今週も水道橋にある
トーキョーニューミクスチャーヌードル
八咫烏 CHIKARABO さんに、
やってきた。
毎週水曜が恒例になりつつある。
今週の限定は、
la maison de noodle
ということで、
フレンチ風のフルコース。
なんと、今回、
デザート無し:3500円
デザート有り:4000円
というラーメンにしては、
超高額な限定メニュー。
それだけ、高級食材が使われていて、
なおかつ手が込んでいるのだろうと予想され、
また、店長さんのツイートも、
めちゃくちゃ気合が入っており、
これは行かなければと思った。
19時ごろに着いたのだが、
予想通り行列。
寒波によるとんでもない寒さの中、
階段で待つこと30分。
店員さんがホッカイロを配ってくれて、
手を温めながら、並んでいたのであった。
(ありがとうございました)
出てくる人、みんな満足げだったので、
期待大であった。
ということで、
まずはいつもの食前茶から
3種のハーブのグリーンティー
という紹介であったが、
twitterの解説によると
・ローズビッツ
・セントーレア
ヨーロッパ系の3種のハーブのブレンドに
緑茶を合わせたそう。
ほのに甘みもありつつ、
なかなかスッキリ感もあって美味かった。
オマールエビと蕪
アミューズ的なスープからコースがスタート。
滑らかな海老ベースのスープをつけながら、
カブのソテーを頂く。
このスープがめちゃくちゃうまい。
なめらかでまろやかで、
様々な旨味が複雑に絡み合った一品。
海老ベースなのは分かったが、
詳細までは分からず。
店長さんの解説によると、
フルーツトマトにセロリ
飴色にじっくり炒めて玉ねぎ
これをクリームを加えてビスクソースに
とのことである。
スープにもカブが入っていたことも驚きだし、
たくさんの野菜も入っていて、
複雑な旨味の要因が分かった。
とはいえ、どうやったらそこに行きつくのか。
発想が凄すぎる。
それにカブのソテーも、
サクッと噛み切れてジューシー。
全く筋っぽくなくて、クセもない。
このカブならたくさん食べられそう、
と思う程美味しかった。
鶏と肝、豚と茄子
フレンチのオードブルのような盛り付け。
いわゆる肉皿であるが、
これがまた絶品揃い。
まずは、唯一の野菜であるこちら
ごぼうチップスに、
下の緑はカブの葉のマリネ。
マリネのドレッシングが甘酸っぱくて最高で、
ゴボウに乗せて食べるのが美味しすぎた。
もちろんごぼうは揚げたてサクサク。
鶏と肝
この鶏は度肝を抜かれた。
恐ろしいほどの柔らかさと旨味。
上に乗っているトリュフの香りも素晴らしく、
味付けも程よい塩味と酸味で美味しく、
単体でバクバク行けそうな鶏チャーシューだった。
なお、岩塩とオリーブオイルと柑橘でマリネされているとのこと。
そして、添えられているレバーペーストも激ウマ。
白レバー、白ワイン、新玉ねぎを加えて、
じっくり煮込まれているとのことだが、
全然クセが無くて、
レバー嫌いな人でも食べられるんじゃないか、
と思うくらい、旨味が強いレバーだった。
豚と茄子
そしてこちらもまたすごい豚肉である。
厨房の奥に、肉の塊が鎮座していて、
断面がおいしそうだなーと思ってみていたが、
カットされて出てくると、
かなりレアな火入れ具合。
これが激烈にうまい。
柔らかいのは勿論のこと、
旨味の凝縮され具合が段違い。
解説によると、
塩胡椒したのちしっかり脱水
その後、オーブンと直火を駆使して、
火入れされているらしい。
これは相当仕込みに時間かかっていると思う。
なお、タレもすごくて、
色からは、想像がつかないが、
炭焼き茄子がベースとのこと。
色はほとんどバルサミコ酢によるもので、
確かに酸味は強めなのだが、
肉に合いまくりの美味しいソースであった。
ウニとホッキ貝と海苔のご飯
これまた色遣いがおしゃれな逸品。
赤はビーツかなと思われるが、
味のメインはウニとホッキ貝。
ご飯には、生海苔が混ぜ合わされていて、
磯の香たっぷりの一杯であった。
一品料理として完成され過ぎていて、
あっというまに食べてしまった。
いつもは、ラーメンスープと一緒に食べたりするが、
今回は単独で食べるべき逸品だった。
ラーメン
完全にラーメンらしからぬ、
おしゃれすぎるビジュアル。
色遣いが素晴らしすぎる。
まずはスープから一口飲むと、
完全なる洋風スープ。
ベースは塩味だが、
とにかく複雑な旨味があって、
爽やかな香りのするオイルが鼻腔をくすぐりながらも、
ほどよい塩気があって、麺にもよく合いそう。
実際、極細平打ち麺との相性も抜群だった。
解説によると、
ホタテ 鳥 きのこ 豚 など、
たくさんの食材が使われているスープに、
藻塩と白ワインビネガーのカエシ
鳥と牛のオイル
紫蘇とパセリのオイル
とのこと。
そりゃ美味いはずだわ。
そして、今回はトッピングもすさまじかった。
まずハーブ類の下に見えるのが赤と白の物体。
よくよく見てみると、
赤いのは鴨とのこと。
ハムみたいな感じで低温調理されているのだろう、
レア感が凄かったけど美味しかった。
そして白いのは、エンガワの炙り。
ラーメンに乗っているのは初めてだったが、
口に入れた瞬間ジュワっと溶けるその食感は、
寿司屋で食べるものよりもおいしく感じた。
その横には、
菜の花、人参、芽キャベツ
などのグリル野菜。
そして、極めつけがこちら。
レンコンの上に乗った三種のチーズソースである。
これが尋常ではない美味しさだった。
洋風スープなので、チーズが合いそうだな、
とは予想していたものの、
これを溶かしていって食べたときの、
スープの大変身が神がかっていた。
一気にコクとまろやかさがプラスされ、
ガーリックも少し入っていたか、
旨味が倍増したような気がする。
これは良いアクセント。
そんな味変もあったおかげで、
最後の最後まで全く飽きることなく、
スープを飲み干してしまった。
デザート
普段の食事ではデザートは食べないが、
こういう時はあるとつい付けてしまう。
でも今回も、つけて大正解だった。
年末に色々と作られていたのは、
このためだったんですね。
今回は、ブルーベリーと岩塩とカカオ。
ブルーベリーの甘酸っぱさが前面にありつつも、
カカオのほろ苦さや、岩塩の塩味、
オリーブオイルの香りや辛味など、
色々な要素が合わさったデザートになっていた。
大人の味でメチャクチャ美味しい、
さすがの締めくくりでした。
ということで、
食前茶からデザートまで、
全ての料理が極上の、
八咫烏さんのラーメンフルコースであった。
ラーメンに4000円はなかなかハードルが高いが、
このフルコースのボリュームとクオリティを考えると、
4000円でも安すぎると感じた。
本当に大満足のフルコースでした。
たまには、こういう贅沢もいいですね。
今回の限定は、
1/27(金)までだそうなので、
ご興味ある方はぜひ。