腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎持ちの筆者が、病状が悪化してでも食べたいと思う逸品(主に麺類)を思いつくままに紹介するブログです。

178. DQ5 天空の花嫁 (青年期後半)

ドラクエ5を振り返るシリーズの3回目(最終回)。

もちろん、はじめからネタバレ全開である。 

 

青年期の後半は石像での8年間から始まる。

家にはジージョが生まれ、幸せな日々。

石にされていなければ、今頃お城で子どもたちと……と思うと、切なすぎる。

しかし、ジージョが魔物にさらわれてしまい、主人公も蹴り飛ばされてしまう。

そんな石像生活も成長した娘の見つけてきたストロスの杖によって突然終わりを告げ、

そして自分の息子が勇者である衝撃の事実を知ることとなる。

 

成長した息子と娘と旅を進めていくと、マーサの故郷であるエルヘブンに到着する。

パパスとマーサの出会いを伝え聞き、

エルヘブンの民の血が流れている主人公と、

天空人の血が流れているビアンカから勇者が生まれたのだということを知る。

 

次なる目的地として、天空城を目指すことに。

その途中で、妖精の城に再び行ってベラと再会したり、

ゴールドオーブが必要になって、少年時代のサンタローズに行ったり、

といった少年時代の伏線回収イベントが素晴らしい。

やっぱりあの時の若者は未来の自分だったんだ!と感動したものである。

ちなみにその時に、パパスと会話することもできるが、ラインハットに行くこと自体は止めることができない。

少年時代に青年期の主人公に話しかけると言われる言葉は「(お父さんと一緒に居られる時間はもう残り少ないから)お父さんを大切にするんだよ」という意味だったと知って、もう号泣である。

また、天空城はBGMが素晴らしい。

船の曲と並んで、癒し系プレイリストの常連である。

そんな天空城プサンに言われて、今度はドラゴンオーブの眠るボブルの塔へと急ぐ。

ここでは因縁のゲマと再戦するが、激しい炎とメラゾーマが強いくらいで、

炎系に強い仲間を入れておけばそこまで苦戦しない。

しかし、まだ本気を出していないだけだったことに後々気づくこととなる。

 

マスタードラゴンが復活すると、いよいよ大神殿だが、

自分はその前に寄り道でブオーン退治を行った。

というか、たまたまルーラで行ってみたらそういう展開になっただけだ。

正直強制戦闘になることを知らなかったため、メンバーがそろっておらず、負けて一回やり直すことになったのを覚えている。

ブオーンは炎だけでなく稲妻やスカラなども使ってきて、地味にゲマよりも強いんじゃないかと思う。

また、BGM「不死身の敵に挑む」はまさにブオーン戦のイメージが強く、攻撃時の「ピシィィ」という効果音とともに記憶に刻まれている。

 

ブオーン退治が完了すると、大神殿へと向かう。

マーサの偽物を演じていたラムダを倒し、ようやくビアンカの石像と再会。

心電の最深部でイブールが立ちはだかるが、完全ローテーション行動であることさえ読めてしまえばもはや敵ではなかった。

念願だったビアンカとの感動の再会と、光の教団の壊滅を実現するという、ある意味青年期後半のハイライト的なところである。

 

しかしまあ、子供を産んだと思ったらいきなり8歳になっているというのはどういう心境なのだろうか。それだけは気になるところ。

 

そして、舞台は魔界へ。

ジャハンナでようやくラスボスであるミルドラースの存在を聞くが、ストーリー中で追ってきたのは「ゲマ」だったので、とにかく「ゲマ」を倒したいという一心でストーリーを進めている自分がいた。

ビルマウンテンを登っていくと、ついに母であるマーサと再会する。

そして三度立ちはだかる「ゲマ」。

 

焼け付く息が非常に強力で、キアリク持ちの勇者とピエールだけはマヒしないように祈りながら闘っていた。

このゲマを倒した時は本当にすがすがしかったが、

すぐにマーサがミルドラースの雷に打たれて亡くなってしまうのが何とも切ない。

 

そして、ラストバトルのミルドラース戦に突入する。

第一形態は輝く息対策していれば問題なく、

問題は第二形態である。

まず、迫力が凄い。

そして、そのデカい図体から繰り出される痛恨の一撃がとにかく痛い。

「痛恨」「灼熱炎」「イオナズン」「凍てつく波動」がひっきりなしに飛んでくると、なかなか手ごわく、行動パターンによって、勇者や回復役が痛恨を喰らうと一気に戦況が悪化するのはさすがラスボスであった。

しかし、この戦闘、馬車が使えるため、危なくなったら馬車に下げておいて、ベホマラーで回復させるという手が使えたため、その点はちょっと楽だった。

これが4人だったらかなり厳しくて良い難易度だったんじゃないかと思う。

(その分、裏ボスのエスタークは4人だけにして難易度を上げているのかもしれない)

 

ということで、ミルドラースを倒すと念願のエンディング。

ずっと不幸続きだった主人公がようやく幸せを手に入れて、これ以上ないハッピーエンドとなる。

数あるドラクエシリーズでも1,2を争うハッピーエンドであり、父から子へと3代にわたって受け継がれてきた物語の終わりにふさわしいラストだと思う。

本当に報われてよかったなあ、と号泣したのを覚えている。

 

ということで、数あるゲームの中でもストーリーとして1番好きなドラクエ5でした。

177. DQ5 天空の花嫁 (青年期 前半)

ドラクエ5を振り返るシリーズの2回目。

はじめからネタバレ全開である。

 

青年期の前半は、10年間、大神殿建設のために奴隷として働くところから始まる。

ほんとに絶望感しかない奴隷生活だったので、

ヘンリーやマリア、マリアの兄と共謀して奴隷から解放されたときの開放感は凄かった。

といっても、廃棄物のタルと一緒に滝から落とすという何とも危険な脱出方法。

良く全員無事だったなあ。

 

そしてここからドラクエ5の真骨頂である「仲間モンスター」が登場する。

このシステムは本当に画期的であったと思う。

良い魔物もいるという新たな価値観を提示してくれたこともそうだし、

主人公の孤独感を紛らわせる存在としても活躍してくれる。

また、何よりそれぞれの能力に個性があって、それぞれ違った強さがある。

それらを敵に合わせて使い分けて作戦を練って倒していくのが面白かった。

 

とくに、青年時代最初の難関である「ニセ太后」戦は燃えた。

ニセ太后の「火炎の息」という強力な特技に対して、炎に耐性のあるキャラや防具で守りを固めつつ、ルカナンをかけて攻撃していく。

おすすめパーティは「スライムナイト」「ドラゴンキッズ」。

この2匹は炎に耐性もあって、その後の冒険でも大いに役に立つ。

 

ヘンリーと別れたあとは、仲間モンスターと主人公だけの旅になるが、

そこで、あのキラーパンサーと再会する。

ここでビアンカのリボンを使うという演出がニクイ。

 

その後、サラボナへ到達し、

フローラとの結婚のために炎のリングを探し出したのち、

水のリングを探しにいくと、なんと成長したビアンカと再会。

そして、結婚相手を2人から選ぶことに。

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(DS版ではデボラもいるが、未プレイのため省略)

 

さあ選べと言われて、主人公は夜のサラボナを逡巡するが、この時の曲「愛の旋律」が素晴らしい。

そのときにビアンカとフローラ両方と話すことができるが、2人とも良い事言うのである。

トーリー的には完全にビアンカ一択だろうと思って自分はビアンカを選んだ。

だが、一度決めると元には戻れないので、決断には勇気が要った。

RPG内で不可逆的な決断をするというのは他になかなか無いものだったと思うし、

当時中学生だった自分にとっても、ゲーム上とはいえ、いい経験になった気がする。

ちなみに、2週目でフローラを選ぶパターンも遊んでみたが、

フローラを選んだ場合、残されたビアンカとアンディが不幸のままなのが辛い。

 

そして、新婚旅行的な形で船をもらって色んなところを旅しているうちに、

主人公がグランバニア王族らしいとわかってきて、グランバニアを目指す。

その途中、ビアンカが倒れ、妊娠がわかる。

そして、グランバニアに到着するやいなや、王の帰還と双子の誕生でお祭り騒ぎとなり、今までずっと暗かった主人公の人生が一気に明るくなった。

このときの多幸感は半端ではない。

しかし、あとは父の敵を討つだけ!というところで、

ビアンカが誘拐され、この主人公はまた不幸のどん底に叩き落されてしまう。

 

デモンズタワーは青年期前半のラストだけあって、なかなかの難所である。

中ボスでLV20オークとLV35キメーラがなかなか強いが、こちらのオークスオークキング)とメッキー(キメラ)を十分に育てて立ち向かったのを覚えている。

そこを越えると、因縁のジャミ戦である。

最初は全然攻撃が効かないので、負け戦闘かと思って戦っていたが、バリアが解除されてからは吹雪にさえ気を付ければ充分倒せる。

このときから、ビアンカが実は普通の人じゃないことが徐々に明らかになるわけだが、

それこそが敵が脅威を感じているポイントであり、後半の物語のキモになってくるところである。

そして、ジャミは倒れ際にゲマを呼び寄せ、ゲマによって2人は石にされてしまう。

そして、ビアンカだけがどこかに連れ去られてしまい、

主人公はデモンズタワーに置き去りにされてしまうのであった。

 

というところで、青年期前半が終了。

今度は石像という形で8年が経過することとなる。

 

176. DQ5 天空の花嫁(少年時代)

このDQ5ドラクエシリーズの中でも特に思い入れが強い。

トーリーだけでいえば正直1位かもしれない。

自分がプレイしたのはこちら。

PS2版である。

正直このDQ5と後に出るDQ8のためにPS2を買ったといっても過言ではなく、

そのあと何度かリメイクされているが、自分はこのPS2版にすごく愛着がある。

 

ということで、ネタバレ全開でストーリー順に振り返ってみようと思う。

今回は少年時代編。

 

※以降ネタバレ注意

 

まず、ゲームを始めてすぐ思ったのは、グラフィックの綺麗さ。

PS2になってなぜか一気にレベルが上がった感があって、それだけでもう「買ってよかった」と思った。

そして、流れる音楽がすべてオーケストラであることの感動である。

プロローグのお城で流れる「王宮のトランペット」だけで耳が幸せだった。

 

そして、旅が始まる。

最初はパパスと一緒であるが、パパスが強いこと強いこと。

味方で2回行動する人間キャラってパパスぐらいじゃないだろうか。

そして、通常戦闘曲「戦火を交えて」もたまらなく好きだ。

とくに序盤はすぐに戦闘が終わってしまうことが多いので、

全部を聞きたくて戦闘せずに何ループもさせて聞き入っていたこともある。

 

ビアンカと2人で挑戦する「レヌール城」からが本格的なダンジョンとなる。

自分にとって、このDQ5が視点を変更できる初めての3DRPGであったため、視点変更の使い方にまだ慣れていなかったこともあり、このレヌール城はものすごく迷った。

そして、迷った挙句にMPは底をつき、「おやぶんゴースト」に軽々しく全滅させられたのを覚えている。

解決後、ゴールドオーブ入手とベビーパンサーが仲間になるが、これも今後の伏線になっていたとは…、恐るべしである。

 

次は妖精の村だが、ここのBGMが素晴らしい。

普通の街の「街角のメロディ」と甲乙つけがたい。

そして、ここでベラや妖精の女王と会っておくことが後のストーリーに絡んでくる。

また、このころ、見知らぬ男に「お父さんを大切にしてあげるんだよ」と言われるイベントがあるが、これもまた、壮大な伏線となっていてたまらない。

 

その後、ラインハットに行き、ヘンリーがさらわれたことをきっかけに遺跡へ向かうのだが、ここからが悲劇の始まりであるとは、夢にも思わなかった。

主人公の前に立ちはだかったのは「ゲマ」。

あろうことか自分たちが人質にとられ、

そのためにパパスは目の前でなぶり殺しにされてしまう。

最後のメラゾーマが迫る瞬間に「母親は生きている」と言い残して。

パパスが死んでしまった衝撃と、ゲマ許すまじ!という怒りの気持ちで、もう心の中の整理がつかない状態であった。

しかも、主人公はその直後から10年間の奴隷生活を強いられるのであった。

序盤でこんなに壮絶な目に遭う主人公は他にいただろうか。

ここまでのストーリーだけで、正直自分はもうどっぷりと引き込まれてしまった。

そして、そういう壮絶なシーンで必ず流れる「哀愁物語」が本当に泣ける。

なんでこんな曲をすぎやまさんは書けるんだろうか。

本当に天才としか思えない。

11でも期待しています。 

 

ということで少年時代はここで終了である。次回は青年期前半。

175. 熱中症の恐怖

熱中症に気をつけましょう」

34度の炎天下で野球をした土曜日の天気予報において、口酸っぱく言われていた忠告である。

 

もちろん、気をつけてプレーをしていた。

こまめに水分も摂って、計1.5リットル飲んでいたし、帽子もちゃんとかぶっていた。

試合後にも疲労感はあったが、体調に問題はなし。

ここで「乗り切った」と過信してしまったのが今回の敗因だった。

 

翌朝。

思い返せばこの時から異変が始まっていた。

全身汗だくでなんとなく身体が重い。

それでも、いつもの筋肉痛のせいだろうと思い、昼メシや整骨院など、もともと予定していた外出をしてしまった。

外出中に日光を浴びた時間は合計30分程度だったが、おそらくこれが発症の引き金。

夕食の時間になると、遂に症状として現れ始めた。

 

まずは、急激な頭痛。

それも、グラっとする程の強烈なタイプ。

なんとか夕飯をかきこみ、ロキソニンに手を伸ばす。

禁忌の薬だが、そうは言ってられない。

迷わず飲み干し、祈る思いでベッドに横たわり、痛みが治まるのを待つ。

 

1時間たってもなかなか治らない。

それどころか意識が朦朧としてきて、吐き気すら出てきた。

ロキソニンがここまで効かないのはさすがにおかしい。

 

ここにきて、熱中症及び脱水症状を疑い始めた。

グーグルで「熱中症 あとからくる」検索。

まさにそれであった。

 

意識が朦朧としている中、偶然買ってあったポカリ(大)をすぐさま1リットル程飲み干す。

そして、冷凍庫から保冷剤を取り出し、氷枕を首元や脇の下などに設置。

 

この判断と対処が功を奏した。

様々な症状は徐々に収まり、日付が変わる頃には、なんとか眠りにつくことができていた。

 

振り返ってみると、

体調がおかしいと気付いてから意識朦朧状態となるまでは、たったの1時間程度。

症状の進行が非常に速く、熱中症の恐ろしさを痛感した。

もしポカリを買っていなかったら、もし保冷剤を切らしていたら、と思うとゾッとする。

 

おそらく、土曜日の日中に体内に蓄積された熱が、寝てる間にうまく発散されず、

その状態のまま日曜日も出かけてしまったために、しきい値を超えて発症に至ったのではないかと考えられる。

 

今回の教訓:熱は蓄積する。暑さのピークを越えても油断しない。

174. 本枯中華そば(魚雷@春日)

東京ラーメンオブザイヤー2016で8位に輝いたお店。

会社から割と近くにあったのに全然気付かなかったとは…、まさに灯台下暗し。

 

つけ麺や冷製なども魅力的だったが、

今回は初回だったので基本的なラーメン(特製)を注文することとした。

 

1. トッピング

トッピングは注文時に下記の中から好きなものを3種類選ぶというシステムなので、

今回はあえてトッピングから説明する。

初見で情報が無かったので、ひとまず「おススメ2品+季節の限定」ということで、「姫たけのこ」「メンマ」「昆布の煮つけ」を頼んでみた。

トッピング一覧

・豚チャーシュー(特製の場合ついてくる)

・鶏チャーシュー(特製の場合ついてくる)

〇姫たけのこ

・きくらげ

〇メンマ

・岩のり

・ウズラの卵

・チンゲン菜

・なると

〇季節の限定(昆布の煮つけ)

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先に具の寸評を書いてしまうと、

両チャーシューは、それぞれしっかりと漬け込まれていて、そのまま食べても十分に美味しいくらい味がついている。さらに、しっかりと煮込まれているので柔らかいため箸でも崩れてしまいそう。また、どちらもスープとも相性抜群であった。どちらかといえば豚の方が好み。

姫たけのこは初めて食べたが、なかなか食感が良く、メンマとともに、こちらも単体でもつまみとしてイケそうな感じ。

限定の昆布の煮つけについては、味が濃かったので、ラーメンに入れるよりそのまま食べたほうが良さそう。

まとめると、両チャーシューはマストで、他は好きなものを…といったパターンが良いかと思われる。

なので、いろいろ試したい人は特製の方がいいのかな。

 

2.スープ&麺

さて、いよいよ本編のスープ&麺である。

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特製本枯中華そば970円

 

写真のように麺&スープと具が別々に出てくる。

「まずはシンプルに素ラーメンで魚の息吹、小麦の息吹を感じてほしい」という店側の要望によりこのような形で出しているそう。

その要望の通り、まずはスープを一口頂くと、

口に入れた瞬間にカツオの強烈な香りがブワッと広がる。

そして、全粒粉の麺をひとすすりするたびにも押し寄せる強烈な小麦の風味。

ここまで強烈な香り&風味はラーメンでは感じたことがなかった。

これだけ透き通ったスープなのに香りの濃度が異次元。

さらに、泡状のもの(エスプーマ:後述)を崩して食べ進めていくと、今度は煮干しの味、香り、旨味もプラスされて、何重にも重なった美味しさが押し寄せるようになる。

その後も味や香りの変化を楽しみながら食べていると、あっという間に終わってしまって、「最後の一滴が惜しい」と感じたのは久しぶりであった。

 

なぜここまで味や香りが強烈なのか。

その秘密が書かれた店側の解説書をざっくりまとめると、以下のようになる。

①:鶏や豚などの動物系のスープを作成

②:カツオやサバなどの魚と昆布の魚介系スープを作成

③:①と②を最適なバランスでブレンドしてWスープを作成

④:③をフラスコに注いでサイフォンによって熟成本枯れ節からエキスを抽出

⑤:仕上げの「煮干しとカツオのエスプーマ(写真中央の白く見える泡)」により香りを際立たせる

 

とのこと。

「このような5段階を経て完成していたのならば美味いはずだなあ…。」

とざっくり納得したものの、

正直、サイフォンとエスプーマが良くわかっていなかったので、ちょっと調べてみた。

 

(1)サイフォン

サイフォン原理をコーヒー豆で説明すると下記のようになる。

※画像は拝借した。

このサイフォンをラーメンのスープに応用しようという発想が凄い。

コーヒーの場合、ドリップよりもコーヒー粉がお湯に浸されている分、抽出が進んで濃厚な味わいになるが、熱がかかる時間が長いため、香りは飛んでしまうとのこと。

おそらく鰹節の場合も同様であり、濃厚な鰹節の出汁が出てくるのであろう。

 

ちなみに、実際のサイフォンの様子はこちら(たまたま火は点いていないが)

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(2)エスプーマ

エスプーマ」はスペイン語で「泡」という意味で、液状の食材に亜酸化窒素を混ぜ、泡状(ムース状)にする最新の料理法であるらしい。

これにより、味や香りを損なうことなく泡状にすることによって、食材に絡みやすいソース上となる、とのこと。

つまり、サイフォンで失われた鰹節の「香り」をこのエスプーマソースで補っているということである。

たしかに、このエスプーマを崩す前に一口すすったスープと、崩して混ぜ合わせてからのスープでは一味も二味も違っていた。

それに、この泡の効果で、味や香りが長続きしているようにも感じ、最後の一滴を飲み切るまで強烈な香りが残っていたような気がする。

 

3. まとめ

以上まとめると、最新技術を使うとここまでラーメンが進化するのかということに衝撃を受けた。

そして、一杯のラーメンのスープのためにここまでの工程が重ねられているという事実に恐れ入った。

 

あっさり系が好きな人や、ラーメンで重視するものが「スープの美味しさ」である人にはぜひ食べてほしい一杯である。

つけ麺や夏季限定麺もあるので、気温が高いうちに食べてみたいと思う。

173. 松阪牛特選炙りロース(焼肉 京城@北千住)

初めて行ったのは「昼のセント酒」というドラマが放送されていた去年の今頃である。

 

ちなみに昼のセント酒とは、

銭湯の後のビールだけが唯一の楽しみという冴えないサラリーマンが主人公のドラマで、漫画版の原作者は孤独のグルメでお馴染みの久住昌之さん。

銭湯とその後のビールや料理をひたすら楽しむ主演の戸次重幸さんをただただ眺めるだけのドラマな訳だが、

松重さん同様、美味しそうに食べる&飲む演技が素晴らしく、ついつい見てしまうドラマの一つであった。

 

そんなドラマを見てしまった翌日、

突然友人から遊びの誘いが入り、なぜか「銭湯に行こう」ということになった。

銭湯は北千住の大黒湯。

老舗の銭湯であり、風情もあってなかなかの良いお湯であった。

長湯が苦手な自分は早めに出てきてしまったので、その後に行くメシ屋を探す担当となった。

 

どこかいい店が無いかと考えたとき、

ラーメン屋やチェーンの居酒屋はいくつも浮かんだが、

銭湯の後でラーメンは違うし、ありふれた居酒屋に行くのはちょっと…

 

ということで、

いろいろ調べていくうちに目に留まったのが、

今回紹介する「焼肉 京城」であった。

焼肉ならビールもうまいはずだし、「良い肉をとにかく食べたい!」と強烈に思ったのは覚えている。

 

松阪牛近江牛のA5ランクをリーズナブルに食べられると評判の老舗焼肉屋。

駅近ではあるが、路地の奥まったところにある店で、初見ではなかなか入りづらい。

一緒に行った友人も、本当にここか?大丈夫か?というリアクションであった。

 

路地の奥の方だが、店自体は広く、1階と2階合わせると100席以上あるとのこと。

その日は直前の予約だったが、時間も早かったため、容易に入ることができた。

 

一杯目に頼んだのはもちろん生ビール。

それが来た瞬間、

「キンキンに冷えてやがるっ…!(byカイジ)」

と思わず叫びたくなった。

その美味しさは言わずもがなで、

持病の関係上、1年以上ぶりのビールだったこともあり、それはもう格別であった。

(なお、ビールは翌日に何もなく、調子の良い時に最初の一杯だけ。という条件でだけ飲んでも良いという自分ルールにしている)

 

そして、最も美味しかったメニューがこちら。

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松阪牛特選炙りロース

※値段はたしか1900円くらい。

 

炙る程度にサッと焼いて、わさび醤油で頂く。

さすがA5ランクだけあって、安い肉とは脂の質が全然違った。

確かにサシは多めだけど、ちゃんと肉の味も強く残っていて、ただ脂ばかりではないのが良かった。

食レポでよく言われる「溶ける」って、こういう時に使うのか!

と1人で納得していたのを覚えている。

 

そして、なぜ今記事にしたかというと、実は昨日再び行ったからである。

今度は、「盛り合わせ」に挑戦してみた。

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まんぷく盛り

※6500円くらい

タン、レバー、ハツ、鶏モモ、ハラミ、ロース、カルビ、野菜

以上7種類の肉が1人前分ずつ入っている。

この店のレベルでは、どれも「並」クラスなんだろうけど、

他の焼肉屋で食べたら全て「上」クラスレベルの肉であった。

タンはちゃんと厚みがありながらしっかりコショウが効いていたし、

ハラミがとにかく柔らかくて絶品。

ロースは先程「特選」を食べたばかりなのに、それに負けないくらい美味しかった。

この盛り合わせはボリュームもかなりあって、

追加で食べログで評判になっている「松阪牛ハンバーグ」など、サイドメニューも注文する予定であったが、

結局頼まずに満足してしまった。

 

老舗感溢れる焼肉屋だけど、ここまで人気なのも頷けるクオリティとコスパであった。

また来年も暑い日に、銭湯からの焼肉という流れでA5ランクを味わいに来たいものである。

172. 自家製コンビーフとローストトマトの和えそば(饗くろ㐂@秋葉原)

※2年前の限定麺に関する記事です。

 

2015年7月最後の土曜日。

花火の音が鳴り響く中、長蛇の列に並び続けている。

 

横を通り過ぎる浴衣の若者達は、

行列に並ぶ我々を横目に見ながら川の方へと駆けていく。

彼らにとっては、わざわざ花火大会の日にラーメンを食べるために行列に並ぶなんて考えもしないだろう。

一方で、自分のようなラーメンマニアにとっては、

「人気店の行列が少なくなるタイミングはいつなのか?」というのが最大の関心事であり、

「世間が花火大会に注目している今がチャンスだ!」と当時の自分は思って、わざわざこの日を狙って並びに行ったのである。

 

しかし、その目論見は外れ、実際に行ってみると流石の大行列。

1時間以上並ぶことになるとは思わなかった。

 

そして、ようやくありつけた期間限定麺がこちら。

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自家製コンビーフとローストトマトの和えそば 1200円

 

とにかくメインの2つの具材が抜群。

自家製コンビーフは、脂肪分が少なく、非常に柔らかくて味も濃厚。

ローストトマトは生のトマトよりの甘さが増しており、程よい酸味もあるため、コンビーフとも良く合う。

シャキシャキの玉ねぎのマリネも心地よい良い歯ごたえであり、トマトとはまた違った酸味を味わえるのも良い。

ルッコラやカイワレも絶妙な苦味。

自家製の錦糸卵もしっかりと味が付いている。

それらの具材と一緒に食べるのはモチモチした縮れ平打ち麺。

独特の食感も素晴らしいが、小麦の香りがしっかりと堪能できるのも良い。

 

そして何より凄かったのは、かつおだしのジュレ。

縮れ平打ち麺に絡む絡む。

これまで食べた冷やしラーメンの類は、たいていスープがサラッとしており、あまり麺に絡まないというイメージだった。

そのイメージを覆される「平打ち麺×ジュレ」の衝撃は凄まじかった。

 

ということで、2年経った今でも、

冷やしラーメンというジャンルでは、

この一杯が個人的に最も完成度が高いと思っている。

ラーメンというより「極めて上質な懐石料理を食べている」という感覚であり、

そんな感覚にさせてくれるのは、この店しかない。

 

冒頭にも書いたが、この日(2年前)がこの限定麺の最終日であり、もう二度と食べられない事が残念で仕方がない。

一期一会とはまさにこのこと。

 

いつか、リバイバルしてくれるのではないかと期待して、夏になると毎週くろ㐂の大将ブログをチェックしている。

 

ただ、毎週出ている新作限定麺も気になるし、

基本の塩ラーメンや味噌ラーメンも変わったらしいということなので、

並ぶの覚悟で近いうちに再訪してみようと思っている。

 

前回行ったのが↓の記事を書いた約3か月前ということになるので、

さすがにそろそろ行かなくては…。

kenshinkk.hatenablog.com