腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

497. 味噌ラーメン@トイボックス(三ノ輪):鶏清湯系の名店による、しっかり鶏の旨味を感じられる極上のサラサラ系味噌ラーメン!

さて、約10日空いて、ラーメンの記事に戻ってきた。

今回訪れたのは、三ノ輪にあるトイボックスさん。

引っ越す前も近所であったが、引っ越した後はさらに近くなったので、

ことあるごとに食べに行っているお店である。

最近、行列がすごいので、あまり行けていなかったのだが、

とあるニュースを聞いたので、訪問してみることに。

 

そのニュースというのが、味噌ラーメンのリニューアルである。

これまで、過去記事(※)でも書いたように、

鶏清湯系の醤油と塩でミシュランに載るほど人気のお店であり、

注文する8-9割が醤油だったのではないだろうかと思われる。

 

※トイボックスの過去記事(醤油、塩、冷やし)

kenshinkk.hatenablog.com

 

ラーメンマニアの私としては、もちろん味噌も食べてみたかったのだが、

スパイスを効かせたカレー風味の一品だという情報を得たことから、

腸への負担を考えて敬遠していたのであった。

 

そんな中、今年発売されたTRY2019-2020味噌部門において、

トイボックスさんが3位にランクインしていた。

そしてそこで、リニューアルしていたことを知ったのである。

ちなみに、醤油は2位、塩は5位という素晴らしい評価であった。

 

これは行ってその味を確かめなくては思い、

地の利を活かして朝10時半に並びに行くと、

すでに10人ほどが並んでいた。

さすがTRY効果、おそるべしである。

 

 

ということで、2ロット目になって入店。

注文したのはもちろんこちらである。

 

味噌ラーメン 

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他のラーメンとは違い、味噌ラーメンは黒い丼

中央に肉味噌アーリーレッドルッコラ

その下にきれいなピンク色のレアチャーシュー

さらにその下には味噌には珍しい細めの麺

周囲には穂先メンマと黄金に輝く鶏油

この盛り付けの美しさだけで美味しいのがわかる。

 

まずは、鶏油をスープに混ぜこみつつ、ひとくち。

口当たりが非常に軽く、味噌ラーメンで感じたことのないサラサラ感であった。

でもしっかり味噌のコク塩気もちゃんとあって、

そして出汁の鶏の旨味もしっかり味わうことができるスープとなっている。

なお、味噌は6種類の味噌ブレンドしており、

スープには烏骨鶏を交配した「おおいた冠地鶏」を使用しているそう。

味噌といえば、濃厚、ドロドロが美味しいというイメージが強かったが、

サラサラ系の味噌もアリだなと思わされる非常に美味しいスープであった。

このサラサラ感なので、細目の麺も納得。

少し柔らかめの麺とスープが非常によく合っている。

 

そして注目すべきは、中央の肉みそである。

これがただの肉みそではない。

最初、少し辛いのかなーと予想していたのだが、そこまでではなく、

甘味酸味が強めで、あとほんの少しの辛味苦みが混じる、

なんとも形容の難しいがとても美味しい肉みそであった。

スープにももちろん相性抜群で、混ぜると爽やかになるという印象。

その正体がつかみきれなかったのだが、

後々、TRYや口コミなどの情報から、

オレンジ山椒が使われていることが分かった。

すだちやレモンは使っている店もあったが、オレンジは初かもしれない。

言われてみれば納得の甘味と酸味だが、これはわからない。

それだけスープによく馴染む味であり、素晴らしかった。

 

レアチャーシューも以前記事にした時からはリニューアルされていて、

今は「ガリシア栗豚」というスペインの希少ブランド豚を使っているとのこと。

当然ながら、美味しいことこの上なく、

なぜチャーシュー増しにしなかったか、激しく後悔した。

 

ということで、

鶏清湯系の味噌がどうなるのか、非常に楽しみだったが、

TRY味噌ランキング3位に入るのも納得の美味しさを誇る一杯であった。

 

醤油味噌も全部美味しいラーメン屋ってなかなか無いのではなかろうか。

そんなお店がたまたま近所にあるなんて、なんてラッキーなのだろう。

 

鶏好きな方はぜひ一度は食べてみていただきたい一杯である。