営業時間は1週間でたった6時間。
それも土日の11〜14時のみであり、平日に一切営業していない。
それでも土日はいつも満員となっている、まさに知る人ぞ知る老舗の名店である。
結構前から入谷にあるような気がするのだが、
食べログの口コミによると四谷の方から移転してきたお店らしい。
メニューはシンプルなものが多く、ざるそば、おろしそば、辛味大根そば、とろろそば、肉南蛮、カレー南蛮、卵とじなど。
今時にしては珍しく、天ぷら系は一切ない。
3時間だけの営業のために油を準備するのはきっと大変なのだろう。
私は天ぷらに興味ないので問題ないが、後から入ってきた人は「天ざる」を頼もうとしていたらしく、わざわざ店の人に聞くほど天ぷらがない事に驚いていた。
周りを見回すと肉系を頼んでいる人が多かったのと、つけ麺タイプのメニューが食べたかったので、「肉せいろ」を選択した。
肉せいろ900円
やや太めの麺はゴワゴワ感がたまらない。
うどんでこの歯ごたえは出ない。
蕎麦食ってるなーという感じ。
これで細麺というから、太麺はどれだけの歯ごたえなのだろうか。
つゆは歯ごたえのある麺に抜群に合う、出汁が効いた濃いめのつゆ。
肉の旨味も効いていて、やや甘め。
つゆがおいしいと自然と箸が進むスピードが速くなる。
肉は蕎麦の具として入る肉としては、かなり厚くてジューシー。
ロース肉で脂身と赤身のバランスも良い。
長ネギとつゆとの相性も抜群。
また、肉もネギもだが、それなりに量を入れてくれているのは嬉しい。
終盤まで肉とネギと蕎麦という3点セットで食べ続けられるというのは魅力的。
こういった和風な蕎麦屋にしては、ジャンキーなメニューなのかもしれないが、いわゆるラーメン屋のつけ麺で慣れている自分にとっては、ちょうど良いと感じるバランスであった。
温と冷と両方ある肉南蛮は太麺らしいので、次回はそちらに挑戦してみたい。