腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

432. Crazy Crab@さんじ(上野):ド濃厚なカニラーメン!crazyな油の量に耐え切れるか?

上野と稲荷町の中間地点くらいにあるラーメン屋「さんじ」さん。

実をいうと、本ブログを始める数年前に一度だけ行ったことがあるのだが、

その際にはあまり印象に残らなかったこちらのお店。

当時は食べログでもそこまで点数は高くなかった記憶がある。

 

ところが、先日久しぶりに店の前を通りかかったところ、

12時前にもかかわらずものすごい行列。

なんだこれは?

と思い、再度食べログを検索してみると、点数はなんと3.7超え。

 

これはもう一度行かなければ!

と思い、食べログをよくよく見返してみる。

 

すると、メニューが以前から変わっていることに気付いた。

当時は、豚骨と醤油と塩と・・・みたいなオーソドックスな感じだったのに、

 

今のメニューは以下の通り。

・Crazy Crab

・濃厚煮干

・煮干ハイブリッド

・煮干清湯

以前とは全然違う。 

 

その中でもひときわ目についたのが、

Crazy Crab

カニラーメンってだけでも独特なのに、食べ物に普通つくことの無い形容詞

「crazy」

【形】気が狂った、狂気の、狂気じみた

いったいどんなcrazyなラーメンなのだろうか。

 

ということで、先日訪問してみた。

もちろん注文したのはこちら。 

 

Crazy Crab 1000円

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着丼した瞬間、crazyの意味を理解した。

スープの表面に1cm近く油の層ができているのだ。

これはとんでもないものを注文してしまった。

背脂系とはまた違い、ここまでくっきり油が分離しているのも珍しい。

 

自分にとっては完全にドクターストップな量であったが、

翌日休みだったため、頑張って食べる決意をしたのだった。

 

ただ、スープをひとくち飲もうにも、普通にすくうと油しか取れない。

仕方なく、下のスープ層としっかり混ぜてからひとくち目を頂く。

うまい。

ひとことでいうと、豚骨+蟹+油

ただ、これまでに食べたことの無い組み合わせだったので、

ここまで美味しくなることに、正直驚いた。

豚骨臭さはほとんどなく、蟹の旨味と上手く中和されている。

おそらくその仲介役を担っているのが表面の香味油なのだろう。

ただ、さすがに量が多すぎるなーと個人的には思ったので、

下のスープ層と表面の油層をしっかり混ぜてから食べることをおススメする。

 

そして、そこに合わせる細麺が素晴らしい。

浅草開化楼の特注麺らしいが、超濃厚なスープと相性抜群である。

 

トッピングのレアチャーシューも、これまた絶品。

生ハムのような柔らかさで、ローストポークのような旨味を併せ持つ。

 

また、このラーメンで唯一の爽やか要素である玉ねぎみじん切りが非常に嬉しい。

単純にスープの味に合うというだけでなく、油の多さを若干和らげてくれる。

ドラクエでいうなればフバーハ的な存在。

 

灼熱の炎のような油の波状攻撃を、玉ねぎで緩和しながら食べ進めていくと、

あることに気が付いてしまった。

このスープにはもう一層存在したのである。

丼の最下層をひとすくいしてみると、

登場したのは、すりつぶされて粉末状となったカニの身と殻。

まさにラスボスかの如く海底に身を潜めていたのだ。

それらを海底から引きずり揚げてくると、またスープが一変し、

まさにCrazyなほどの高濃度カニスープが完全体となる。

カニ好きにはたまらないスープだろう。 

 

よって、このラーメンを食べるときには、表面の油の層だけでなく、

丼の底に沈んでいるカニの身および殻までを含めて、

天地返しのようにぐるっと全体を混ぜてから食べることをオススメする。

たまに大きい殻も入っていることがあるので食べるときには注意していただきたい。

 

ということで、

カニ×豚骨という未知の組み合わせのラーメンであった。

行列になるのも納得の美味しさ。

ただし、油の量がCrazyであり、私のお腹も完全にCrazyになってしまった。

なので、残念ながら私はもう食べることはないと思うが、

蟹も豚骨も油も大好きという方にはぜひ挑戦して頂きたい一杯である。

 

次回はもう1つの人気メニュー、濃厚煮干しそばを食べに行きたい。

(そちらの方は、油の量はそれほどでもないらしい)

どんなCrazyなラーメンが出てくるのか、いまからたのしみである。