夜風が涼しくなってきた今日この頃。
海老丸さんの最後の冷やし限定が今週金曜で終わるという知らせを聞いた。
その瞬間、
この最後の一杯を食べないと、この夏を終えることができない。
という思いが頭の中を駆け巡った。
正直、
八咫烏さんの松茸限定や、
巌哲さんの限定冷やしカレー
にも惹かれたのだが、
今年の海老丸さんの冷やし限定を
ほぼ全種類制覇している私としては、
ここで食べ損ねたら後悔しそう、
という思いの方が若干強かったのだ。
店の前に到着すると、並びはひとりだけ。ラッキー。
限定を注文することは決まっていたので、
メニューを見る必要は無かったのだが、一応読んでみる。
時間があったのでじっくりと読んでみると、
意外と頼んでいないメニューがあることに気付く。
その中のひとつに、
海老丸さんの名物ツマミであるウフマヨがあった。
その評判がすこぶるいいのはtwitterなどで知っていたのだが、
今更ながら注文してみることに。
ちなみに、ウフマヨ(Oeuf Mayonnaise)とは、
ゆで卵にマヨネーズをかけるというシンプルな料理で、
フレンチでは一般的な前菜であるらしい。
フレンチ出身の店長さんだけあって、さすがである。
そして、ツマミを頼むからには酒がないと始まらない、
ということで、白ワインも追加。
まずは、仕事の疲れを癒すことにしたのであった。
ウフマヨ with 白ワイン
いやー、頼んで大正解。
控えめに言って、最高であった。
まず、卵はただのゆで卵ではなく、燻製の半熟味玉。
これだけでも十分美味しいのに、そこに特製ソースがかかっている。
今日はカレー風味のソースということで、ややピリ辛だったのだが、
まろやかな燻製の卵との相性は抜群で、とんでもなく美味しい。
白ワインも進む進む。
翌日仕事だというのに、
勢い余っておかわりしそうになるくらいであった。
ソースによっては、赤にも合いそうである。
添えられた野菜たちをソースにつけて食べるのも美味しい。
これがたった250円というのだから、驚きである。
それにソースが毎回違うから、行くたびに楽しめる。
評判が良いのも納得である。
次は違うソースのウフマヨを食べてみたい。
冷やしトウモロコシらーめん
さて、今回のメイン。
最後の冷やしラーメンの登場である。
まず驚いたのは、その黄色の濃さ。
トウモロコシ系ラーメンは、何軒かで食べているが、
ここまで黄色が濃いのは初めてな気がする。
飲んでみると、ただトウモロコシの味だけがするわけではなく、
甘味と酸味と塩味が非常に良いバランスのスープとなっている。
植物系スープならではの爽やかさも併せ持っているので、するする飲めてしまう。
店長さんの解説によると、
最後まで飽きが来ないようにお酢の酸味を効かせているとのこと。
でも、その酸味が非常に柔らかく全体を包んでいる感じで、
トウモロコシの旨味をより一層引き立てているのがありありと感じられる。
そして、ポイントは、
お酢を加えた後に煮詰めることで、
お酢の酸味のカドをとってあげていることだそう。
どうりで、いやな酸味もなく、するする飲めるわけである。
いやー、勉強になります。
そしてトッピングは、いつにもまして豪華なラインナップ。
・レアチャーシュー
・プティ フォアグラ
・イチジク
・焼きトウモロコシ
・芽ネギ
・海老
・パプリカ
・食用菊
特筆すべきはもちろんフォアグラのソテーである。
↓こちら
見た目でわかる表面の香ばしさ。
ひとたび噛めば、ジュワっとあふれだす濃厚な旨味にやられること間違いなし。
スープの爽やかさと対照的な濃厚さが非常に良いアクセントとなっている。
表面はあれだけ香ばしいのに、中は微妙にレア気味。
それもまた焼き方のテクニックなのだろう。
非常に美味しかった。
他のトッピングの中では、焼きトウモロコシの甘さが際立っていた。
しっかり焼かれているので、香ばしさも楽しむことができた。
〆のリゾット
いつも美味しい〆リゾットなのだが、
やはり今回はトウモロコシの甘味が際立つリゾットになった。
でもその甘味が案外チーズと相性が良く、
店長さんの解説通り、最後まで飽きが来ない一杯であった。
なお、フォアグラソテーが2つあったので、
ひとつを残しておいたのが、大正解であった。
ただ、失敗だったのは、ウフマヨのカレーソースをここまで残さなかったこと。
ここまで残して、さらに味変すればもっと美味しかったはずなのに・・・。
ということで、
最後に少し悔いが残ったが、
この夏の最後の冷やし麺は、非常に充実したフルコースであった。
こちらの限定、金曜日までということで、
あと2日で終わってしまうそうなので、
まだ食べられていない方はぜひ!