないので、

今回初めて遊ぶことになり、非常に楽しみ。

 

というこんな長々とした記事を書いているうちに、

なんと第8弾仮面幻影殺人事件のリメイクも決定!

明日11/4にリリースとのことであり、非常に嬉しい限り。

 

今後の展開にますます期待の癸生川シリーズ、

引き続き、追いかけ続けていきたいと思う。