稲荷屋さんの10月11月の限定。
今回は高級食材のイベリコ豚とあって、
値段は1500円ということでいつもよりは高め。
醤油ラーメン750円の食券を2枚買って注文する。
なお、シンプルな内容だからか、
メニュー名はいつもよりだいぶ短めである。
イベリコのコンソメとギフトボックス
見てわかる通り、透き通ったスープがなんとも美しい。
そして、存在感のあるギフトボックスと、
その上に乗っている巨大な黒トリュフ。
黒トリュフだけでも、もはやギフトである。
スープは、
・イベリコ
・ミルポワ
・卵白
・トマト
・ブイヨン
とのこと。
聞きなれないものとしては、
ミルポワ=mirepoix
→フランス語で香味野菜を意味し、色や焦げ目をつけずに弱火でじっくり長時間調理された野菜から作られたフレーバーベースであるとのこと。
野菜の甘さが引き出される調理法らしく、フランスでは定番らしい。
ブーケガルニ=bouquet gami
→パセリ、タイム、ローリエ、エストラゴンなどの香草類を数種類束ねたもの。
隠し味として使われるらしい。
ビーフの時同様、素材以外について、味付けには塩しか使っていないそう。
それでいて醤油ラーメンかと見間違うほどの色になっており、
いかに素材からのエキスが抽出・濃縮されているかがわかると思う。
そこに合わせる麺は、今回は細麺タイプ。
前回のコンソメのときは平打ち麺であったが、
繊細なスープに細麺が非常によく合っている。
続いて、ガルニチュール(garniture=付け合わせの意)は、
・マコモダケ
・フォアグラ
・トントロ
・人参
・トリュフ
から成るギフトボックスである。
世界三大珍味のうちふたつが使用されている豪華なギフトボックスであり、
とくに上述の通り、トリュフがでかい。
着丼時から香りがすさまじいわけで、これだけで正直心を持っていかれそうだった。
ボックスの外側は、具材としては珍しいマコモダケ(真菰筍)。
マコモとよばれる植物の茎の部分らしく、漢字からすると筍の一種。
筍より柔らかく、キノコよりは硬い、なかなか不思議な食感。
中のパテは、豚肉がメインでしっかり旨味がありつつも、
豚の脂身の甘味とフォアグラの濃厚さが同時に押し寄せる。
サイズが小さいのであやうく一口で食べてしまうところだったが、
貴重なので少しずつかじりながら麺を食べ進めていった。
ということで、
今回もまた素晴らしい限定であった。
稲荷屋さんに通い始めて早1年。
人気がますます増してきて、なかなか限定にありつけなくなってしまった。
今回でちょうど限定が1周したわけだが、
記念すべき初訪問時(※)に食べた猪肉のラーメンを、
11月の中旬から末頃にかけてまた作るとの情報を得たので、
近々また訪問したいと思う。
※稲荷屋さん限定の初回、猪肉を使った限定麺