腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎(軽症)持ちの筆者が、症状が悪化する可能性を覚悟してでも食べたいと思った逸品(主に麺類)を紹介するブログです。基本的に週2回(日曜・水曜)の更新です。よろしくおねがいします。

628. 仮面幻想殺人事件~探偵・癸生川凌介事件譚vol.1:15年ぶりの再会が嬉しくてたまらない名作推理アドベンチャー!

約1年ぶりにゲームの記事を書いてみようと思う。

 

今回は、ニンテンドースイッチのダウンロードソフト

探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1「仮面幻想殺人事件」』

 

こちらのソフトは、

2005年携帯ゲームで発売されたもののリメイクである。

 

当時、中学生だった私は、

初めてゲームが遊べる携帯を買ってもらえた頃であり、

テトリスソリティアなど、

オーソドックスな無料ゲームをひたすらプレイしていた時期であった。

 

そんな中、

無料体験版で登場したこちらの仮面幻想殺人事件の冒頭部をプレイし、

元々推理ものが好きだったこともあって、ドはまり。

ゲームに315円を支払うことについて、

なんとか両親から許しをもらい、購入したのであった。

 

そのころを思うと、懐かしくて涙が出そうになる。

 

そんな思い出深い名作だが、

権利の問題なのかわからないが、

スマホのアプリでは全く復刻されずに現在に至っている。

 

久しぶりに遊びたいなーと思って、

ガラケーの電源を入れようとしても、

さすがに中の電気部品の寿命で起動せず。

プレイできない日々が続いていた。

 

そんな中、

G-MODE社が、

ガラケー向けアプリゲームとしてリリースしていた作品を、

ニンテンドースイッチで遊べるようにリメイクしている復刻プロジェクト、

G-MODEアーカイブにおいて、

探偵・癸生川凌介事件譚が復刻されると聞いて、

居てもたってもいられず、発売日にダウンロード。

 

当時を懐かしみながら、遊んでみたというわけである。

 

懐かしのタイトル画面がこちら。 

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いやー懐かしすぎて涙が止まらない

この黒と赤だけのシンプルなタイトルも味があって良い。

 

ちなみに、探偵・癸生川凌介事件譚というタイトルがついているが、

最初はどう読むかもわからなかった。

「きぶかわ」と読むのだが、

当時の携帯の漢字変換ではなかなか出てこなかったのを覚えている。

 

なお、推理アドベンチャーということで、

癸生川探偵が主人公なのかなーと思いきや、実はそうではない。

 

作中に語り手として登場する

生王正生(いくるみまさお)」というシナリオライターが主人公。

その生王が癸生川探偵事務所にとある事情から出入りしていて、

様々な事件に遭遇していく。

事件内では、生王はワトソン役を担当し、

探偵事務所の助手である白鷺洲伊綱(さぎしまいづな)」とともに、

事件の真相を推理していく。

 

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右が探偵助手の白鷺洲伊綱(さぎしまいづな)

たいていの事件は解決できてしまう有能な探偵助手である。

なお、この伊綱が主人公の回もvol.4として後に登場するのだが、

それがシリーズ屈指の名作であるので、

早く復刻してほしいと祈るばかりである。

 

左は協力してくれる警察の尾場警部(通称オバキューさん)、

このときはなぜ癸生川や伊綱に協力的なのかわからなかったが、

こちらも後々のシリーズで明らかになる。

 

また、警察といえば本シリーズで欠かせないもう一人のキャラがこの人。

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音成刑事である。

毎回登場時のセリフが特徴的であり、

上記画像のものもあれば、

心はいつもあなたのお隣、音成孝一です!

という名台詞もある。

正直、刑事としては頼りない限りだが、

伊綱との軽妙なやり取りが毎回面白くて、

このシリーズには欠かせない要素となっている。

 

また、事件を解決へと進めていく過程で、探偵癸生川も登場し、

事件が解決されていくわけであるが、

解決後に生王がそのストーリーをアレンジして、

携帯ゲームのシナリオに落とし込み、

出来上がったものが、今プレイしているゲーム。

という形の二重構造になった作品である。

 

なお、この探偵・癸生川は、ゲーム内でも奇人と評されており、

意味不明な発言や行動を繰り返すのだが、

実は事件の真相に迫るためにわざとやっている、

とされており、

実際、相当に頭が切れる、いわゆる天才である。

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とても探偵がいうようなセリフではない(笑)

でも、頭の回転の速さは尋常ではなく、

助手の伊綱が「10歩先を読んで会話する」というくらい。

この頭のキレにより、常人には理解不能な速度で真相に辿り着くのである。

 

この癸生川が頻繁に登場するようになってきたら解決編だな、

ということで、ある意味わかりやすい。

 

なお、このゲームは単発ではなく、

ここから数年間にわたり、様々な事件が登場する。

 

第1作からハマッていた私は、

勿論毎回欠かさず購入していたのだが、

9作目の「永劫会事件DS版の「仮面幻影殺人事件が出たあたりで、

プロデューサーの石山氏が退社されたこともあり、

製作スタッフが変わったとのことで、

サブストーリー的なものしか発売されなくなってしまい、

私もそこからプレイしなくなってしまった。

 

なので、今回のリメイクは非常に嬉しく、

あわよくば、その先に新作が発表されやしないか?

と仄かな期待を抱いている。

 

 

ということで、

前置きが長くなり過ぎたが、

本編の感想に入る。

 

先に申し上げておくと、

思い出補正もあるかもしれないが、

ストーリー展開も秀逸で、キャラも立っている名作シリーズなので、

推理アドベンチャー好きの方は、

今後復刻されるであろうこちらのシリーズをぜひプレイしていただきたい。

 

 

【注意】

以降、結末までのネタバレを含みます。

 

 

(ネタバレ回避スクロール)

 

 

 

・ストーリー 

ゲームプログラマの変死事件が発生し、

その真相を解明してほしいゲーム会社の営業担当が、

探偵事務所に依頼しにくるところからゲームが始まる。

 

序盤から生王と伊綱の軽妙なやり取りがあるのだが、

初回プレイ時は、この二人のやりとりに至る経緯がわからなかったが、

第9作目をプレイした後に改めてこのやりとりを読むと、

なかなかに感慨深い気持ちになる。

 

事件としては、

ネットワークRPG「タクリマクス」をプレイしている最中の中毒死、

ゲーム内でも、プレイすると死ぬといううわさが蔓延しており、

謎が謎を呼ぶ展開の中で、捜査が進むのだが、

捜査を進めているうちに、

またもやプレイ中に死者が出る事件が発生。

しかも、最初に亡くなったプログラマーである村崎の彼女。

これは関連性が深そうだということで、捜査が進んでいく。

 

初回プレイした当時は、中学生だったこともあり、

なかなか理解できていない部分も多かったが、

大人になった今になっては、

主に男女関係の部分で理解できる事柄が増えていて、

実はなかなか攻めたストーリーであったことに驚かされる。

(今思えば、中学生にしては刺激が強かったかもしれない)

 

また、亡くなった村崎のメモリーカードを用いて、

村崎のアカウントでオンラインRPGにログインするなど、

探偵としての捜査範囲を逸脱するような行動もあり、

そこがゲームならではで面白いなーと感じた。

 

さらに、そのログイン時に登場する、

ヴィオレというキャラクターが、

「あんた、死ぬよ?」

と警告してきて不穏なBGMが流れるという演出はシビれた。

 

初回プレイ時は、ここで大きく不安感を煽られて、

一気に心拍数が上がって楽しむことができたし、

逆に今回は、

ネタバレになるが、このヴィオレの正体は癸生川であり、

その真相を知ったうえで、この演出を見れたので、

これは癸生川なりの

「これ以上首を突っ込むと危ないよ」

という警告だったのかなー、

という全然違った印象になり、

非常に味わい深かった。

 

ただ、以前プレイしたのが15年以上前だったので、

事件の真相の詳細までは覚えておらず、

伊綱とともに

真相に辿り着いた!

と思ったときの高揚感と、

その後に癸生川にさらなる真相を突き付けられて、

全ての伏線が回収された瞬間のカタルシスはすさまじく、

時が経っても色あせない名作だなと感じたのであった。

 

よくよく思い返せば、

同じマンションに住む主婦が、

大家さんは海外旅行で居ないはず、

なのに大家さんが居る、

というところで、もう少し怪しむべきであった。

気付けるヒントは十分にあったなー。

 

 

ということで、

約15年以上ぶりの再会が嬉しくてたまらない、

名作推理アドベンチャーであった。

 

既に、Vol.2である海楼館殺人事件は発売されており、

そちらもさっそくプレイしていきたいと思う。

 

また、今後復刻されるであろうこちらのシリーズ、

第何弾まで復活されるのかわからないが、

もちろん全種類即買いするので、

ぜひ全シリーズを復刻させていただきたいなーと、

祈るばかりである。