今回の記事は中編です。
前編はこちら↓
中編の今回は食生活編である。
本当はいろいろまとめたかったのだが、
時間もないので、
食べたものを時系列で紹介していこうと思う。
【1日目昼】
展示会場の屋台で食べることに。
シュバイネハクセ
Schweinshachse
豚のスネ肉を焼いたものローストしたものである。
皮がパリパリになるまでローストされており、
あまりの良い香りに思わず注文してしまった。
マッシュ系のフライドポテトとコールスローサラダ付きで、
なんと20ユーロ(約2800円)という凄い価格。
初日いきなりこれを食べたわけだが、
とにかく肉肉しくて漫画で出てくるような肉で、
まさに原始人が食べているような骨付き肉をガブリ。
まさに野生に帰ったような一瞬だった。
ドイツの伝統的な料理法なのか、
軽く塩漬けされた肉を焼いているのだろう。
肉もフライドポテトもいずれも塩気が強く、
食べ始めはめちゃくちゃ美味しかったのだが、
正直半分食べないうちに飽きてきた。
コールスローサラダに癒されつつ、
根性で最後まで食べ切ったのであった。
なお、同じ屋台で同行者が頼んでいたのがこちら
ソーセージブルスト&フライドポテト
ソーセージのサイズは紙皿を大きくオーバー、
フライドポテトの量も半端ではない。
ケチャップ、マスタード、マヨネーズは、いくらでもかけ放題。
そりゃあんな体型になる人が多くなるよなぁと納得した。
【1日目夜】
会社の人といったイタリアン。
まぁそこそこのクラスだと思われる。
イタリアンビール
ビラモレッティのオーテンティカという名前のイタリアンビール。
モレッティビールは爽やかで軽い口当たりが特徴らしい。
炭酸もあまりきつくなく、飲みやすいなーという印象。
ドイツに来たからにはドイツのビールを飲みたかったが、
まあ初日くらいは別のビールでもいいか、
と思いながらお店のオススメに従ったのだが、
美味しかったのでOK。
カジキマグロのタリアータ
こちらもお店オススメの逸品で、
オススメしてくるだけあってなかなか高クオリティ。
会社の方は、食べるまで魚と気付かなかったみたいだが、
焼き色がついた表面が非常に香ばしく、
中の赤身部分もしっかり旨味が凝縮されて美味しかった。
マグロにも、付け合わせの野菜にも、
しっかりハーブが振られていて、
全体的に香りが良かったなーという印象。
シーフードのタリアテッレ
会社の方にも好評だった、シーフードのパスタ。
たしかに、なかなか日本にはない味で、
素材を活かした塩味ベースのソースであった。
魚介の出汁も効いていて、
そこまでソースの味が濃くないのは良かった。
魚介も、ムール貝、エビ、ホタテなどを中心に、
結構なボリュームが入っており、美味しかった。
ポロネーゼ・リガトーニ
一方で、よく食べたことある味だが美味しかったのがこちら。
ここまで激太のリガトーニは珍しく、
そのモチモチの食感が、
肉々しい濃厚ソースにぴったりであった。
肉の量も相当多かったのでボリュームもなかなか。
ということで、
初日からなかなか豪華な食事たちであった。
【2日目朝】
ヨーロッパのホテルの朝食は、
大体決まり切ったバイキングであることが多いが、
今回泊まったホテルでもまさにその典型であった。
ハムとチーズとパンと卵がメインで、
まともな野菜はきゅうりとトマトだけ。
これでは野菜の量が少なすぎる。
果物はヨーグルトに入れるフルーツサラダ位なものと、
単体のみかんがあったので、まだマシかもしれないが、
ビタミン不足で体調を崩してしまうのではないかと、
不安な朝食であった。
ただ、好きな種類のパンを好きな厚さにカットして、
トースターでカリッと焼いて食べられるという点は良かった。
また、本格的なコーヒーマシンを使い放題という点も嬉しかった。
【2日目昼】
ハムやソーセージに早くも飽きて来たこともあり、
この日に向かった屋台はSUSHI STAND的なお店。
そして買ったのはこちら。
SUSHI BURRITO(寿司ブリトー)
アボガド、レタス、サーモン、きゅうりということで、
少しでも野菜が入っていたので嬉しかったが、
これで7ユーロ=1000円はさすがに高すぎる。
サイズも小さくて、とてもお腹いっぱいにはならず、
ちょっと残念であった。
【2日目夜】
会社の方と和食居酒屋へ。
写真をほぼ撮っていないので省略。
日本でよく飲むアサヒスーパードライと、
枝豆とお好み焼きと焼きそばなどの一品料理系。
そして締めは醤油ラーメンであった。
まあ、典型的な醤油ラーメンであったが、
ほぼ満腹の状態で、残りは食べといて状態だったので、
なかなか食べ切るのが苦しかったのを覚えている。
【3日目昼】
あまりの野菜不足感に限界が来たので、
サラダを注文できるお店に行くことにした。
カプレーゼサラダ
読んで字のごとくであるが、
上からバジルソースをたっぷりかけていただくサラダ。
野菜不足の真っ只中だったので、
これだけの量の野菜を食べられたのは良かった。
それに、チーズのクオリティも高かったので、
なかなか良い昼ごはんではと思ったのだが、
これで17ユーロ(約2400円)というのはさすがに厳しい。
向こうでも野菜の高騰を痛感したわけである。
しかも、屋外でこのサラダだけ食べるのは…寒い!
【3日目夜】
会社の方々と、
いわゆる「ドイツ料理」が食べられるお店へ。
すると、いわゆるお店の方の「おまかせコース」であった。
まず全員の前に運ばれてきたのはこちら。
昔ながらの製法で作られる歴史あるビール。
銅褐色の見た目にふさわしい濃厚な味わいで、
ホップの香りと苦みが効いたビールである。
美味しいのは美味しいんだが、
問題はそのビールが半ば強制的に無限おかわり状態であること。
半分くらい飲んでいたら、
「空けろ」的なことを言われて、
新しいものをドンと置かれる。
新手のハラスメントをお店側がしてくるという、
日本ではまずありえない展開。
この日は自分のお金ではなかったので、
まあ気にせず飲んでしまったけれど・・・。
なんとか、別の種類のビールをお願いして、
出てきたのが、こちらのピルスナー。
普段から飲みなれたタイプのビールで、
爽やかな印象もあって飲みやすく、
個人的にはこちらの方が好きかなという印象。
ただ、店員さんには苦い顔をされた。
(よほどアルトビールを愛しているのだろう)
肉盛り合わせ
そして、メインディッシュとして出てきたのが、こちらの大皿。
ドイツ名物のアイスヴァインも入っており、
巨大ソーセージ、鹿肉、雉肉、豚スネ
など、盛りだくさんの肉の山に、
数種類のじゃがいも、ザワークラウトなども入っている。
これは昼をサラダにしておいて大正解である。
そのくらい、とにかくこの日は肉を喰らった。
この量の大皿が10人に対して2枚、
つまりは5人で1枚。
とんでもないボリュームである。
アイスヴァインは後述するとして、
ロースト骨付き肉3種は、
脂も少なくて良質な肉で美味しかった。
巨大ソーセージも、
ちょっと塩気が強かった気もするが、
ビールとの相性は抜群。
昔ミュンヘンで食べた白ソーセージも食べたかったが、
今回のタイプもアルトビールには合っていた。
数種類のじゃがいもは、
フライドされているものだったり、
粉と混ぜてモチモチしたニョッキっぽいものもあったり、
完全なるマッシュタイプもあって、
飽きずに食べることができた。
でも、おそらくこれがごはんの代わりなのだろう、
こちらもあまりに量が多すぎた・・・。
アイスヴァイン
こちらが名物アイスヴァイン。
塩漬けにした豚のモモ肉を長時間煮込む料理だが、
外側のぷるぷるの脂身のところを取り除いていくと、
登場してくる赤身の部分がとにかくおいしかった。
脂身好きな人は、脂身にチャレンジしてもいいかもしれないが、
個人的にはちょっとかじる程度でよくて、
赤身部分がとにかく美味しかった。
一緒につついた5名の方々も、皆さん赤身部分を食べており、
ここだけが飛ぶようにどんどん消えていった。
デザート
肉の大皿は一定時間ではけて、
最後に出てきたのは謎のデザート。
パイ生地とクリームとシナモン。
タイトルは不明だが、とにかく甘かった。
肉の大皿の終盤で、
店員さんが自分に最後のひとかけらを食べさせる、
という謎のルーティンが発生し、
デザートでもやらされたのはキツかった。
もう33なのに・・・。
【4日目昼】
昼飯としては最終日。
さすがに前日にたくさん肉を食べたので・・・、
と思っていたのだが、
また2400円のサラダを食べるのもな・・・。
と迷い、最終的にはドイツっぽい屋台に行くことに。
そして購入したのは、こちら。
ホットハムサンド
前日に懲りずに肉料理に走ったわけだが、
もう最後だし、いっちゃえ、という感覚である。
でもこのホットハムサンドは、
今回の旅で食べてきたハムソーセージ系では一番美味しかった。
直前までしっかりローストされていたからか、
ジューシーさもあり、肉の旨味も残っており、
コールスローとの相性も良かった。
ローストチキン with フレンチフライ
こちらのチキンもなかなか食べ応えがあってよかった。
実をいうと前日に鶏系の肉をあまり食べられなかった後悔があったので、
その無念を晴らすことができたのは良かった。
そして相変わらずのケチャップ・マヨネーズかけ放題はスゲーな。
えんどう豆スープ with ソーセージ
そして、何よりも当たりだったのが、こちらのスープ。
大量のえんどう豆とジャガイモがメインのスープだが、
とにかく寒かったので、心も体も温まる一杯であった。
豆にもジャガイモにもしっかり味がついていて、
ホロホロにとろける食感で素晴らしかった。
ソーセージもアブラが少ないタイプで、
そこまで肉々しくない感じがちょうどいいバランス。
スープがもう1種類あって、
そちらはトマトスープっぽい見た目をしていた。
パンをつけて食べるタイプのようで、
すでにホットハムサンドを食べていたので、
上記の豆スープにしたわけだが、
もっと早くこのスープ屋さんを見つけていれば…。
これが昼飯で唯一後悔が残った点である。
【4日目夜】
会社の方のおすすめのアイリッシュパブに行くことに。
そこでまずでてきたのがこちら。
HOP HOUSE 13 LAGER
ギネスのラガービール。
イギリスの方のオススメの一杯で、確かに美味しかった。
軽快でフルーティな味わいで、かなり爽やかな印象だった。
前述のアルトビールとは違い、下面発酵製法らしい。
ギネスって黒ビールのイメージだったので、
こういうオーソドックスなラガーがあったのが驚きだった。
そして料理はこちら。
フィッシュアンドチップス
本場のアイルランドでは、
贅沢をしたい週末の夜などに、
ラガービールとともに、
このフィッシュアンドチップスをひとり一皿食べるのが、
最大の贅沢らしい。
ということで、今回もひとり一皿の注文。
ただ、見ての通り、大きいんですよ。サイズが。
何の白身魚を使っているか知らないが、
長くて分厚くて、とにかくボリューミィ。
でも味は良くて、そのままでもそれなりに食べられる。
ただ、さすがに味変しないと飽きてくるので、
タルタルソースや、グリンピースのソースなどを使って、
少しずつ懸命に食べていくのであった。
フィッシュ用のビネガーの類もあったが、
個人的にはレモンとタルタルが一番美味しかった。
ということで、
4日目までが終了したわけだが、
5日目は、ほとんど観光して空港へ向かうだけで、
いつもの朝食を除き、
ほとんど食べることができなかったので、
食生活編はここまでとする。
全体を通してとにかく肉が多く、
こんな食生活を送っていたら、
絶対健康に影響を及ぼすだろうなと思った。
でもまあ、西ドイツらしい食事を色々と味わうことができたので、
その点については良かったのではないかと思う。
ということで、後編(最終日)へ続く。