広島出張2日目。
朝から業務を開始して、解放されたのは18時ごろ。
前日は宮島に行っていたので、この日は広島市内へと向かうことにした。
広島市内は広島電鉄が路面電車として走っており、かなりゆっくりなペースで市内を通りぬけていく。
行きに使ったJRは運行速度が速かったので、周りの景色を見る余裕はなかったが、市内の様子をじっくりと見られるという点では広電は魅力的である。
さて、本来の目的である食事に話を戻す。
前日にあなごめしと牡蠣を食べた時点で、この日の夕食はお好み焼きと決めていた。
問題はどこの店にするか。
現地の人に聞いた限りでは、
・八昌
・みっちゃん
・電光石火
あたりが美味しいとのことであった。
以前、博多に行った際に苦い経験がある。
名物ということで、水炊きを食べに行ったことがあるのだが、食べ終わった直後にその店が既に東京に進出済みであることに気づいたのだ。
しかも、近所の上野に2号店も出ていたという泣きっ面に蜂。
そのときの二の舞は避けなければという思い、調べていくと、実は上記の3つの店はいずれも東京に進出していることが判明。
行くとこねえじゃん!
と思ったのだが、
八昌は経堂
みっちゃんは新橋
電光石火は東京駅
ということで、自分の家から1番遠い八昌の本店に行くことに決定した。
しかしながら、行ってみてびっくり。
15人以上の大行列。
でもまあ15人くらいなら、ラーメン屋の感覚なら30分も経たずに入れるんだろうなーと思っていた。
結果、待つこと1時間以上。
完全なる油断であった。
それだけ待つ理由は、焼く工程にある。
こちらの広島焼きの特徴として、弱火でじっくり火を通していくという焼き方をするらしく、測ってみると1枚焼くのに20分程度かけていた。
これは待つのも納得。
写真を取り損ねてしまったので、web上に上がっていた写真から持ってきたが、
↓この高さの野菜が
↓ここまで薄くなる
時間をかけて、ゆっくり焼いていってこの薄さにもっていくので、
非常にしっとりしていながら、表面はパリパリ。中はふっくら。
この食感と、野菜のぎっしり感は、他では味わえないなと思った。
また、卵が特徴的で、ここのお店では全て二黄卵を使っている。
二黄卵のほとんどは、排卵のリズムが安定していない若い鶏から産まれ、複数の卵黄が連続して排卵される事で二黄卵が出来るとのこと。
薬などを使って無理やり産ませてる訳ではなかったので一安心。
外から見て、どうやって判別するのか気になっていたが、二黄卵は二つ黄身が入っていて重たいため、重量で分類するらしい。意外と簡単。
ちなみに、二黄卵は養鶏場の卵生産量のほんの1%程度ということで、通常購入時に混じっていたらかなりレア。
そりゃ値段も上がるわけである。
なお、メニューは、
お好み焼き系が数種類と様々な鉄板焼きがあり、他にすぐ出る系のツマミが数種類。
今回は、お店のオススメである「そば肉玉」と、口コミで頼んでいる人が多かった「すじポン」を頼んでみた。
そば肉玉 800円
キャベツがしっとりしていて、卵もとろとろ。
生地とソースと具材と麺がいい感じでマッチングしている。
この一体感を味わうための長い待ち時間と思えば納得である。
なお、やや味付け控えめで作ってあるのか、一人一人に「オタフクお好みソース」が配布されて自由にかけ放題となっており、マヨネーズも頼めば出てくる模様。
これで800円は安いなと思った。
あわよくば、予めもうちょっと焼いておくとかで客の回転を早めてもらえるとありがたいのだが…
すじポン 500円
お好み焼きが出てくるまでに食べようと思って頼んだ一品。
食べログで注文している人が多かったので注文してみたのだが、
上記写真の通り、まさかの一味唐辛子まみれ。
一体どうしたものか。
丸ごと残そうか散々迷った結果、自らの腸の力を試してみることにした。
とはいえ、そのままだと確実に翌日アウトな唐辛子量のため、ある対策を施すことに。
そう、徹底的な洗浄である。
幸いにして、ポン酢がたっぷり入っていたので、牛スジをくぐらすこと数十回。
赤い粒がほとんど残らなくなってから口に入れることを繰り返した。
とは言っても、多少味は移ってしまうもので。
辛い…。
まあ、そば肉玉が焼きあがるまで時間はたっぷりあったので、洗いに洗ってなんとか食べ切ったのであった。
(なんとか翌日の腸は無事であった。)
食べ終わると、すでに21時半を回っていた。
せっかく広島市内に来たということで、平和記念公園まで歩いて行った。
爆心地
原爆ドーム
原爆の子の像
折り鶴記載台
公園内が真っ暗だったらどうしようかと思っていたが、ライトアップされていたので一通りちゃんと見ることができた。
少し前にやっていた「この世界の片隅に」を思い出しながら、切ない気持ちになりつつホテルへの帰路へとついたのであった。