新規開拓シリーズ、お次は千葉方面へ。
京成八幡の名店を訪れてみた。
その名も、長男もんたいちおさん。
TRY2020新人賞のつけ麺部門で第3位に輝いたお店なので、
いつか行く機会が無いかなーと伺っており、
今回、念願の訪問となった。
メニューは、つけ麺一本勝負という感じで、
トッピングや、麺の量くらいしか選ぶ余地が無い。
それだけ自信のあるつけ麺なのだろうと思い、
期待しながら、行列に並ぶこと数十分。
ようやく店の中へ。
麺がとてつもなく太いらしく、
茹でるのに15分かかるので、回転も遅めとのこと。
それがお店のウリなのだから仕方ない。
おとなしく待つことに。
そしてようやく着丼。
特製つけ麺 (並盛:1000円)
ビジュアルからして完全にアタリであることを確信した。
さて、まずは注目の麺から。
麺
こちらが噂の超極太麺である。
茹でに15分かかるのも納得の太さ。
これまで食べてきたどの店の麺よりも太い気がする。
まず1本、オンリー麺すすり。
「ガシッ」とか「ゴワッ」とか、
そういう荒々しい効果音が良く似合うほど、
強烈なインパクトのある食感。
でも、固いわけではなく、しっかり噛み切れる柔らかさ。
モチモチ感が凄くて、中身がぎっちり詰まっている感じ。
1本食べるだけでも、すでに食べ応えが凄い。
麺と塩だけでも美味しそうな麺であった。
これは並盛にしておいて正解。
スープ
そんな極太麺に合わせるのだから、
相当濃厚じゃないと合わないよなーと思っていたら、
予想通りの超濃厚スープ。
着丼時から、グッツグツに加熱されており、
スープの湯気とともに濃厚そうな豚骨魚介の香りが立ち上ってくる。
麺は冷たいので、簡単に冷えないようにという工夫なのだろう。
凄くありがたいサービスである。
(なお、途中での温めなおしも可能らしい)
さっそく麺をつけて頂くと、
豚骨が強めの豚骨魚介スープが口の中一杯に広がる。
このくらい豚骨が強くないと、麺に負けちゃうんだろうな、
と思うくらい、豚骨が力強いタイプの豚骨魚介。
そして粘度も非常に高い。
油断すると、スープがなくなってしまうのでは、
と思うくらい、ドロッドロ。
ここまで濃厚なものは久々に食べたので、
個人的には非常に懐かしい気持ちにもなった。
このスープ、豚骨や鶏ガラ、煮干し、鯖節など、
10種類以上の様々な素材を2日間かけて煮込んで作るとのことで、
他に類を見ない濃厚さであった。
トッピング
特製トッピングということで、かなり豪華なラインナップ。
・豚ロースレアチャーシュー
・鶏むねレアチャーシュー
・味玉
・海苔
・白菜
白菜が乗っているのは珍しい。
サッパリしていて箸休めのひとつとしても優秀だが、
スープにつけても美味しい。
ただ、スープをよく吸うため、
麺につける分のスープがなくなりかねず、諸刃の剣である。
また、チャーシューが豚も鶏も非常にクオリティが高い。
豚は鮮やかなピンク色が美しく、
それでもしっかり火が通っていて、
旨味も強いし、脂も口溶けが良くて美味しい。
鶏の方も低温調理のレアチャーシューで、
しっとり柔らかく、でも表面はしっかり味がついていて、
単体で食べても、麺と一緒に食べても美味しい逸品。
味玉と海苔はそこまで特筆すべき点はなかったが、
普通に美味しかった。
付け合わせ
付け合わせは日替わりとのことで、
本日の付け合わせは、
ネギと特製のニンニクだれであった。
ニンニクだれは、色的に少し辛いのかな、とも思ったが、
味噌の色のようで、辛さはそこまで感じなかった。
加えると、一気にニンニクのコクが押し寄せるので、
ニンニク好きにはたまらないつけダレ。
スープとも相性良くて、素晴らしい味変であった。
スープ割
このスープ割がまた美味い。
割るスープがすでに白濁しているので、
スープで割ることによりきれいに塩分だけ下がって、
旨味は割る前よりも増した感じになり、
最後まで飲みごたえ抜群のスープであった。
ということで、
とにかく極太麺のインパクトが強かったこちらの一杯。
これだけ太いと、さすがに好みが分かれるのかもしれないが、
個人的には、好きな部類に入る。
その麺に合ったド濃厚スープも美味しかった。
最近、中々こういう尖ったお店は減ってきているので、
ぜひ独自のスタイルを貫き続けてほしいところである。
極太麺好きの方は、ぜひ!