腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

879. 明石の真鯖~灼味噌らーめん八堂八味噌仕立て@巌哲(早稲田):超最高級の鯖と魂の自家製味噌!二度とない限定コラボ!

約1年ぶりの巌哲さん。

今回の創作つけ麺は、

兵庫県明石江井ヶ島産 真鯖

ということで、

前回2020年にも食べたこともある

鯖のつけ麺ではあるのだが・・・

kenshinkk.hatenablog.com

 

今回の鯖は、

ひとあじもふたあじも違った。

 

明石の真鯖は毎年恒例とのことだったが、

店長さん曰く、日本一とのこと。

脂のノリが乗りすぎていない旨味とコクを両立した

最高のバランスの鯖

それを可能にするのが明石の鯖。

とのことである。

 

さらには今回、

中目黒の味噌ラーメンの名店

「灼味噌らーめん八堂八」さんの味噌を使うとのこと。

 

店長さんのブログでこれを知った瞬間、

もう行くしかないな、と思った。

 

八堂八さんは中目黒にあるラーメン屋さんで、

自分も一度行ったことがある(まだ記事化できていない)が、

非常に上品な味噌ラーメンで、海鮮丼も有名。

魚を扱うというところで巌哲さんとも共通点があるが、

まさかコラボが実現するとは、

全く想像していなかった。

 

ただ、最近知ったのだが、

八堂八さんは、一年後の閉店を告知されている、

ということもあって、

今回のコラボが最初で最後になりそう。

 

しかも、味噌に合う最高級の鯖ときたら、

これはもう、行くしかない。

 

明石の鯖は値段が上がっているらしく、

4300円という異次元の値段だったが、

食べ逃がしたら二度とチャンスが無いので、

今回ばかりは無理してでも行くことにした。

 

明石の真鯖

~灼味噌らーめん八堂八味噌仕立て

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出汁

・真鯖アラ、枯鯖節、昆布

・八堂八謹製自家製味噌

 

出汁の具

・三関せり

聖護院かぶ

・早堀りたけのこ

・油揚げ

 

・棒鮨

・〆鯖

・大葉

・真鯖の八堂八謹製自家製味噌漬け焼き

・合わせ醤油

・藤屋わさび農園 本わさび

 

というすさまじいラインナップであった。

 

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棒鮨

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もう完ぺきな棒鮨です。

これ以上完璧なものを見たことが無い。

鯖の身も肉厚で、

鮨飯がぐるりと巻かれているわけだが、

これがもう最高過ぎた。

臭みは完全にゼロで、

脂のノリも程よくて旨味量がすさまじく、

今まで食べてきた棒鮨では、

他に大差をつけて圧倒的なNo.1であった。

これはすさまじかった。

もうこれだけでも来た甲斐があったぐらいの棒鮨。

持ち帰れるならいくらでも持ち帰りたかった。

 

〆鯖&大葉

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棒鮨が美味しいなら、

当然〆鯖単独で食べてもも極上品である。

なんというか、身の締まり感が、

一般的な〆鯖とは段違いであった。

それでいて、程よい脂のノリと旨味、

程よいネットリ感というかシットリ感というか、

極上品ならではの心地よい食感がそこにあった。

これは、普通では中々食べられない。

 

真鯖の八堂八謹製自家製味噌漬け焼き

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そしてこちらもまさに今回限りの逸品。

元々鯖の味噌漬けは好きであるが、

今回のは、その中でも断トツ。

パチパチいってる炭火で一気にふわっと焼かれるので、

皮目の香ばしさも、身のフワっと感も、

そして味噌が少し焦げた程よい香ばしさと塩味、

どれをとっても最高であった。

 

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久々だったことと、お酒を頼まなかったこと、

そして、お腹が空いていたこともあって、

今回は、チャレンジの300gに挑戦することに。

でも、その選択は正しかった。

 

出汁

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真鯖アラ、枯鯖節、昆布の出汁に

八堂八謹製自家製味噌を合わせたつけ汁だが、

味噌を溶いていく過程で、

鍋でしっかり過熱していき「灼き味噌」状態にされていて、

その素晴らしい香りが席にも充満していた。

食べる前から、これ絶対うまいでしょ。

というのが自明であったわけだが、

実際に麺をつけて食べていくと、

その想像をはるかに超える美味しさだった。

 

一見、食べた瞬間のインパクトは薄いのだが、

口の中での鯖の出汁の旨味の広がりと、

上品な味噌のまろやかな旨味の広がり。

両者が重なり合わさって、

口の中がどんどんじわーっと癒されていくのがわかる。

これは凄すぎる。

 

しょっぱいのが好きな方は、

もしかしたら合わないかもしれない。

と思う程上品で、

自分も一口目はピンと来なかった。

だが、箸を進めれば進めるほど、

どんどん止まらなくなっていくのである。

 

そして、真骨頂は、

そのスープの下に沈んでいる味噌を、

しっかりと纏わせて食べた時。

自家製味噌だけあって、

米の粒が結構粗めに作ってあるので、

割と沈みやすいわけなのだが、

これをしっかり絡めて食べた時が、

まさに口が天国とも言わんばかりの多幸感。

 

麺が300gあったおかげで、

その多幸感が長く続いたので、

大盛にした判断は間違ってなかったと思う。

 

出汁の具

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聖護院かぶがうまく映っていなかったので、

ちゃんと写っている写真を持ってきたのだが、

このかぶも素晴らしかった具材のひとつ。

そりゃ、この極上スープを吸いに吸いまくっているわけで、

美味しくないはずがないのだが、

思わずおかわりしたいくらいの、

極上のトロトロ感と、味の染み具合。

 

たけのこ、油揚げ、せりもいい働きをしており、

スープとの相性は抜群であった。

 

スープ割&茶漬け

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巌哲さんお得意の、

スープ割にすると出汁濃度が上がるパターン。

もちろん今回も健在であり、

鯖の濃度がグググっと増幅されて、

極上の鯖茶漬けが完成した。

そして、あえて残しておいた、

香ばしい炭火焼きをご飯に乗せて、

少し崩しながらご飯と混ぜていき、

サラサラとかきこんでいく。

美味しくないはずないじゃないですか。

鯖茶漬けの最高到達点、

と言っても過言ではないと思う。

そのくらい、素晴らしい〆であった。

 

 

ということで、

超最高級の明石の鯖と、

八堂八さんの自家製味噌

という、

最初で最後の可能性が高いコラボつけ麺。

これを食べることができたのは、

本当にラッキーだったし、

実現してくださった両店の店長さんには、

感謝を申し上げたい。

 

最高でした。

ありがとうございました。