腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

530. ココナッツクリームのまぜそば_マンガリッツァポークのチョリソー@海老丸(神保町):暑い日にぴったりの爽やかな甘さが特徴の冷やしまぜそば!味変で劇的に化けた一杯!

これまで海老丸さんの限定ラーメンは時系列で紹介してきたのだが、

今回はたまたま新限定登場初日に食べることができたので、

順序を変えてタイムリーに新作を紹介していこうと思う。

 

本日から登場したこちらの一杯のメインは、

ラーメンに入っているのは正直聞いたことがないココナッツ

デザート、スイーツなどではよく見るものの、

食べるメニューに入っていることすら少ない食材である。

 

ココナッツと言えば甘いイメージしかなかったので、

それが中華麺と合わさるとどうなるのか正直全くイメージが付かなかった。

それでも毎回必ず美味しいのが海老丸さんの限定なので、

今回も迷わず注文することにした。

 

ココナッツクリームのまぜそば

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今回もまた色鮮やかな一杯。

ソースは写真では見づらいがココナッツらしく乳白色をしていた。

まずは麺とソースから一口頂くと、

ココナッツの独特な爽やかな甘さが口の中に広がるのだが、

不思議とラーメンっぽさも残っていて、美味しい。

ココナッツの甘味は結構強めなので、苦手は人にはきついかもしれない。

僕自身もココナッツの甘味はそこまで好きな甘さではないので、

正直最初の一口を食べた段階では、

序盤は美味しく食べられそうだけど、後半飽きてしまうかも・・・

そんな心配がよぎったのが正直なところである。

でも、まったくそんな心配は無用であった。

さすが海老丸さんというべきか、

ここから何段階にも及ぶ味変祭りが開催されるのである。

 

遅ればせながら、トッピングを紹介すると、

・マンガリッツァポークのチョリソー

・レアチャーシュー

・ベビーリー

・ライム

ゴールドキウイ

・玉ねぎ

・ボイル海老

・プチトマト

・フライドガーリック

といったラインナップ。

いつにもまして多種多彩である。

 

なかでも、メインのチョリソーが素晴らしく、

肉の旨味と噛んだ瞬間に吹き出す肉汁がたまらない。

また、程よいスパイシーさがあるので、

甘いソースと交互に食べると、丁度良いバランスになる。

マンガリッツァポークは初めて食べたのだが、そのジューシーさは感動ものだった。

正直、冷えているのに肉汁が噴き出すウィンナーは食べたことがなかった。

 

なお、マンガリッツァポークとは、

ハンガリーではなんと国宝に認定されている豚である。

 

↓見た目はこんな感じ

 

 

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世界で脂肪率が最も高い豚とされ、濃厚な赤身の他に良質な脂も取れるらしい。

大量捕獲により一時期絶滅寸前の状態に陥ってしまったそうで、

2004年にはその希少性から国宝に指定されたそう。

国宝なのに食べていいのかどうかは疑問だが、今は数が増えたので大丈夫とのこと。

肉質がよく脂の融点が低いのが特徴で、

ビタミンミネラルも多く、飽和脂肪酸を多く含んでいるため腸にも優しい

こんな願ったりかなったりの豚肉、買うしかないじゃん!

と思って、調べてみたら1kgあたり4000~5000円が相場という超高級品と判明。

そんな高級品を食べる機会を与えてくれた、店長さんに感謝である。

 

ウィンナー以外のトッピングとしては、

ゴールドキウイ、ライム、プチトマトあたりは、

それぞれちがった酸っぱさを持っているので、

麺の合間合間に食べると、非常にいいアクセントとなり、食べていて楽しい。

 

地味にいい仕事をしていると思ったのが、フライドガーリック

上述のほんのり残っているラーメンっぽさというのは、

きっとこのガーリックのおかげなのだろう。

 

ということで、ここまででも、もう十分すぎるくらい味変を堪能したのだが、

さらにもう一段階、革命的な味変を残しているのが海老丸さんの凄いところ。

 

↓カレーソース

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このカレーソース、冗談抜きで最高の味変

海老丸のまぜそばでこれまで出てきた味変の中でもトップクラスの変身ぶりだった。

正体は判らないけど、マヨネーズ系のソースと混ぜられたカレーという感じであり、

程よい辛みとココナッツソースの甘味が合わされると、

もう完全に別次元の美味しさに昇華したのである。

序盤に感じた、後半飽きるかもという不安が嘘のように、箸が止まらなかった。

ココナッツミルク入りのカレーは食べたことがあるが、

ココナッツがメインで、そこにカレーで味変という発想は無かった。

あまりに美味しすぎたので、カレーソースの消費が激しく、

慌ててペースを戻して最後までカレーがいきわたるように食べていったのであった。

 

帰り際、店長さんに

「カレー増し、もしできたらしたかったです」

と伝えたところ、

「言ってくれればサービスしたのに~」

とのありがたきお言葉を頂戴したので、

次に本メニューを頼むことがあれば、カレーソース多めで挑みたいと思う。

 

ということで、

味変祭りと言わんばかりの多彩な顔を持った冷やしまぜそばであった。

ココナッツ&キウイの甘み、

チョリソー&カレーの辛味、

ライム&キウイ&プチトマトの酸味、

玉ねぎ&ベビーリーフの苦味、

ガーリック&海老&レアチャーシューの旨味

というかたちで、5つの味覚が2種以上あるのが、凄く印象的だった。

また、カレーソースの味変がとにかく劇的であり、

味変でここまでガラッと変わったメニューは初めてかもしれない。

 

本日からの提供なので、おそらく来週前半ごろまでなのではないかと推測されるが、

ココナッツが嫌いでない方には、ぜひ食べてみて頂きたい一杯である。