2記事連続となる八咫烏さんの限定。
というのも、
先週は八咫烏さんの限定が2種類あり、
今回は23日に提供された、
祝日特別限定メニューを紹介する。
たった1日限りの限定メニューということで、
開店前に行ったのに大行列。
30人近くの行列を並び切り、
ようやくお店に入れたのであった。
食べ終わった人たちの、
「ボリュームが凄かった」
という感想にビビりながらも、
その日朝飯を抜いていた俺に死角は無い。
ということで、
・つけ麺
・限定プレート
・限定丼
全てを注文することにした。
まずは、いつもの食前茶から。
碁石茶という高知のお茶だそう。
完全発酵茶ということで、
かなり特殊な生産方法をとる、
貴重なお茶であるとのこと。
調べてみると整腸作用があるとのことで、
自分にとっては嬉しいお茶であった。
スペシャルトッピングプレート
・鶏の直火焼き クリームチーズの味噌漬けと生黒のりのソース
・イベリコ豚のトロトロチャーシュー ブルーベリーと黒酢のソース
・農園サラダ
というラインナップ
鶏の直火焼き クリームチーズの味噌漬けと生黒のりのソース
ひとつめからとんでもない美味さ。
皮目がパリパリに香ばしく焼かれていて、
中は超絶ジューシー。
そして、海苔とチーズの名コンビによる、
まろやかで旨味たっぷりのソース。
この時点で、頼んで正解であった。
イベリコ豚のトロトロチャーシュー ブルーベリーと黒酢のソース
だが、もっとすごかったのがこちらの逸品。
運ばれてきたときから、
プルプル感がもの凄いことになっていたのだが、
よーく見てみると、ほとんどが脂身である。
しかも、そこにかかっているのはブルーベリー、
今まで見たことも聞いたこともない組み合わせ。
こんなの食べて大丈夫だろうか?
と心の中では思っていたのだが、
居山さんを信じて、意を決して食べてみることに。
ひとくちかじってみると、
ジュワッと口の中が脂で満たされる。
だが、なんだこのうまさは。
えげつない量の旨味と甘味。
脂だらけというか、ほぼ脂そのもののはずなのに、
全然食べられてしまう。
それにしても、背徳的すぎる。
まさに禁断のリンゴを食べてるかのよう。
店長さんの解説によると、
炊いて焼いてを繰り返して旨味を限界まで凝縮させたとのこと。
きっと無駄な脂分も落ちているのだろう。
それに加えてイベリコの脂の質の高さ。
そりゃ美味しいわけだわ。
そして、ブルーベリーと黒酢のソースが合いすぎる。
バルサミコっぽい感じなのだが、
それよりはツンと来なくて、
丁度いい甘みと酸味であった。
そしてこのチャーシューと抜群の相性を誇ったのが、
農園のサラダ
野菜の種類こそ少ないものの、
主役となっているフルーツ玉ねぎが素晴らしい。
生なのに、辛すぎず、甘味成分が強い。
みずみずしくてサッパリ感があるので、
上述のイベリコチャーシューと共に食べると、
最高の口直しとなるのである。
こんなにもっと食べたかったなーと思わせる、
玉ねぎは久しぶりであった。
これでオニスラ食べたい。
続いて、限定丼。
信州葉わさびとえんがわのユッケ丼
ということで、これまたうまい。
サイズの大きいエンガワが乗っており、
軽く炙っているのかな?
そこに葉わさびのサッパリ感と、
卵黄のまろやかさが乗ってきて、
あっという間に食べてしまった。
上述のトッピングプレートをおかずにして、
ご飯を食べ進めることもできて、
正直ここまででも、
立派な定食という感じであった。
が、ここからが本番である。
THE つけめん
2種類のスープが味わえるつけ麺という、
これまた斬新すぎる構成。
正直、このビジュアルだけでも
テンションが上がった。
麺+チャーシュー
麺は菅野製麺さんのつけ麺専用麺とのこと。
太さとしては、中太に入るかと思うが、
表面の滑らかさ、程よい弾力、
そしてスープとの絡みやすさ、
どれをとっても素晴らしい麺であった。
上に乗っているチャーシューは、
・藁焼きの豚肩ロース
・唐辛子漬けにしたレアチャーシュー
の2種類が乗っており、
藁焼きのロースは香ばしさとジューシーさが秀逸。
レアチャーシューはいつもながら美味しいが、
付けていた唐辛子は香りは感じたものの、
そこまで辛くなかったので安心した。
アニマルオンのスープ
まずは1種類目。
こちらは、わりとオーソドックスな、
鶏清湯系の濃いめの醤油スープ。
甘みと酸味のバランスがちょうどよく、
鶏の旨味もキッチリと感じられて、
そして醤油系のキレのある塩味、
サラサラ系ながら、
麺をつけていってもしっかりと絡んできて、
めちゃくちゃうまい。
八咫烏さんのデフォの醤油を、
つけめんにしたようなイメージであった。
店長さんの解説によると、
丹波黒どりのガラを薪で焼いてじっくり出したスープに、
たまり醤油、黒みりん、生醤油、赤ワイン、
ブラッドオレンジを焼いて入れた、
キレのあるフルーティーなカエシ。
とのことである。
手の込み方が凄すぎて、
本当に頭が下がります。
アニマルオフのスープ
何よりびっくりしたのがこちら。
この濃厚そうな見た目で、
アニマルオフというのだから驚愕である。
食べてみると、
高粘度でドロドロ感も強く、
魚介の強烈な旨味が、
「動物系ではない何か」によって、
まろやかに包み込まれている。
しかも、スッと後味もスッキリで、
かなりヘルシーな印象すら感じた。
これは美味しい。
だがその正体がつかめない。
そんなもどかしい感じであったが、
店長さんの説明によると、
豆腐×魚介で『とうぎょ』系である、
とのこと。
そうか、豆腐か!
と納得したものの、
どうやったらこの形になるのか、
全く想像がつかなかった。
大豆、大根、蕪、フルーツ玉ねぎ、ごま、酒粕をベースに
日本酒を入れてひたすら炊き、
最後に魚成分を足しているとのこと。
魚は、鰹と鯖を白ワインで漬けて二日間乾かして
その後、炭火で焼いているらしい。
手の込みようにびっくりである。
そりゃ美味いわけだわ。
恐れ入りました。
レモン絞った味変も美味しく、
あっという間にスープがなくなりそうになった。
ただ、スープ割もあると聞いていたので、
少しだけ残して、スープ割を迎えたのであった。
スープ割
まずは、昆布出汁のスープが出てくる。
もちろんこれをそれぞれのスープに足しても良いのだが、
正解パターンは、この3種のミクスチャーである。
ミクスチャースープ
正直このミクスチャー後のクオリティが半端なかった。
要は、鶏×魚介、という定番系に近づくわけだが、
これはこれで、この形でもつけ麺を食べたかった、
と思わせるくらい、美味しいのである。
昆布がうまく間を取り持ってるのか、
2つの激ウマスープがみごとに融合していた。
お店の名前にもなっている
ニューミクスチャーヌードル
まさにそのタイトル回収というか、
神髄を見たような嬉しさすら覚えた。
最後のスープ割まで頂くと、
腹がパンパンになってしまったが、
あまりの美味しすぎて、
苦しさも忘れて食べ切ってしまった。
ということで、
今回の祝日特別限定は、
斬新すぎるデュアルスープつけ麺ということで、
アニマルオフも、アニマルオンも、
どちらもとんでもない美味しさだった。
ダブルつけ汁、他の店でもあるのだろうか?
なんか、流行りそうな気がする。
なお、アニマルオフのラーメンに関して、
色々と騒動があったようだが、
アニマルオフでもアニマルオンでも、
それぞれ違った美味しさがあって、
どちらも素晴らしいと思う。
要は好みの問題かなと。
そんなわけで、
次の限定は何系が来るのだろうか。
これからも追い続けていきたい。