腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

684. 創作塩つけ麺「鹿児島は県産 間八(11.1kg)」:ラーメンWalker東京2022総合一位おめでとうございます!素晴らしすぎるカンパチフルコース!

さて、今回は、

5月以来となる、巌哲さんの創作塩つけ麺を紹介する。

 

本編に入る前に、

まずは、先日9/6に発売された

ラーメンWalker東京2020

東京総合1位巌哲さんが選ばれたそうで、

おめでとうございます!!

 

数年前から追い続けてきたファンにとってはたまらない朗報で、

思わず買ってしまった!

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(表紙は巌哲さんではありませんが)

いやー、めでたい!!

これからも応援します!

 

ということで、本編に戻ります。

 

今回のお魚は

間八(カンパチ)

お寿司のネタでもメジャーなこちらのお魚だが、

アジの一種であるらしい。

 

眉間を真上から見ると八の字にみえることが、

間八という名前の由来になったそう。

よく食べられる魚であるため高級魚というイメージは無いが、

天然物は本来は超高級魚であり、

今回の11.1kgというとかなりの大物だそう。

今回も期待大である。

 

なお、前回食べた創作塩つけ麺がこちら、

kenshinkk.hatenablog.com

この白甘鯛がとんでもなく美味すぎたわけで。

毎週金曜日は、限定つけ麺を食べるために、

仕事を早く終わらせようと頑張っていたわけだが、

緊急事態宣言で営業時間が短くなっていることもあり、

なかなか食べに行くことができなかった。

 

その間、ノー残業デーを利用して、

夏季限定の「盛り」は、食べに行くことはできた。

kenshinkk.hatenablog.com

 

こちらも大変おいしく、

ざるそばのラーメンバージョンのような一杯で、

暑い日にはたまらない一杯であった。

 

そんな中、9月に入り、

少し涼しくなってきた今日この頃、

ようやく、金曜日に少し早く上がれるチャンスがやってきた。

 

早稲田行きのバスに飛び乗って、

お店の前に着いたのは18:30

すでに15人ほど並んでいた。

この日は30食という告知があったので、

なんとか間に合って良かった。

 

ちょうど、自分の後ろ5~6人分くらいで売り切れたので、

25食目前後だったのだろう。

ギリギリセーフであった。

 

この日は、限定2600円

そこに、限定飯のむかご飯 390円 どて100円

をつけて約3000円豪華フルコースとなった。

 

まずは、つけ麺を待っている間に、どてが提供。

 

どて

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いやー、相変わらずの美味さ。

早くこれで日本酒を飲める日が来ないかなーーと思いを馳せながら、

カンパチが次々と料理されていく様を眺めていたのであった。

 

そして、しばらく待ったのち、

いよいよ着丼である。

 

 

創作塩つけ麺「鹿児島県産 間八(11.1kg)」

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お膳に乗り切らない超豪華ラインナップ

・麺

・刺身

・つけ出汁

・焼き物

・揚げ物

・ご飯物

・果物(鬼灯)

である。

 

ひとつずつ見ていきたいと思う。

 

麺、刺身、果物
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いつもの表面滑らかな極上麺200gの上には、

・間八刺身×3枚

・大葉

・食用鬼灯

が乗っている。

 

巌哲さんでデザート(フルーツ)が出てくるのは珍しい。

海老丸さんで一度食べたことのある食用鬼灯だが、

なかなか独特の甘酸っぱさで美味しく

今回はデザートとして最後まで取っておいた。

 

間八の刺身は、

今回はたっぷり3枚も乗っていた。

寿司ネタでよく食べる魚と同じはずなのに、

実際、ここまでの上物を刺身で食べてみると、

その美味しさに驚愕した。

脂の乗り方、くちどけ、旨味、どれをとっても別次元であり、

これまで食べてきたカンパチは一体何だったのだろうか?

 

なお、今回の付け合わせ醤油は、

・合わせ醤油

・本ワサビ

・染めおろし

というシンプルなもので、

染めおろしは塩焼きに使うため、保留。

刺身はシンプルにわさび醤油で頂いた。

 


つけ汁
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この出汁がまた今回はいつにもまして、どんでもない美味しさ。

というのも、間八大根を作ったときの煮汁

干し貝柱・鰹節・昆布の出汁を合わせるという、

明らかに普通じゃない作り方をされているのである。

そんなん、美味しいに決まってるじゃないですか。

 

間八の旨味エキスがたっぷり出ているのは勿論のこと、

巌哲さんの干し貝柱を使った限定は、

個人的には初めてであったので、

その重層的に重なり合う旨味に、感動しっぱなしであった。

 

出汁の具は、

・間八大根

・間八炭焼き

・マイクロリーフ(赤紫蘇)

丹波しめじ

なめこ

・九条ネギ

・茗荷小口

というラインナップで、いわずもがな超豪華である。

 

先に脇役から、説明すると、

マイクロリーフというのは、要は新芽のことであり、

赤紫蘇風味はしっかりと感じられるのだが、

非常に柔らかくてクセも少ないので、すごく食べやすかった。

 

二種類のキノコは、

いずれも出汁をたくさん吸って

とんでもない美味しさのトッピングに変貌しており、

和風のつけ麺にはメンマよりもキノコだなと、

巌哲さんの影響で思い始めてすらいる。

 

続いて、メインの焼き物

 

焼き物
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炭火による塩焼きである。

提供直前に丁寧に一切れずつ焼かれて提供される。

串刺しにされた切り身が、

本当に丁寧に、何度も何度もひっくり返されて、

最高の焼き加減で提供されるわけだが、

ここまで白身の焼き魚が美味しくなるのか、

というくらい、感動的な美味しさであった。

 

比較的、脂が少なめな印象ではあったが、

しっかりした白身口に入れたらふわふわで、

表面はしっかり香ばしくて、もう焼き加減最高である。

白甘鯛もすごかったが、カンパチも負けていない。

 

↓ちなみに炭焼きを取ったつけ汁はこんな感じ。

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そう、炭焼きの下に隠れていたのが、

出汁にも使われたというカンパチ大根である。

 

カンパチ大根

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正直、今回最も感動したのはこのカンパチ大根かもしれない。

そのくらい、強烈なインパクトであった。

 

魚と大根を一緒に煮るといえば、ブリ大根が有名で、

巌哲さんでもブリの回にはとんでもなく美味いブリ大根を食べたが、

今回もまたそれに匹敵するほどの神がかった大根であった。

カンパチの旨味という旨味がすべて凝縮されたかのような、

味沁みまくりの素晴らしい大根

なお、表面をよく見ると、

十字に切れ目が入れられており、

そこからうまく旨味が入っていくように、

下ごしらえされていたのだなというのが見て取れた。

これは、自分で作るときも真似しようと、一つ勉強になった。

 

そして、普段ならここでお茶漬けなのだが、

今回は何と、揚げ物もついていたのである。

 

揚げ物
f:id:kenshinkk:20210903235351j:image・間八フライ×2

・自家製タルタルソース

・キャベツ千切り

というお椀である。

いやいや、豪華すぎですよ。

普通に別料金のオマケでも全然払いますよ、

というレベルの超高クオリティのカンパチフライ

勿論揚げたてなので、表面はサクサク

中はフワフワのトロトロ

自家製タルタルソースも絶妙な塩梅の酸味と塩気で、

これだけで、お酒が何杯行けるだろうか。

 

今回は、その悔しさを噛みしめながら、

次に紹介するご飯のおかずとなったのであった。

 

むかご飯
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はずかしながら、むかごというものを知らなかったのだが、

ナガイモや自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる肉芽

ということだそう。

食べてみると、少し粘り気のあるイモのような感じで、

ホクホクした不思議な食感と味であった。

勿論美味しくて、カンパチフライをおかずにガツガツ食べてしまったが、

最後のお茶漬けのために、半分残しておいたのだった。

 

スープ割り
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いつも通りの感想になってしまうが、

スープ割する前よりも明らかに旨味が濃くなっている。

いつか、麺を食べ終わる前にスープ割をお願いして、

魚出汁濃度が高くなった状態で、麺を食べてみるのを、

試してみても良いのではないかと思う。

 

〆の茶漬け
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そして、その濃厚なカンパチ出汁むかご飯に合流

さらには、一口残しておいた炭火焼きや、

染めおろし本わさびも少量添えて、

鯛茶漬けならぬカンパチ茶漬けにして締めたのであった。

もう最高以外に言葉が出てきません。

 

 

ということで、

今回はカンパチというメジャーな魚ではあったものの、

刺身、焼き、揚げ、出汁、という4種の楽しみ方で、

これまで見たことのなかったカンパチの一面を見られた、

大変すばらしいフルコースを頂くことができた。

 

約3か月以上ぶり限定つけ麺であったが、

やっぱり(一般的なラーメンと比較して)高いお金を払ってでも、

食べる価値のあるつけ麺だと、改めて痛感したのであった。

 

今回の東京総合一位の受賞により、

ますます人気が出るのはもちろん嬉しいことであるが、

その分、限定つけ麺のわずかな席を争う人が多くなるため、

これまで以上に早くから並ばなければならない。

よって、行ける回数は減ってしまうかもしれないが、

これからもここぞというときには食べに行って、

応援し続けていきたいと思う。