自粛要請明け、1発目のラーメンは、八咫烏さんの限定麺に行くことにした。
訪れるのは2月以来なので、約3か月ぶりとなる。
今回の限定麺のタイトルは、
「PRAYING RUN 酢豚」
ということで、
UVERworldさんの曲名が冠せられている。
直訳すると、「祈りながら走る」ということになるのだが、
コロナ禍の中で、1日も早い収束を祈りながら走り続けている、
まさに今の状況を表しているようなタイトルである。
twitterで「至極の出来」と表現された店長さんの自信作であり、
これを食べに行ける幸せを噛みしめながら、
行列の後ろにソーシャルディスタンスを保ったまま並んだのであった。
PRAYING RUN 酢豚
酢豚と聞いていたので茶色一色を想像していたのだが、
メインカラーはまさかの赤!
その正体は、ビーツとパイナップルのすり流しであるとのこと。
さらには、彩のある野菜たちが盛りだくさん載っている。
ホント、毎回毎回盛り付けだけで感動的なのである。
まずは麺とスープ(ソース)から。
ビーツの独特な甘さのある真っ赤なすり流しに、
ケチャップ強めの黒酢餡の酸味がまさにベストマッチ。
特製の平打ち麺に絡ませて、一気にすすっていくと、
それだけでも、一つの作品と言えるくらいの美味しさが押し寄せる。
でもそれは、序章に過ぎなかった。
本番はやはりメインの豚肉である。
レモン漬けしてから揚げているという豚肉は、もう本当にヤバかった。
まずは肉だけ食べたのだが、
サクサク感も程よく残りつつ、噛んだ瞬間肉汁がジュワっとあふれ出す。
そのあとでやってくる脂の甘味といい、肉の旨味といい、
どうやったらここまで美味しくなるんだろう。
以前、八咫烏さんで食べたイベリコ豚角煮※に匹敵する美味しさであった。
そして、その豚肉を餡とすり流しに絡ませまくって、
麺とともに口の中に放り込むと、もう完全なる酢豚であった。
さらには、オリーブオイルで素揚げしてある野菜やネギも非常に美味しく、
ひとくちごとに違う野菜が顔を出すので、食べてて全く飽きなかった。
ちなみに今回の限定お茶は
ほうじ茶レモンティー
これまた、さっぱりして美味しかった。
やはりほうじ茶は中華に合うなーというのと、
レモンとほうじ茶がこんなに合うなんてという驚き。
レモングラスによる香りづけとほんの少しだけ砂糖を加えているらしい。
酢豚とはまた違った酸味で、爽やかになるので、
麺の合間合間にちびちび飲みたくなる感じであった。
生しらすとたでのおすし
今回の限定ご飯。
手巻き寿司タイプである。
まあなによりシラスが絶品なのと、
酢メシが非常にマイルドで優しい味なんですよ。
なんだろうなこの酸味はと思ってtwitterを調べてみると、
なんと、ザクロの酢らしい。完全にはじめましてである。
たで食う虫も好き好きということわざもあるから、
たではきっと癖のある味しているのかなと予想したけど、
全く感じないから、きっとザクロの酢がそのあたりもカバーしているのだろう。
今回、餡の黒酢、お茶のレモン、寿司のザクロ酢という3種の酸味があったが、
同じ酸味でも全く違ったものであり、味の奥深さを改めて感じた。
ということで、
店長さんの自信作というだけあって、強烈に脳に刻み込まれた一杯だった。
ラーメン×酢豚、まさに異次元の一杯である。
今まで食べた中でも3本の指に入るだろう酢豚が、
まさかラーメン屋で味わえることになるとは思わなかった。
野菜も非常にたくさん入っていて、野菜不足も多少緩和できた気がする。
5/27から始まった今回の限定、おそらくもうしばらく提供されると思うので、
未知の味を楽しみたい方はぜひ行ってみてはいかがだろうか。
※八咫烏さんレギュラーメニュー
※八咫烏さんの豚肉といえばこちら
※前回食べた限定