若くして死ぬ。
期待せずに見に行ったら、この映画は当たりだった。
クドカン脚本、長瀬と神木が主演。
この時点でつまらない筈がない。
正直、ああいうヘビメタ系のロックは好きなジャンルではないし、フェス的なものもそんなに好きではないのだが、
ストーリー展開がちゃんと練られているのと、輪廻転生とか、地獄の話とか、もともとある設定をうまく活用しているのは結構面白くて、劇場でもたびたびクスッとくるところがあった。
もちろん、全部が良いかと言われると微妙で、ところどころハマらない部分もあったけど、そこまで気にならず見進めることができた。
主人公が自殺と勘違いされて地獄行きってのは面白かった。他の人たち前科者ばかりなのに。
うまいと思ったのは、地獄と現世の時間の流れが違うという設定。
現世に戻ったら時間が進みまくってたのは焦るよなぁ。
しかもインコだし。
最初は森川葵演じるヒロミちゃんを現世に戻って探す展開だったけど、そこから長瀬演じるキラーK(近藤)とその家族の話になっていくのが上手いなぁと思った。
2度目を見てみると、序盤に結構伏線があって、それを巧妙に回収しているのがわかる。
途中からおじさんになった松浦が出てくるのも面白い。
にしても、せっかく両想いになってたというのに、関くんは勿体無かったなぁ。
まあ窒息してなくても助からなかったかもしれないけど。
とにかくこの作品の森川葵はかわいい。
宮沢りえと似てることにこの作品で気付いた。
終盤で天国が出てくるけど、本当にあんな感じなのだろうか、もしそうなら世間一般的にはかなり退屈なところなんじゃないかと思う。
個人的には1人で過ごすことに慣れてるから、あんな天国でもそれはそれで構わないけど。
まあ、この作品のレビューを書いておきながら、そもそも天国や地獄自体を信じているわけではない(笑)
答えは誰にもわからないけど、「死んだ後に行くところは『無』である」というデスノートの説を俺は推したい。