腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

476. 鶏・煮干・蛤のトリプルSOBA@むぎとオリーブ(銀座):旨味の三重奏と豪華なトッピングに心を奪われ、追いオリーブオイルにとどめを刺される独創的な一杯!

場所はGINZA SIXの裏側、何軒かラーメン屋さんが連なっている並びにある一軒。

この通りは「九代目けいすけ」「九州じゃんがら」「東京油組」などがあり、

各店がしのぎを削っている。

そのなかで食べログ3.8という人気を誇っているのが、

こちらの「むぎとオリーブ」さん。


到着したのは19時を過ぎていて夕食時だったので行列を覚悟していたが、

待ち人数はたったのひとり。これはラッキー。

すぐに食券を買うことになった。

どうせ並ぶだろうと思って、下調べが十分でなかったので、

とりあえず、看板メニューと思われる。

鶏・煮干・蛤のトリプルSOBAを購入。

お腹もすいていたので、サイドメニューのキーマカレーもノリで注文してみた。

 

実際には、

・鶏SOBA

・蛤SOBA

・鶏・煮干・蛤のトリプルSOBA

・濃厚玉子のまぜSOBA

・鶏と蛤の濃厚つけ麺

など、かなり豊富なメニューがそろっている。

なお、この店ではSOBAと英語で表記するのがルールな模様。

外国の方も多く訪れていたので、その影響だろうか。

 

周りのお客さん(常連さん風)は、鶏SOBA蛤SOBAなど、

単独スープ系を注文する人が多かったので、

今度来たときはそちらの味も確かめてみたいと思った。

 

鶏・煮干・蛤のトリプルSOBA(特製)1280円

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たっぷり入った蛤と、きれいに結われたなるとが印象的なルックス。

レアチャーシューたちも実に美味しそう。

 

でもまずは、メインのトリプルスープから。

一口すすると、大山鶏からとったという鶏油の風味が口いっぱいに広がる。

そして、あとから蛤と煮干しの旨味がじわじわとやってくる。

たしかにトリプルパンチである。

醤油も塩気がきつ過ぎずまろやかでちょうどよいレベル。

鶏油のぶん最初の印象は鶏が強めだが、それぞれで主張があり、良いバランス。

蛤は三重県の桑名というところから毎日直送している新鮮なものであるとのこと。

産地にまでこだわった新鮮素材で作ったスープは確かに美味しい。

 

麺は京都の老舗製麺所「ていがく」さんと開発したものとのこと。

店名に「むぎ」と入っているだけあって、小麦へのこだわり方が半端ない。

北海道だけでも20種類以上の小麦を使い分けているとのこと。

ややパツパツ気味の歯切れの良いタイプの麺で、

こういった淡麗系スープにはよく合っている。

正直、小麦の細かい味の違いまではわからないのだが、

スープとの合い方といい、麺そのものの味といい、

とにかくクオリティが高い麺であることはひしひしと感じられた。

 

続いてトッピング。

・低温調理鶏チャーシュー×4

・低温調理豚チャーシュー×2

・味玉

・蛤×4

・結われたナルト

・素揚げ長芋

・海苔

・ネギ

三つ葉

とかなり多彩。

フレンチ出身の店主ということで、

フレンチの技法を取り入れた低温調理チャーシューがこだわりらしく、

たしかに鶏も豚もどちらもかなりのハイクオリティであった。

正直、美味しかった豚をもう一枚食べたかった。

スープでどんどん熱が入ってしまうので、

早めに食べることをおすすめする。

 

蛤は、食べ終わった後に捨てられるように殻入れも出してくれるので安心。

小ぶりだが旨味はたっぷり閉じ込められているので、

全部食べ切らずにしばらくスープに沈めておいて出汁を出させても良いかもしれない。

 

長芋の素揚げは、ラーメンの具としてはなかなか珍しいのではないだろうか、

口当たりはサクサクとしていて、粘り気はそこまで強くなく、

そこまでスープを吸うわけではないが、口直しとしてアリだと思う。

 

味玉も、卵の産地にこだわったブランドものらしく、

たしかに卵黄の味が濃い美味しい玉子であったのは記憶している。

(どこの卵だかメモするのを忘れてしまった)

 

 

 

美味しい具たちに夢中になって食べていると、

すでに終盤戦というくらい麺がなくなってしまったのだが、

ここで、卓上にオリーブオイルがあることに気づいた(遅すぎる)。

この店の名前に「オリーブ」が入っていたことをすっかり忘れていた。

 

卓上のオリーブオイル

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慌てて、中身を確認し、数滴垂らしてみる。

するとどうだろう。

これまで純和風だったラーメンが、一気に洋風になるではないか。

序盤にあった鶏油がほとんどなくなってきて、

油が足りないなーと思ったところに追加できるのは良いバランス。

そして、貝出汁メインになったところにオリーブオイルが入るわけだが、

貝出汁とオリーブオイルの相性が凄まじく良い。

そのあまりの美味しさに、

MOCO'Sキッチンも顔負けなレベルで追いオリーブしまくってしまった。

 

キーマカレー

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ノリで頼んでしまったキーマカレーであったが、

そこまで辛すぎず、私でも食べられるくらいの辛さだったと思う。

ただ、ラーメンがかなり繊細な味のラーメンなので、

相性はと言われると、微妙なところ。

単体で食べる分には十分美味しかったし、

こちらも追いオリーブしてみたら美味しかった。

カレー好きの方にはお勧めである。

 

ということで、

トリプルスープに追いオリーブという、

なかなか他にはない面白いラーメンであった。

食べログの好評価も納得である。

次回は、単独スープかつけ麺か、ほかのメニューにも期待大である。