今年早くも5食目となる、八咫烏さんの限定ラーメン。
※前回記事
前回の初カツオに続き、今回はマグロである。
何だか今年は魚系が多いイメージ。
マグロで塩となると、
巌哲さんの鮪塩(しびしお)が思い浮かぶので、
それとどのように違うのかが注目であった。
※巌哲さんの鮪塩の記事
ということで、さっそく食前茶から。
山椒緑茶
見た目は普通の緑茶で、
山椒が入っている分、若干濁っているぐらいなのだが、
飲んでみるとスッキリ感がすさまじい。
山椒は、
・京山椒
・馬告
・青山椒
の3種類が入っているとのこと。
辛みや痺れ感だけではなく、程よい苦みや清涼感など、
様々なアプローチを感じて、複雑ながらも後味はすっきりなお茶であった。
もちろん後述のラーメンや鮪との相性も最高。
中落ち丼の再構築
とんでもなく絶品のマグロ中落ちの上に、
ゴルゴンゾーラチーズがベースのソースが乗っていて、
ご飯はしば漬けが混ぜられている。
中落ちとご飯の間には少し歯ごたえのある青菜が。
何より、ほどよくネギの混じった中落ちと、
ゴルゴンゾーラチーズソースの相性が鬼すぎる。
ソースの内容をもう少し聞いておけばよかったなと思うくらい、
ソースだけでもお替りしたいほど美味かった。
濃厚なチーズの旨味と、適度な酸味が、
鮪の旨味、程よい脂と葱の爽やかさにバッチリあっていた。
一気にかき込みたくなるレベルの美味しさだったのだが、
それはこらえて麺を待つことに。
鮪と生海苔と山椒の塩ラーメン
存在感のある鮪の炙りが何とも印象的。
鮪から行きたい気持ちを抑えて、まずはスープから。
オイルと混ぜながら一口飲むと、その爽やかさに圧倒される。
スープ自体は、昆布×鰹×鮪節ということでいたってシンプル。
ここに加えるカエシが、非常に手が込んでいるそうで、
ヌチマース(塩)と八海山とドライトマト、これに白醤油を加えて
なんと一ヶ月間も熟成させたらしい。
そしてオイルは、マグロの骨、皮をオリーブオイルで焦がして
少しの生姜と鮪節で整えたとのこと。
巌哲さんのスープとも違う複雑な美味しさは
このカエシやオイルがポイントだったのかもしれない。
それにしてもこの日に焦点を絞っての一ヶ月熟成は凄すぎる。
毎週限定を準備されるだけでももの凄い労力だろうに、
本当に頭が下がる思いである。
そこに合わせる麺は、全粒粉入りの幅広平打ち麺。
清湯系なのにこのボリューム感のある麺は意外だったが、
不思議とよく合うんですよ。
計算されつくしているんだなと恐れ入りました。
トッピングは、
・鮪炙り×2枚 with 山椒生海苔ソース
・生マグロ×2枚
・アスパラの揚げ浸し×2本
・タケノコ炙り
・新物わかめ
・オレンジ
なんといっても、マグロの炙りとソースが素晴らしすぎた。
表面に抹茶塩をふって高温で一気に炙ったというマグロ、
旨味がギュッと閉じ込められていて単体でも美味しい。
そこに生海苔と山椒ソースが絡みつき、
程よい塩気と生海苔の磯の香り、山椒の辛みと爽やかさ。
とんでもない相乗効果である。
頭の悪い書き方をするが、1+1=3以上感がすごい。
なお、2種類目のマグロは生タイプ。
おそらく中落ちに近く、若干脂も乗り気味の部分。
こちらも負けず劣らず美味しくて、
ソースと合わせても麺と合わせても美味しく頂けた。
他のトッピングのなかでとくに印象に残ったのが、
アスパラの揚げ浸し。
これがガチでやばい。
2本も巨大なアスパラが入っていて、正直最初は少し面くらってしまったが、
サクサク食べられてしまったし、柔らかくてジューシーで、
逆にもっと追加して食べたくなってしまったくらい、
どうやったらこの食感が出せるのか、凄く知りたくなった。
タケノコも香ばしい炙り感。
わかめも新物だけあって歯ごたえ抜群で、量もたっぷり。
最終盤はオレンジでの味変で、
少し甘酸っぱさを効かせたラーメンに早変わり。
元のスープが美味いから、これもこれで美味しい。
多彩なトッピングと、爽やかなスープに味変要素もあり、
最後まで全く飽きることなく楽しく食べられたのであった。
ということで、
八咫烏の和風創作ラーメンに外れなし。
鮪好きの人は絶対に食べ逃してはならない一杯でした。
ちなみに提供は本日4/9の夜営業までとのことなので、
まだ間に合う方はぜひ。
おまけ
生海苔ソースがあまりに美味しすぎて、店長さんとお話ししてたら、
チャーシューとも合うんだよ、
とのことで、サービスして頂きました。
美味しすぎて幸せでした。
ありがとうございました。