未知の組み合わせシリーズ。
おそらく第10弾くらい。
本ブログでは、
羊×つけ麺
ブリ×ラーメン
銀ダラ×ラーメン
鹿×ラーメン
海老×担々麵
ロールキャベツ×ラーメン
など、様々な組み合わせの麺料理を紹介してきたが、
今回の組み合わせは、
「焼き秋刀魚×ラーメン」
ということで、もちろん完全に初見である。
今回訪れたのは、池袋にある「生粋」さん。
この日は、池袋に行く用事があり、ラーメン屋を探していたのだが、
ランキング上位のお店はたいてい他の街に進出していたり、
池袋店がすでに支店であったりすることが多く、知っている店が多かった。
そんな中、池袋に本店を構えているこの「生粋」さんは行ったことが無かった。
店の暖簾からもう秋刀魚の絵がデカデカと描かれており、ひたすら秋刀魚推しのお店である。
メニューとしては、
・正油そば
・塩そば
・つけ麺
・白湯そば
の4種類。
秋刀魚の濃度が最も高いのは「正油そば」ということだったので、こちらを選択。
ちなみに、「上」は「特製」的なことらしく、味玉とチャーシュー増量のよう。
上正油そば 950円
見た目は濃いめの醤油ラーメン。
でも飲んでみるとびっくり。
たしかに、焼き秋刀魚の味がするのである。
それでいて、秋刀魚ばかりが主張するのではなく、ちゃんと醤油ラーメンとしても成立している絶妙なバランス感。
「秋刀魚の身の部分の旨み」と、「焼けた皮の香ばしさ」という、
焼き秋刀魚の美味しい要素だけをうまくスープに取り入れたような印象である。
「秋刀魚ってこんなに美味しかったっけ?」と見直したくなった。
ちなみに、私の父はいつも秋刀魚を食べるときに
「キモの苦みが良いんだよ」
などと言っているが、
このラーメンは苦み成分はほとんど入っていなかったと思う。
なので、キモ好きの方には物足りないかもしれない。
実のところ、私はキモの部分はあまり好きではなく、
出された時は頑張って食べるか、あまりに苦いときは残していたので、
今回は「入っていなくてよかったー」というのが正直な感想。
というか、苦みはさすがにラーメンとは合わないか。
麺は柔らかめのストレート。
主張は強くないが、スープの味を活かすという意味では、良いのかもしれない。
刻まれた生の玉ねぎが、ほどよい辛みとなって、絶妙なアクセント。
普段食べる焼き秋刀魚であれば、大根おろしの辛みと合わせるが、
さすがに大根おろしをラーメンに添えると、大根おろしの水分で味が薄くなってしまう可能性があるので、玉ねぎを持ってきたというのは素晴らしい選択だと思う。
チャーシューは味が濃いめで、おそらく燻製系。
焼きさんまの風味に負けない味付けとなっていてなかなか印象深かった。
次回はチャーシュー丼に挑戦してもいいかもしれない。
ということで、
秋刀魚×ラーメンという未知の組み合わせであったが、
思っていたよりクセが無く、すんなり受け入れて美味しく食べることができた。
どこからか
「秋刀魚は焼いて醤油と大根おろしと一緒に、ごはんのおかずとして食べるのが一番美味いんだ」
という声が聞こえてきそうではあるが、
普段そう言っている人こそ、ぜひ食べてもらいたい一杯である。