今季4杯目のくろ㐂の限定麺。
くろ㐂の夏麺1番人気の一杯ということで、
いつかは食べてみたいと思っていたのが、こちらの「冷やしカレーそば」である。
しかしながら、タイトル通り、カレーということで、
自分にとっては、食べたらお腹が壊れる可能性の高い逸品である。
なので、今回、仮にお腹が壊れても仕事には影響しないように、
2日間猶予を設けて、3連休の頭の日に挑戦することにした。
この日は提供最終日ということもあり、11時に行ったのに、ものすごい行列。
開店前だというのに、40人以上はいたと思う。
昼と夜で40食ずつという事前情報だったので、食べれるか怪しいなと思ったが、
途中で諦めて帰る人もいるなか、根気強くならんで待つことに。
待った甲斐もあり、何とか限定の食券を買うことができた。
冷やしカレーそば 1300円
いつもながら盛り付けが素晴らしすぎる。
赤、黄、緑、黒、橙、茶、かなりの色が入っている。
今回は、まずは、麺から。
ほんのり赤く色づいた麺であるが、
なんと、トマト果汁のみで打った麺だそう。
材料は小麦のほかにトマト果汁と塩のみというシンプルさ。
水やかんすいも使っていないらしい。
単純に水をたくさんつかうはずなのに、それを全部果汁でやったというのが凄い。
たしかに口に入れると、ほんのりトマトの甘酸っぱい風味がして、
カレースープと非常によく合う。
これは他の冷やし麺にも合いそうなのでぜひ食べてみたいところである。
続いては、秘伝のカレースープ。
鶏モモからとったスープに、豆乳、アーモンド、カレー粉、醤油、塩だれ
などが入っているらしい。
カレースープ単独を口に入れてみると、第一印象は思ったよりマイルド。
強烈なスパイスは使っていなさそうであり、少し安心したのもつかの間、
スープを飲み込んだくらいで、あとから辛さがじわじわっと来た。
それが爽やかな辛さで非常に美味しいのだが、若干腸が心配であった。
スープの上に漂っている3色のオイルは、
・煮干しマー油 (→ほのかな苦味と香ばしさ)
・バジルオイル (→さっぱり爽やか)
・自家製ラー油 (→ちょいピリ辛)
の3種類。
3種それぞれの組み合わせもあるので、プレーン含めて全8種類の味を楽しめる。
なんというお得感だろう。
煮干しマー油はややビターな仕上がりで、
その香ばしさがカレーにより一層の深みが加わるので3種の中では一番好き。
組み合わせでは、マー油&バジルが個人的に最高の組み合わせだなと思った。
続いて、豪華絢爛なトッピング。
・玉ねぎ
麺の上に大量に乗っている。
シャキシャキの食感が楽しめる粗みじんで入っており、
スープとの相性も抜群。
よく考えたら、そりゃカレーに玉ねぎは合わないはずないか。
・ジャガイモ
こちらも、カレーに合わせる具としてはオーソドックス。
ただし、素揚げして塩、にんにく、黒胡椒で味付けしてあるというおまけつき。
これが非常に美味しい。
単独でも十分美味しいけど、スープを付けてたべると格別である。
・レンコン
こちらも素揚げされている。
ちょっとジャガイモとは違う味付けだなーと思って食べていたが、
どうやら濃口醤油にくぐらせたあとに挙げているらしい。
食材によって味付けを変えるそのひと工夫が嬉しい。
・赤黄パプリカピクルス
やや酸味のあるピクルスで、カレーで痺れた舌をさっぱり戻してくれるので、
口直し的な要素として必要不可欠。
・ローストトマト
くろ㐂ではおなじみのこちらのトッピングだが、
今回はよりいっそう分厚くて、ジューシーであった。
カレーの辛さを中和させるような甘いトマトであり、
追加料金でいいからもう一枚増したいレベルの美味しさである。
・ゴーヤのおひたし3枚
苦味を覚悟していたのだが、まったく苦くなかった。
むしろ甘いくらい。
浸かっている出汁が良いのだろうか。
・ケイジャンチキン
これまた絶品。
大ぶりの皮つき鶏むね肉が2枚も入っている。
皮の表面にスパイスが塗り込まれていて、若干ピリッと来る。
全然食べられない辛さではないし、病みつきになる味付けとはまさにこのこと。
白飯と一緒食べたいくらいの逸品であった。
限定めし:キーマカレー 200円
ということで、念願の白飯と、キーマカレー。
実はキーマカレーは発病後初めてである。
ネーミングからしてスパイスの量がやばそうだったので、単純に避けていたのだが、
いやー、めちゃくちゃ美味しい。
ライムピクルスが入っているらしく、
ところどころそのシャキシャキ感と酸っぱさが顔を出してくる。
自家製らっきょうも、主張しすぎない味付けで絶妙。
そしてこのキーマカレー、もちろんスープをINするわけである。
キーマカレー(スープがけver.)
まさに完成形。最高のシメである。
スープも後半だったので、3色のオイルが混じって最高の状態になっている。
このスープがまたキーマカレーのルーとも合うし、ご飯とも勿論合うし、
何より、マー油の香ばしさと、バジルオイルの醸し出すリゾット感がもう最高。
あわよくばここにチーズを掛けたかった・・・。
ということで、
禁忌ともいえるメニュー「カレー」の限定麺に今回は挑戦してみた。
まだこの文章を書いているときには大腸に到達していないので、
正直明日が怖いわけであるが、それを上回る感動を味わえたので全く悔いはない。
まあ、そこまで舌を刺すような辛みはなかったので、おそらく大丈夫だろう。
もう夏麺も終わりの時期であるが、最後に素晴らしいものを食べられて良かった。
また来年も暑い時期を楽しみに待ちたいと思う。
※前回の限定麺