新規開拓シリーズは前回前々回と池袋方面であったが、
今回から南へ進路を取り、渋谷方面へ。
まずは、ようやく行けた渋谷の名店を紹介する。
それがこちらの「はやし」さん。
昼営業のみかつ日曜休みというなかなか異色な営業形態のため、
なかなか行けなかったお店である。
近年、百名店に選ばれたことや、友人からの推薦もあり、
ずっと気になっているお店ではあったのだが、
今回やっと行くことができた。
渋谷のマークシティ横の坂を登り切った先にあり、
この日は暑かったのでなかなかしんどかった。
行列は5人ほどだったのだが、
すぐにスッと消えていった。
かなり回転が速そうである。
それもそのはず、
メニューは
・らーめん
・味玉らーめん
・焼豚らーめん
というシンプルすぎる構成。
しかも、大盛や、上記以外の追加トッピングは存在しない。
たしかにこの3択というシステムなら、
メニューを覚えるのもだいぶ楽だろうし、
わずらわしいオペレーションからは解放されるだろう。
だからこの回転の速さなのかと納得した。
何かに特化するって大事なのかもしれない。
メニュー選択は、味玉か焼豚か迷ったのだが、
焼豚らーめんは味玉入りだったので、そちらを注文した。
焼き豚らーめん 1200円
オーソドックスだがウマそうなビジュアル。
スープはやや濁り気味だが、油の層は無くスッキリしていそう。
そんなスープからひとくち。
とんでもなくレベルが高い青葉系。
それが第一印象である。
さらにブラッシュアップさせたような印象を受けた。
カツオや煮干しなど、様々な魚介系の旨味と、
豚骨や鶏などの動物系スープのまろやかさがちょうどよくブレンドされていて、
たまらなく美味しい。
そこに合わせる麺は歯応え強めの低加水中細麺。
中太麺と表現している雑誌もあったが、
個人的には中細ぐらいかなと思う。
ただこれが、スープの濃さや粘度に怖いくらいぴったり合っていて、
すする手が全く止まらなかった。
トッピングは、
・チャーシュー×4枚
・味玉
・メンマ
・ネギ
・海苔
というシンプルなもの。
メインのトッピングであるチャーシュー4枚が非常に素晴らしく、
チャーシュー増しにしたことを全く後悔させないクオリティ。
火がしっかり通っていて、ホロホロタイプなのだが、
脂身がそこまで多くなく、それでこのホロホロ感は凄い。
たまたまかもしれないが、
角煮かと思わんばかりの大きさの切れ端部分が入っていて、
ボリュームとしても大満足であった。
レアチャーシューも良いが、たまにはこういうのもいい。
また、味玉の塩気も抜群。
食べログを見ると、全体的に塩辛いというレビューもあるのだが、
毎日食べているわけではないので、
たまに食べるラーメンはこのくらい塩辛くなきゃだめだよな、
と個人的には思う。(異論は認める)
ということで、
行列が絶えない人気店の一杯は、さすがのクオリティであった。
TRY2020のミックス部門で第5位にランクインするのも頷ける。
なんだろう、派手さは無いが、定期的に食べたくなる魅力を感じた。
なお、14時前後で売り切れる日もあるらしいので、
訪問の際はなるべく早めに行くことをお勧めする。