新規開拓シリーズ
第19回目となる今回は、
浅草橋のヌードルボウズn坊さん。
こちらは、2021年に入ってからオープンされた、
完全にド新規中のド新規のお店。
浅草橋駅から徒歩2~3分というところだろうか、
駅前通りからひと区画だけ北上した通りにある。
普段良く行く八咫烏の店長である居山さんが
きっと間違いないお店なんだろうなぁということで、
行ってみることにしたのであった。
メニューは、
・醤油メン
・担々メン
の2種類。
いずれもデフォルトで900円と中々強気な価格設定ではあるが、
それだけ厳選素材を使っていることだろうと予想され、
期待が高まる。
なお、初訪問だったので、
特製の意味と思われる「特上醤油メン」を注文してみた。
その他、サブメニューとして
「炊き込みご飯」があったので、そちらも頼んでみた。
特上醤油メン
非常に美味しそうだが、ちょっと風変わりなビジュアル。
中央のレアーチャーシューの山は結構な高さがあり、
薄切りながら程よく脂ものっていそうで非常に美味しそう。
ただ、なるとではなくかまぼこだったり、
三つ葉ではなくカイワレ、
味玉の色も、やや灰色がかっているという、
他の店ではあまり見ない、個性あるチョイス。
このラーメンはどこのでしょうか?
というクイズで出たらすぐわかりそう。
スープ
注目のスープであるが、
透き通った綺麗な琥珀色をしており、表面に油の層がある。
油を混ぜながら頂くと、
まずは、醤油の旨味とコクがダイレクトに伝わってきて、
そのあとにスープの旨味がじわじわと感じられる。
若干和風感が漂っているのは、八咫烏さんの黒に若干似ている。
そして、最大の特徴が後に残る酸味。
この酸味の存在が、口コミでは賛否両論あるのだが、
個人的にはいいアクセントというか、
もう一口食べてみようと思わせる引っ掛かりになっていて、
食欲がそそられ、食べる手が止まらないので、
非常にプラスに感じた。
なお、お店の説明によると、
醤油は日本一醤油を中心に5種類をブレンド。
火入れしたカエシと火入れしていないカエシを使い分けるなど、
こだわりが素晴らしい。
スープは、鰹、いりこ、しいたけ、昆布など。
特徴的な酸味は乾物系から出ているのだろうか。
また、個人的には油の正体が知りたかったので、
今度行ったときにはぜひ聞いてみたいと思う。
麺
この麺がまた特徴的で非常に美味しい。
やや加水率高めで全粒粉入りの中細麺。
ツルツルっとした滑らかな口当たりと程よいコシが特徴的。
菅野製麺さんのフルオーダー麺のようで、
春よ恋ときたほなみを使用しているとのこと。
(正直、小麦粉の差まではよくわからなかった)
トッピング
上述の通り、少しイレギュラーなトッピングであり、
・低温調理レアチャーシュー(昆布締め)
・豚肩ロース煮豚チャーシュー
・かまぼこ
・かいわれ
・味玉
というラインナップ。
何といっても美味しいのは低温調理のレアチャーシュー。
下処理後に昆布締めしているということもあり、安心して食べられる。
これだけ薄いのに、旨味はしっかりしていて、
非常にレベルの高いレアチャーシューであった。
煮豚の方は、かなりガッツリ系の一枚。
日本一醤油に一晩漬けこんでいるということもあり、
しっかり味がしみ込んでいて、めちゃくちゃ美味い。
それなりに分厚さもあり、脂の乗りもほどよく、
こちらもレアチャーに負けず劣らずレベルの高い逸品であった。
味玉は、見た目こそ灰色気味だが、
味自体はオーソドックスな味玉であり、
半熟具合もちょうどよく、美味しかった。
カイワレはサッパリ感を演出、
口直しにはピッタリだったのかもしれない。
良いアクセントになっていた。
まあ、正直言うと、カマボコは謎であった。
ビジュアル的なバランスだろうか?
炊き込みご飯
しめじ、しいたけ、油揚げ、チャーシュー、ネギ
と具だくさんの炊き込みご飯。
これだけいろいろ入って150円というのは結構お得感ある。
ラーメンの方が和風ながら意外と味濃いめということもあり、
炊き込みご飯は優しい味付けで丁度良かったように思う。
お腹に余裕がある方はぜひ食べてみてはいかがだろうか。
ということで、
久々に新進気鋭の個性的な醤油ラーメンを頂くことができた。
最近、オーソドックス系が多かったような気がしていたので、
今回のような少し尖った一杯を食べられたのは嬉しかった。
ただ、食べログの評判が賛否両論だったように、
これから徐々にブラッシュアップされていくと思われるので、
今後に期待したい。
新規開拓シリーズ、一旦次回でラストになります。