腸壁を削って美味い物を食す

元潰瘍性大腸炎(軽症)患者であった筆者(現在は完治済)が、症状が再燃するリスクを覚悟してでも食べたいと思うほど美味しかった逸品(主に麺類)を紹介していくブログです。不定期更新ですが、地道に書き進めていきます。よろしくおねがいします。

834. 帆立の昆布水つけ麺@ほたて日和(秋葉原):極上昆布水とホタテ出汁のコラボレーション!つけ麺界の新星現る!

久々の念願の初訪問シリーズ!

ということで、

今回は秋葉原の駅から

少しだけ浅草橋寄りに歩いたところにある

Tokyo Style Noodle ほたて日和 

さんにやってきた。

 

こちらのお店は、

2022年12月オープンの新店にして、

たった半年で食べログ評価3.64(2023年6月現在)

というまさにスーパールーキーなお店。

このノビは凄まじい。

 

特に情報が流れてきたわけではなく、

浅草橋から秋葉原へ自転車をこいでいたら、

たまたま行列を見つけて発見したというパターン。

その見つけた日は、すでに売り切れてしまっていたので、

後日改めて再訪問することに。

 

なお、土日は記帳制になっているので、

行きたい方はぜひ早めの記帳をお勧めする。

 

記帳開始時刻は10:40らしいのだが、

早めに記帳開始となる日もあるので、

なかなか難易度が高い。

まあ、秋葉原周辺で用事があるときに、

ちょっと早めに行って記帳するのが良いと思われる。

 

自分は11時過ぎに行ったのだが、

14時45分という回がギリギリ残っていたので、

そこに滑り込んで、

もともと予定していた接骨院へと向かったのだった。

 

正直、13時台を狙っていたので、

接骨院での治療が終わり、

14時45分まで喫茶店で時間つぶしていたら、

もうお腹はペコペコ。

 

まさにベストコンディションとも言える状態で

お店に入ることができた。

 

メニューは、昆布水つけ麺が基本。

黒(醤油)白(塩)から選ぶことができるのだが、

ホタテに合うのは塩っぽいよな~とも思いつつ、

食券の左上がお店の推しという法則も考えて、

ひとまず、左上優先で黒(醤油)を選択することに。

 

そして、席に着いて驚いたのは、

目の前にサイコロが登場したこと。

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サイコロには、上の写真のように書いてあって、

当てはまる麺を上面にしてくださいとのこと。

 

マス目は

・初めて来たので説明してほしい

・初めて来たが「美味しい食べ方」を読んだので説明不要

・初めてではないが説明してほしい

・複数回来ているから説明は不要

・ラーメンを注文した

のような5パターン(正確ではない)。

ただ、これは素晴らしいシステムだと思った。

 

昆布水つけ麺って、

自分のようなラーメンマニアからすると、

かなりメジャーだと思ってしまうが、

初めて食べる人からすると、

やっぱり戸惑うと思うわけで。

 

そこに対して説明が必要かどうかを、

簡単な工夫でお客さん自身が選ぶことができるのは、

本当に画期的だなと思った。

 

なお、自分はまぁ昆布水つけ麺というものは知ってたので、

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こちらを選択。

なお、美味しい食べ方はこんな感じ。

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めちゃくちゃこだわっている。

食べ方で7段階もあるなんて…。

しっかり頭に入れながら読んでいると、

ついに着丼。

 

帆立の昆布水つけ麺(醤油)

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上記食べ方の説明でも予想はしていたが、

お皿の数がとんでもない。

 

どこから行くべきか迷ってしまうが、

ここは必死で頭に入れた、

食べ方の順番を守ろうと思う。

 

まずは、カルパッチョから。

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こちらはおもに味変用の調味料が揃っているが、

・ホタテのカルパッチョ

・鰹塩

・ディル

・オリーブオイル

・わさび

 

この中からまずは帆立だけを頂くと、

プリプリの食感に、濃厚な旨味。

ドレッシングも完璧な塩梅で、

もう、文句なくおいしい。

北海道産の帆立であるが、

猿払村という日本一のホタテの産地で獲れた、

極上のものを使用しているそう。

そりゃ美味しいわけだ。

 

続いて麺。

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麺の上には、

・炙りホタテ

・小松菜

・メンマ

・味玉

・鶏チャーシュー

・豚チャーシュー

・昆布水

特製にしているが、

このバリエーションは素晴らしい。

 

ただ、自分が感動したのは、

この麺の食べ方について、

補足説明があったことである。

サイコロでは上記のとおり、

説明不要と出していたのだが、

「美味しい食べ方」に書かれていない部分

店員さんが補足説明してくれたのである。

昆布水を麺に絡めて泡立てるように混ぜていくと、

空気が混ざって昆布の風味が増しますよ。

という内容だったのだが、

たしかに他の昆布水つけ麺のお店では、

そこまでしてなかったなーと思い、

実際やってみると、

爽やかな昆布の香りがふわーッとくるのである。

いやー、素晴らしかった。

補足してくださって本当に良かった。

 

北海道産「春よ恋」100%の麺だそうで、

昆布水の旨味と香りとが相まって、

そこにモチモチの麺の食感と味。

麺だけでも、もう最高である。

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続いては、カツオ塩、わさび、ディルなどをかけて。

これがまた、素晴らしかった。

塩だけ付けて食べるパターンはよくあって、

もちろん今回のカツオ塩も美味しかった。

だが、わさびディル。これは斬新。

一気に爽やかになってメチャクチャ美味いし、

麺と塩だけの段階で、

わさびやディルも加えるというアイデアが、

何よりも素晴らしかった。

 

これも昆布水の濃度というか粘度が高いから、

調味料だけでも美味しいんだろうなと思う。

 

このこだわりの昆布水は、

羅臼昆布カゴメ昆布を贅沢に使用して、

イワシ煮干出汁も少し加えているそう。

さらに、その日の気温や天気によって

昆布水の粘度を変えているらしく、

この日は粘度高めだったらしい。

正直、昆布水つけ麺はいろんなのを食べてきたけど、

この昆布水のクオリティはナンバーワンかもしれない。

 

そして、ようやくつけ汁である。

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これがまたべらぼうに美味い。

ホタテの強烈な風味が香ってくるスープに、

醤油の塩気も程よく効いていて、

油少なくあっさりしているのに、

旨味量は想像を絶するほどで、とにかく美味い。

 

昆布水に浸った麺を食べると、

もう多幸感が半端ではない

これぞつけ麺の醍醐味。

 

さらには、麺の上のトッピングも絡めて頂く。

とくに炙りホタテのクオリティは異常だった。

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表面がカリッと炙られていながらも、

中はジューシーでプリプリ感も残っている最高の食感。

さらには、豚と鶏のレアチャーシュー、

味玉もメンマも小松菜もクオリティが高い。

全ての要素が凄すぎる。

 

そして、半分くらい頂くと、

最後の味変、トリュフオリーブオイルの登場である。

これが、めちゃくちゃ合う。

トリュフ自体の香りが強いのは勿論だが、

帆立の香りをより増強させてくれているのでは、

と思うくらい、相性が良かった。

 

そんな、多段階の味変に心を奪われつつ、

今回実は、大盛だったのだが、

あっという間にぺろりと食べてしまった。

 

そして、最後に待っていたのが、

今回最大の衝撃だったスープ割である。

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「まずは割り用の出汁だけで、飲んでみてください。」

そんな説明を受けて、実際に飲んでみると、

思わず目を見開いてしまうくらいの旨味の強烈さ。

これは凄い。

 

今回は、

・淡路島の玉ねぎ

・花かつお

富山県氷見産のホタルイカ

の3種類を合わせた出汁とのこと。

 

それがなんと、月ごとに変わるらしい。

スープ割のこだわりも凄まじい。

 

ホタルイカの旨味は確かに強かったけど、

他の2つの出汁のおかげで全体のバランスが取れていて、

さらに、それをホタテスープや昆布水と合わせると、

もう極上の旨味の塊みたいなスープ割ができあがるわけで。

 

この時点で相当お腹いっぱいだったわけだが、

もう全部飲み干す以外の選択肢がなかった。

 

 

ということで、

久しぶりに大感動の新しいお店であり、

帆立と昆布水という組み合わせは、

今までにない新しいつけ麺であった。

まさにつけ麺界の新星ともいえるのではないだろうか。

おそらく今年のラーメン雑誌のランキングには、

間違いなく入ってくるであろう。

 

オープン半年でこの人気なので、

さらに人気が出て食べられなくなるのは困るので、

今のうちにたくさん行っておきたいと思う。

 

なお、この日は売り切れていたが、

ご飯も次回は食べてみたいし、

塩味や、新たなスープ割も楽しみである。