前回、圧倒的な蟹の濃度と油の量に度肝を抜かれた「さんじ」さん。
毎回通りかかるとすごい行列になっているのでスルーしてしまうのだが、
今回はたまたま列が10人くらいだったので、チャンスと思い並んでみた。
今回は、もうひとつの看板メニューである濃厚煮干に挑戦。
蟹のときは油がすごいことになっていたので、
今回はしっかりと体調を整えて臨んだ。
店長さんのtwitterを確認すると、
限定ラーメンが毎週のように出ていて、そちらも食べてみたかったのだが、
まずはレギュラーメニューを制覇しなければということで、
誘惑を捨てきって濃厚煮干を選択した。
食べログにて肉増しがお勧めされていたので、そちらも追加した。
濃厚煮干し(肉増し)850円(+300円)
まず盛り付けが素晴らしい。
圧倒的なチャーシューの数。
いくら肉増しとはいえ9枚はサービス良すぎである。
なお、肉増しにしない場合は2枚らしい。
意外だったのは、スープの色。
やや赤みがかった茶色をしている。
濃厚煮干系と言えばセメントのような灰色をしているお店が多く、
今回もそれを予想していたので、少しびっくりした。
一口飲んでみると、
煮干のワイルドな旨味がドワーッと広がるのであるが、
後味がなんともいえないまろやかさ。これはうまい。
どうやら煮干しだけの濃厚さではなく、濃厚な豚骨白湯も合わせているらしい。
煮干しの臭みというかエグ味的なものをうまく中和させているなーという印象。
ただ、蟹と同様、塩気がやや強めでめちゃくちゃジャンキー(褒め言葉)。
蟹のときのような油っぽさはないが、中毒性はすさまじい。
常連さんがここまで多いのも頷ける味であった。
麺はパツンパツンと歯ごたえがよいタイプの細麺。
浅草開化楼の角断面細ストレートというものらしく、スープとの相性は抜群。
麺の量はやや少なめだったので、後述のさんじ玉を頼めばよかったと後悔。
チャーシューは低温調理の豚ロースの極薄カットが9枚。
最初は鮮やかなピンク色で、スープの熱により後半は色が変わってくる。
薄切りなので、ボリュームはそれほどないが、麺や他の具と一緒に食べやすいタイプ。
ネギは、煮干しラーメンには定番となったタマネギと青ネギの2種。
やはりタマネギが美味しく、爽やかさとほのかな辛みが濃厚煮干しスープとよく合う。
さんじ玉
→日替わりで味が変わる「味付き替え玉(和え玉)」というやつで、
煮干し系ラーメン店ではよくあるタイプなのだが、日替わりなのは珍しい。
いつも替え玉をすると満腹になりすぎてしまうので、今回は頼まなかったが、
この日のさんじ玉は「すき焼き風」ということで卵入りのレアなタイプだったらしく、
隣で注文していた常連さんが美味しそうに食べていたので、
スープを飲み干した後に「頼めば良かった」と激しく後悔した。
ということで、
蟹に続き、煮干しも中毒性のある強烈なラーメンであった。
ハマる人はドハマりするであろう。
次回はtwtterで限定情報をチェックしたうえで、
さんじ玉を食べられるくらいお腹を空かせてから訪れたいと思う。