※本記事の内容は外出自粛要請が出る前に訪れた際のものです。
とある研修で牛込柳町に通い始めることとなったときに、
牛込柳町のラーメン屋を調べて真っ先に出てきたのが、
こちらのお店である。
駅からも近いので、その研修があるたびに店の近くは通っていたのだが、
いつもいつも行列だったので、
その研修の昼休み時間には行くことができず、
また、行けそうな日に限って休業日と重なるなど、
なかなか行ける機会がなかった。
今回、たまたま休講のタイミングと営業日が重なり、行くことができた。
メニューとしては
基本的には中華そばのみ。
そこにトッピングをどうするかというシンプルな構成である。
今回は定番の得のせ中華そばを選択した。
なお、麺の量は小・並・大から選ぶことができるが(価格差100円)、
そのあとに講義がひかえていたので、今回は並にした。
なお、今回はたまたま座っていた席が店の外に面している側だったが、
席の奥側を向いた席に座ることができれば、
調理工程をライブのように見ることができるらしい。
後日、麺の手もみ工程はyoutubeで見ることができたが、
待っている間にこれを見れると思うと、いっそう食欲が増して良いかもしれない。
得のせ中華そば
まずは着丼時から食欲をそそる豪快な盛り具合である。
いくら特のせにしたとはいえ、
ここまで溢れんばかりにギリギリまで盛り付けられているお店は少ない。
とくにメンマの量は尋常ではなく、メンマ好きにはたまらないと思う。
まずは、スープから。
スープの表面には香味油の層がうっすらとコーティングされている。
しっかり混ぜてからいただくと、
煮干しの強烈な風味が押し寄せたあと、動物系の旨味も背後に感じられて、
真新しい感じではないが、王道の美味しさである。
ジャンルで行ったらWスープ系の醤油ラーメンといったところなのだが、
若干のえぐみを感じるほど魚介系のインパクトが強め。
香味油の層はあるものの、混ぜるとそこまで油っぽさは感じない。
そして、今回の主役、青竹による手もみ麺である。
若干平打ち気味で、独特のウェーブが掛かっている麺は、
とにかくそのもちもち食感が特徴的で素晴らしく、歯切れも良い。
それでいて、ちぢれ部が効率よくスープをすいあげてくるので、
もう、麺とスープだけで全く飽きが来ない美味しさなのである。
手もみによるランダムな感じもすごく良くて、
細いところと太いところで微妙に食感が違うのも楽しい。
続いてトッピング。
・肩ロースのチャーシュー
・メンマ
・ネギ
・味玉
・海苔
というラインナップ。
写真の通り、かなりの量が盛られているので、小食の人には厳しいかも。
肩ロースチャーシューは5-6枚入っていた気がするが、
かなり厚切りの良質なロース肉で、食感はしっかりめでジューシー。
レアタイプではなく、昔ながらのしっかり煮込まれたチャーシュー。
肉々しいチャーシューが食べたいという人にはオススメである。
メンマは、かなり細いタイプなのだが、
やや硬めの歯ごたえとしっかりした味付けが特徴である。
ビールのつまみにも最高だなと思うくらいの逸品で、
それがこんなに贅沢な量盛られているというサービス精神に頭が下がる。
ネギは、食べているときは判らなかったが、切り方を変えて2種類入っているらしい。
たしかにラーメンにしてやや大ぶりに切られているなーとは思ったが、
シャキッとした歯ごたえが心地よく、良いアクセントになっていた。
味玉は、そんなに印象に残っていないのだが、
スープにしっかりマッチした半熟タイプであった。
海苔は、かなりの大判で、なんと3枚も乗っている。
だいたい特製だと1枚だけ乗っていることが多いが、
海苔まで増してくれるのは正直ありがたすぎる。
ということで、
トッピングに見られる豪快さと、スープや麺に見られる繊細さが両立した、
非常にバランスのいいWスープ系の醤油ラーメンであった。
調べてみたところ、店長さん出身の山形がルーツのラーメンらしい。
基本的にランチ限定のみの営業で、
金曜日と、第2第4木曜日がお休みという独特な営業スタイルであるが、
オーソドックスな醤油ラーメンが好きな方、
手もみのちぢれ麺が好き方、
にはぜひ行って頂きたいお店である。