腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

172. 自家製コンビーフとローストトマトの和えそば@饗くろ㐂(秋葉原):くろ㐂通いのきっかけとなった幻の一杯!

※2年前の限定麺に関する記事です。

 

2015年7月最後の土曜日。

花火の音が鳴り響く中、長蛇の列に並び続けている。

 

横を通り過ぎる浴衣の若者達は、

行列に並ぶ我々を横目に見ながら川の方へと駆けていく。

彼らにとっては、わざわざ花火大会の日にラーメンを食べるために行列に並ぶなんて考えもしないだろう。

一方で、自分のようなラーメンマニアにとっては、

「人気店の行列が少なくなるタイミングはいつなのか?」というのが最大の関心事であり、

「世間が花火大会に注目している今がチャンスだ!」と当時の自分は思って、わざわざこの日を狙って並びに行ったのである。

 

しかし、その目論見は外れ、実際に行ってみると流石の大行列。

1時間以上並ぶことになるとは思わなかった。

 

そして、ようやくありつけた期間限定麺がこちら。

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自家製コンビーフとローストトマトの和えそば 1200円

 

とにかくメインの2つの具材が抜群。

自家製コンビーフは、脂肪分が少なく、非常に柔らかくて味も濃厚。

ローストトマトは生のトマトよりの甘さが増しており、程よい酸味もあるため、コンビーフとも良く合う。

シャキシャキの玉ねぎのマリネも心地よい良い歯ごたえであり、トマトとはまた違った酸味を味わえるのも良い。

ルッコラやカイワレも絶妙な苦味。

自家製の錦糸卵もしっかりと味が付いている。

それらの具材と一緒に食べるのはモチモチした縮れ平打ち麺。

独特の食感も素晴らしいが、小麦の香りがしっかりと堪能できるのも良い。

 

そして何より凄かったのは、かつおだしのジュレ

縮れ平打ち麺に絡む絡む。

これまで食べた冷やしラーメンの類は、たいていスープがサラッとしており、あまり麺に絡まないというイメージだった。

そのイメージを覆される「平打ち麺×ジュレ」の衝撃は凄まじかった。

 

ということで、2年経った今でも、

冷やしラーメンというジャンルでは、

この一杯が個人的に最も完成度が高いと思っている。

ラーメンというより「極めて上質な懐石料理を食べている」という感覚であり、

そんな感覚にさせてくれるのは、この店しかない。

 

冒頭にも書いたが、この日(2年前)がこの限定麺の最終日であり、もう二度と食べられない事が残念で仕方がない。

一期一会とはまさにこのこと。

 

いつか、リバイバルしてくれるのではないかと期待して、夏になると毎週くろ㐂の大将ブログをチェックしている。

 

ただ、毎週出ている新作限定麺も気になるし、

基本の塩ラーメンや味噌ラーメンも変わったらしいということなので、

並ぶの覚悟で近いうちに再訪してみようと思っている。

 

前回行ったのが↓の記事を書いた約3か月前ということになるので、

さすがにそろそろ行かなくては…。

kenshinkk.hatenablog.com